FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)の第5戦、Moto2クラスは2レースが行われました。

Moto2クラスに参戦している尾野弘樹(NTS Sportscode T.Pro)は、予選12番手、4列目からのスタート。決勝は18ラップで行われ、ポールポジションからスタートしたルーカス・ツロヴィッチ(FORWARD JUNIOR TEAM)がホールショットを奪います。ですが、すぐにリッキー・カルダス(TEAM STYLOBIKE)が首位に立ち、それをツロヴィッチとスティーブン・オデンダル(NTS Sportscode T.Pro)が追います。2番手と3番手が入れ替わり、その2台にエリック・グラナド(Promoracing)が加わってトップ争いは4台に。その後方には、ディマス・エッキー・プラタマ(Astra Honda Racing Team)、ヘクター・ガルゾ(Team Wimu CNS)が続きました。

やがて、オデンダル、ツロヴィッチ、グラナドがトップのカルダスに迫ります。4台は後続を引き離してトップ争いを繰り広げ、単独6番手にプラタマ、その後方で尾野が周回を重ねました。

レース中盤になるとカルダス、ツロヴィッチ、オデンダル、グラナドとポジションが変わりました。その後、トップ争いが激しさを増す中、グラナドがトップを奪って優勝。僅差でカルダスが2位、オデンダルはコンマ差で3位となりました。エッキーは7位、尾野は8位でチェッカーを受けました。

レース2も18ラップで争われ、ツロヴィッチが好スタートを切ってレースがスタート。オデンダル、グラナド、カルダスが続き、序盤から激しくポジションを入れ替えます。グラナドはファステストラップを記録してトップを奪取。後方ではカルダスとオデンダルが接近戦を繰り広げます。ツロヴィッチとジョー・ロバーツ(AGR TEAM)、ガルゾが2番手争いに加わる中、グラナドは快調に走行を続け、逃げていきます。

その後、カルダスが集団を抜け出して単独2番手に。3番手はオデンダルとツロヴィッチとの争いとなりますが、ツロヴィッチがバランスを崩してコースアウト。オデンダルは単独3番手で周回を重ねます。

終盤になると、カルダスがグラナドとの差を再び詰め始めます。一方で、ロバーツもオデンダルの背後に迫り、トップ争いと3番手争いがそれぞれ激化します。こうしてカルダスとグラナドが各コーナーで激しいバトルを繰り広げる中、接触によってカルダスが転倒。グラナドはコースアウトしたものの、トップでチェッカーを受けてダブルウインを果たしました。ロバーツとオデンダルは同タイムでしたが、2位がロバーツ、3位がオデンダルとなりました。エッキーは追い上げの最中だった15ラップ目に転倒。尾野は7位となりました。