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「燃料」

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メタノール
 CARTのレースで使われている燃料は、F1やそのほかのレースのようなガソリンではなく、メタノールというアルコール系燃料。
 メタノールはガソリンと比べると熱量が約半分しかない。この燃えにくい性質は、消火するためにはメリットとなるが、エンジンのシリンダー内で燃やすためにはデメリットとなる。
 メタノールのメリットは、火を消す時に水が一番効果的だということ。また、爆発力が小さいことは、オーバル・コースでのアクシデント時、ガソリンのように爆発することがないため、ドライバーの危険度が低い。ただし、日中の太陽光下で燃えている時、メタノールの炎は肉眼で見ることができない点には注意が必要だ。このため、CARTレースのピットにはドラム缶に入った水があちこちに置いてある。
 デメリットとなるのは燃えにくい性質。ガソリンの倍の量をシリンダー内に噴射して燃焼させないとガソリンと同じだけのパワーを引き出すことはできない。また、メタノールは金属を溶かしてしまう性質を持つ。アルミなどは実に短い時間でダメになってしまうため、メタノール・エンジンは特殊な素材を使って作られる。そして、1日以上など、長い時間使用しない場合はガソリンを燃やしてエンジン内からメタノールを完全に追い出すことなども行われている。

燃費
 CARTのレースでは燃料の使用量制限が敷かれている。エコロジー時代を先取りして、もうずいぶんと長いこと燃費技術もエンジン・マニュファクチャラーは競い合っているのだ。
 燃費は1.85マイル/ガロン以上ないとならない。そして、マシンの燃料タンクの容量は35USガロン=132.51リットルが上限。燃費ギリギリで走ると、フルタンクで64.75マイル走れるということだ。
 ドライバーのテクニックも燃費には大きく影響する。燃費走法の上手な人、下手な人がいるが、当然燃費の良いドライバーの方が作戦にも幅が持たせられるため有利だ。  なお、ピットストップでの給油は、加圧も吸い込む力を働かせることも禁止だ。重力式、もしくは自然落下式と呼ばれるものに限られる。

フッタ
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