レースで培ったエアロダイナミクス技術を随所に反映。レーシングポジションでの前面投影面積減少を徹底して追求している。フロントフェンダーは空気の流れを前輪から遠ざけながらサイドカウルへとスムーズに誘導し、操舵感の向上に寄与する設計とした。
前面投影面積の増加を抑えつつ、より小さな翼面積で効果的にダウンフォースを発生させるウイングレットを新設計*。側面積の減少によりヨーモーメントを約10%低減させながら、加速時のウイリー抑制をはじめ、ブレーキングおよびコーナリング時における安定感の向上を追求した。また取り付け部上面に段差形状を設けることでカウル本体とウイングレットに流れる風の整流効果を高め、よりリニアなハンドリングの実現を図っている。リアタイヤ近くまで伸びた新設計のアンダーカウルは、後端に段差を設けることで整流効果を高めてタイヤの接地感向上を追求するデザインとした。
*特許取得済
ダクト入口の左右および上辺に設けたリブ状のタービュレーターにより、空気の貼り付きを抑制することで走行風の導入効率を追求。また、高速巡航時のみならず加速時の車体姿勢においても有効な導入部内壁傾斜角度を設定している。