ランキングトップはイルファン・アルディアンシャー(Astra Honda Racing Team)で176点。2位に同ポイントでアンディ・ムハンマド・ファドリ(カワサキ)が付け、3位アーウィン・サンジャヤ(Astra Honda Racing Team)が162点、4位にムクラダ・サラプーチ(A.P. Honda Racing Thailand)が127点で付け、この4人にチャンピオン獲得の可能性がありました。

予選ではサラプーチがポールポジションを獲得。2番手にラフィド・トパン・スチプト(Bike Corner SYS KYT Racing Team)、3番手にピヤワット・パテゥンヨット(A.P. Honda Racing Thailand)で、Honda勢がフロントローを独占します。タットチャコーン・ブアラシ(A.P. Honda Racing Thailand)が5番手。アルディアンシャーが6番手、サンジャヤが11番手。ラジブ・セシュー(IDEMITSU Honda Racing India)は、16番手から最終戦に挑みました。

レース1
レース1、ホールショットはサラプーチ、サラプーチはレースをリードし、その後方には数珠つなぎの大きな集団が続きます。しかし、多重クラッシュが発生し、集団が分かれます。その後、サラプーチ、パテゥンヨット、スチプト、ファドリがトップ集団を形成。さらに後続集団がトップ争いに追いつき、大きな集団でトップ争いを繰り広げます。トップ争いは9台となる中、サンジャヤが2番手に浮上してサラプーチに接近。最終コーナーでサラプーチはバランスを崩してポジションを下げてしまいます。

代わってサンジャヤがトップに立ち、最終ラップに突入。激しい最終コーナーの攻防の隙をつきファドリがトップを奪い優勝、サンジャヤ、サラプーチ、スチプト、アルディアンシャー、ブアラシがわずかな差で続きました。タイトル争いはファドリが201点となり、2位アルディアンシャーが187点、サンジャヤが182点となり、この3人に絞られます。

レース2
レース2、ホールショットはスチプトが奪います。スタート直後に多重クラッシュが起きますが、レースは続行。大きなトップ集団から、サラプーチが抜け、主導権を握ります。2番手争いは18台。激しい攻防を繰り広げます。サラプーチは逃げ、2番手以降に2秒612のリードを広げ、独走態勢を築きますが、4ラップ目、コース脇にマシンを止めリタイアとなります。

変わってトップに立ったのはアルディアンシャー。スチプト、ブアラシ、ヘンドリアンシャー、サンジャヤ、ヴォラポン・マラフアン(ヤマハ)らがひしめき、14台による激しいトップ争いが繰り広げられます。終盤に来てブアラシが首位に出てスパート。この争いの中アルディアンシャーが転倒してしまいます。激しい攻防の結果、順位降格処分が科され、最終的に、パテゥンヨットが優勝、2位にマラフアンが入り、サンジャヤが3位となりました。

4位に入ったファドリがタイトル獲得を決め、ランキング2位にサンジャヤ、3位にアルディアンシャー。4位にサラプーチ、5位にヘンドリアンシャーという結果になりました。