Round06スペインヘレス

Moto3・決勝

2018年9月30日(日)

会場ヘレス・サーキット

レース1で國井勇輝が今季初優勝! レース2は0.1秒内の三つ巴の戦いをガルシアが制す

CEVレプソルインターナショナル選手権第6戦へレス大会が開催されました。今大会Moto3は、2レースおこなわれました。ポールポジションはセルジオ・ガルシア(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)、小椋藍(ASIA TALENT TEAM)は2番手でフロントロー。國井勇輝(ASIA TALENT TEAM)は4番手でセカンドロー。ソムキャット・チャントラ(AP HONDA RACING TEAM)が7番手、ゲリー・サリム(Astra Honda Racing Team)は20番手となります。

レース1、好スタートはガルシア、ホールショットを奪います。2番手には小椋が付け、國井、チャントラが続きます。ガルシアと小椋は集団をすぐに抜けトップ争いを繰り広げます。その後方では、チャントラ、國井、さらには、ジェレミー・アルコバ(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)、マニュエル・パリアーニ(LEOPARD JUNIOR)が追います。チャントラは2ラップ目にはコースオフし、トップ争いからは脱落してしまいます。

トップ争いは変わらずいガルシアと小椋。セカンド集団は数珠つなぎの大きな集団となります。小椋はファステストラップを叩き出しガルシアの背後に付け周回を重ねました。セカンド集団から抜けえ出したのラウル・フェルナンデス(KTM)、パリアーニ、國井、アルコバの4台。激しいバトルを繰り広げながらトップ争いを追います。

小椋は6ラップ目にはトップ浮上しレースを引っ張ります。3番手争いからアルコバが遅れ、3台の争いへと変化。國井は8ラップ目には3番手浮上します。首位を走る小椋の背後にはガルシアが僅差でつけ、その後方には國井、パリアーニ、フェルナンデスが続き、トップ争いとの差を詰め始めます。

残り5ラップ目には、セカンド集団がトップ争いに追いつくと、トップ争いは5台に。各コーナーでは激しくポジションを入れ替えるバトルが続きます。13ラップ目パリアーニが首位を奪いますが、14ラップ目にはフェルナンデスが首位を奪います。小椋、ガルシアは何度も前に出てトップを争います。5台が横一線になり最終ラップに突入、トップはガルシア、小椋、ガルシア、フェルナンデス、國井が続きます。その中から小椋はトップを奪いスパートを賭けます。ですが、ガルシアが追いつき、小椋のインに飛び込みますが転倒。小椋もそれに巻き込まれて転倒してしまいます。そのアクシデントをくぐり抜けて、トップでチェッカーを受けたのは國井でした。國井は初優勝を飾りました。チャントラはレース復帰し12位、サリムは17位でチェッカーを受けました。

同日、行われたレース2は、ガルシアがホールショットを奪い逃げ、それを小椋、パリアーニ、國井、デニス・オンジュ(KTM)が追い、トップ争いは5台の戦いが繰り広げられました。2ラップ目いはバリアーニが首位を奪い、ガルシア、小椋、オンジュ、國井がが続きます。5ラップ目にはガルシアがトップを奪いますが、5台は僅差で続き、各コーナーでポジションを入れ替えます。7ラップ目にはパリアーニが主導権を奪いレースを引っ張ります。その背後に付けるのは小椋。國井も小椋、ガルシアが接触の隙に2番手浮上。ですが、すぐに小椋が2番手を奪います。パリアーニが逃げ、小椋、ガルシア、國井が2番手争いを繰り広げます。それに後方から追い上げた2台が加わり、5台の争いには発展しますが、その2台は次第に遅れ、2番手争いの3台はパリアーニに迫ります。トップ争いは、パリアーニ、小椋、ガルシア、國井の戦い。小椋は13ラップ目に首位に立つと力強い走りでレースをリードします。ですが、ガルシア、パリアーニの追撃も激しく、逃げきれずに最終ラップに突入します。主導権は小椋が握りますが、4台のラストスパートは激しく、ラインが交差、その中から、一瞬早くチェッカーを受けたのはガルシア、小椋は僅差の2位、パリアーニが3位で表彰台に登りました。國井は4位でチェッカー。サリムは16位。チャントラはリタイアとなりました。

コメント

國井勇輝(優勝/4位)
國井勇輝 「へレスは、初めて走るコースでしたが、走り始めからマシンに対していいフィーリングを持って練習できました。予選では、最初に4番手タイムを出しましたが中盤で8番手まで下がってしまいました。しかし、最後のアタックでベストタイムを上回り4番手タイムまで持ってこれました。レース1はスタートしてから前の2人に離されてしまい追い上げになりました。ラスト5周の所で何とか追いつくことができましたが皆ブレーキングが強くて中々前に行けなく迎えたラストラップに前の2台が転倒したのでそれを避けたら1位でゴールできました。ラッキーですがこれもレースなのでとてもうれしかったです。レース2は、前半からトップグループでバトルできましたが中盤、自分のミスでトップグループに少し離されましたが何とかくらいつき、ラストラップ4番手で最終コーナー前のライダーのインを入ったのですが抜ききれずアウトから被せられ4位でした。最近、スランプ気味だったのでそこから抜け出すことができました。このままの勢いで次のレースもがんばります」

小椋藍(リタイア/2位)
小椋藍 「今回は昨年も含めて一番いいウイークでした。木曜日、金曜日でしっかりとライディングを詰め、気温などに合わせたセッティングも予定通り進めることができました。予選でもしっかりと攻める事ができ、いいペースを刻めました。ライディング、マシンセッティング、ペースなどすべてに自信を持ってレースに臨めました。決勝は両レース共に予想通り4、5台のトップ集団になり、考えながら展開を組み立てました。両レース共に最終コーナーをトップで迎える事はできましたが、詰めが甘く、最終的には転倒と2位という結果になってしまいました。チーム、サポートして頂いてるすべての方々に優勝という形で応えたかったので悔しいですが、一番いい仕事ができたこの週末を忘れず次に向けてまた考えていきたいと思います」

Moto3 リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
133國井勇輝Honda1628'45.198
223R.フェルナンデスKTM16 +0.133
381アレイクス・ヴィウHonda16 +3.839
452ジェレミー・アルコバHonda16 +5.904
596マニュエル・パリアーニHonda16 +9.282
661 C.オンジュ KTM16 +10.985
1088ブルーノ・レアラシHonda16 +11.677
1235ソムキャット・チャントラHonda16 +17.805
1434トーマス・エドワード・アモスHonda16 +18.932
1644ケヴィン・オルギスHonda16 +23.431
1731ゲリー・サリムHonda16 +23.435
2247アーロン・ポランコHonda16 +31.778
2328ロラン・ファバルHonda16 +31.779
2966ダニエル・シャーミHonda16 +56.323
RT32小椋藍Honda15+1Laps
RT11セルジオ・ガルシアHonda15+1Laps
RT55ヤリ・モンテッラHonda13+3Laps
RT36イザム・イクマルHonda8+8Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
111セルジオ・ガルシアHonda1628'50.260
232小椋藍Honda16 +0.030
396マニュエル・パリアーニHonda16 +0.077
433國井勇輝Honda16 +0.228
523R.フェルナンデスKTM16 +3.140
653 D.オンジュKTM16 +3.146
1188ブルーノ・レアラシHonda16 +14.681
1631ゲリー・サリムHonda16 +24.666
2047アーロン・ポランコHonda16 +25.365
2228ロラン・ファバルHonda16 +25.955
2966ダニエル・シャーミHonda16 +1'08.520
RT 44ケヴィン・オルギスHonda13+3Laps
RT 55ヤリ・モンテッラHonda11+5Laps
RT 52ジェレミー・アルコバHonda8+8Laps
RT 34トーマス・エドワード・アモスHonda7+9Laps
RT 35ソムキャット・チャントラHonda6+10Laps
RT 81アレイクス・ヴィウHonda2+14Laps
RT 36イザム・イクマルHonda2+14Laps

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
123R.フェルナンデスKTM155
296マニュエル・パリアーニHonda123
333國井勇輝Honda98
411セルジオ・ガルシアHonda96
552ジェレミー・アルコバHonda96
681アレイクス・ヴィウHonda76
732小椋藍Honda74
835ソムキャット・チャントラHonda51
1655ヤリ・モンテッラHonda34
2088ブルーノ・レアラシHonda20
2486チャーリー・ネスビットHonda11
3134トーマス・エドワード・アモスHonda2

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