FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)は、ロードレース世界選手権への登竜門として注目を集め続けている大会、昨年CEV Moto2に参戦していた長島哲太、Moto3の鳥羽海渡、佐々木歩夢らは、今季はそれぞれ世界へと戦いの場を移しました。

今季は、昨年世界選手権のMoto3で戦っていた尾野弘樹(NTS Sportscode T.Pro)が、グランプリへの復帰を目標としてCEV Moto2に参戦を開始しました。

開幕戦はスペイン・アルバセテで行われました。レースウイークは雨が降り、決勝日だけが晴れと、チーム、ライダーにとっては、セッティングが難しい週末となりました。ウエットで行われた予選では、世界選手権のMoto2クラスにも参戦しているハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline)がポールポジションを獲得。ディマス・エッキー・プラタマ(Astra Honda Racing Team)が3番手に付けました。

決勝は、シャーリンがホールショットを奪い、2番手以下を引き離します。2番手集団を引っ張るのはヘクター・ガルゾ(Team Wimu CNS)、プラタマは3番手に付けます。シャーリンにヘクターが追いつき、トップ争いを展開する一方で、プラタマにはエリック・グラナド(Promoracing)が追いつきます。

7ラップ目にグラナドがプラタマを捕らえて3番手に浮上。シャーリンは、ガルゾを突き放して単独トップへ飛び出し、2番手ガルゾ、3番手にグラナドとなります。

プラタマはスティーブン・オデンダル(NTS Sportscode T.Pro)と激しい4番手争いを繰り広げ、ポジションを入れ替えながら、3番手のグラナドに迫ります。その争いにアウグスト・フェルナンデス・グエッラが追いつきますが、プラタマはその争いから遅れ、単独6番手となります。

単独走行状態となった1～2番手はそのままチェッカーフラッグを受け、シャーリンが優勝、2位にはガルゾが入りました。最終ラップまで続いた3位争いを制したのはフェルナンデス、4位にオデンダルとなりましたが、その差は約0.2秒の接近戦でした。続いて、5位にグラナド、6位がプラタマとなりました。尾野は12位でポイントを手にしました。