Round03日本日本

SS600 決勝

2018年6月3日(日)

鈴鹿サーキット

ザクゥアン・ザイディが5位/9位
小山知良が7位/10位を獲得

アジアロードレース選手権第3戦が三重県鈴鹿サーキットで開催されました。夏を思わせる日差しが照り付ける晴天のレースウイークとなりました。金曜日に3回のフリープラクティスが行われ、土曜日の午前中に予選が行われました。ポールポジションはアズラン・シャー・カマルザマン(カワサキ)、3番手にザクゥアン・ザイディ(Musashi Boon Siew Honda)でフロントロー。転倒があり心配された栗原佳祐(A.P. Honda Racing Thailand)ですが11番手。12番手に小山知良(Musashi Boon Siew Honda)、15番手に羽田太河(Idemitsu Honda Racing India by T.Pro Ten10)となりました。

レース1のホールショットはカマルザマンで、オープニングラップから独走態勢に持ち込む勢いを見せます。カマルザマン、ラタポン・ウィライロー(ヤマハ)、伊藤勇樹(ヤマハ)、ザイディ、ケミン・クボ(ヤマハ)らが続きます。2ラップ目、ウィライローが首位を奪い、伊藤、カマルザマン、ザイディ、アンソニー・ウェスト(ヤマハ)とオーダーが変わります。130Rで伊藤が前に出て、伊藤、ウィライロー、アズラン、ウェスト、ザィディ、クボ、アンディ・イズディハール(Astra Honda Racing Team)、アハマド・ユディスティラ(カワサキ)、奥田教介(カワサキ)、デチャ・クラサー(ヤマハ)、小山、羽田と続きます。

4ラップ目、ウィライローがトップで通過。逆バンクでウェストが2番手に浮上し、そのままの勢いで首位を奪います。それを、ウィライロー、伊藤、カマルザマン、クボ、イズディハール、ザイディ、ユディスティラが追います。9番手争いは奥田と小山。小山は、奥田をかわし9番手に浮上し、トップ争いを追いかけます。シケインで、ウィライローが首位に出て6ラップ目に突入。1コーナーではカマルザマンが前に出てユディスティラが2番手に浮上し、セカンド集団もトップ争いに追いつき、10台と膨れ上がります。130Rで、ユディスティラが首位に出て、7ラップ目はユディスティラ、ウェスト、カマルザマン、伊藤、クボ、ウィライロー、イズディハール、ザィディ、奥田、小山が、激しくポジションを争います。その後方、羽田、南本宗一郎(ヤマハ)が11番手を争います。9ラップ目にはウェストがシケインで首位に立ちますが、ユディスティラが前に出ます。10ラップ目、ユディスティラ、カマルザマン、ウェスト、伊藤、ウィライロー、イズディハール、ザイディ、クボ、小山、奥田が続きます。11ラップ目にはカマルザマンが首位に立ちスパート。200Rでイズディハールが転倒。カマルザマンが優勝し、2位ユディスティラ。3位争いをウェストが制し、4位伊藤、5位ザイディ、6位クボ、7位小山。羽田は12位、栗原は16位でチェッカーを受けました。

レース2は、ホールショットはカマルザマン。オープニングラップをカマルザマン、伊藤、ザイディ、ウィライロー、ウェストのオーダーで通過しますが、パトリック・リー(ヤマハ)がオープニングラップのデグナーで転倒したことから赤旗が提示されます。レースは13ラップから10ラップへと減算されて再開されました。

カマルザマンがレースをリード。2ラップ目、伊藤が2番手に浮上。ウィライロー、ザイディ、ウェスト、ユディスティラ、クボ、クラサー、小山、羽田が続きます。トップ争いは12台と大きな集団となります。3ラップ目には伊藤が首位を奪います。カマルザマン、ウェスト、ユディスティラ、クボ、クラサー、ウィライロー、ザイディ、小山、イズディハール、羽田、南本、奥田と、ここまでがトップ争い。ウェストが2番手に浮上し伊藤を追いかけます。ザイディは7番手に浮上。イズディハールも8位に浮上します。5ラップ目にはウェストがデグナーで伊藤をかわしトップに浮上しますが、ユディスティラが130Rで前に出ます。伊藤、ウェスト、クボ、カマルザマン、クラサーとポジションが変わります。6ラップ目のシケインで伊藤が前に出ます。ウェスト、クボがトップ3。僅差で、ユディスティラ、カマルザマン、クラサー、ザイディ、イズディハール、ウィライロー、小山が続きます。7ラップ目にはクボが首位を奪いますが、8ラップ目の1コーナーで伊藤がトップに立ち、10台のトップ争いは激しくポジションを入れ替えながら周回を重ねます。最終ラップの攻防はさらにヒートアップし、各コーナーで順位が変わります。その激しい戦いを制したのはスプーンでトップに浮上したウェスト。2位にクボ、3位ユディスティラ、6位イズディハール。ザイディが9位、小山10位、羽田が11位でチェッカーを受けました。

コメント

ザクゥアン・ザイディ(5位/9位)ザクゥアン・ザイディ
「僕たちにとって、とても、難しいレースになりました。残念なことに、カワサキやヤマハのマシンに追いつくことができなかった。絶対に離されまいと、各コーナーで、できる限りのプッシュをしましたが、届かなかった。悔しいけれど、次のレースが迫っています。全日本ロードレースのSUGOサーキットで、初めてのレースになります。テストに参加しましたが、アップダウンがあって、攻略するのは、とても難しいと感じました。それでも、しっかり取り組んで行きたいと思います」

小山知良(7位/10位)小山知良
「全日本ロードレースのテストにスタッフが出掛けていたこともあり、1日セットアップがずれ込みましたが、決勝に合わせてセットアップを進めることができたと思います。1レース目は、状況を確認しながら追い上げのレースをすることができました。2レース目は、トップ争いに加わることができましたが、前に出ていくことは難しかったので、フラストレーションが溜まるレースになりました。気持ちを切り替えて全日本に挑みたい。事前テストに参加することができなかったので、ぶっつけ本番のレースになりますが、限られた時間の中で、いいレースがしたいと思っています」

羽田太河(12位/11位)羽田太河
「今年からスタッフが変わったこともあり、まだ、自分の願う方向性のマシンに仕上げることができていないこともありますが、苦しい戦いになりました。同じレベルで戦えずに、無理をすると転倒しそうになってしまいます。転倒してしまったら、何も残らないので、我慢のレースになりました。次の戦いまでに、しっかりと考え抜いて打開策を見つけたいと思います。昨年、タイトル争いをした自分を取り戻してこれからのレースで勝負して行きます」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 25 A.シャー・カマルザマン カワサキ 13 29'09.539
2 33 A.ユディスティラ カワサキ 13 +0.638
3 13 A.ウェスト ヤマハ 13 +1.117
4 76 伊藤勇樹 ヤマハ 13 +1.432
5 21 ザクゥアン・ザイディ Honda 13 +1.901
6 64 K.クボ ヤマハ 13 +2.511
7 634 小山知良 Honda 13 +3.850
12 23 羽田太河 Honda 13 +26.938
13 20 アズロイ・ハキーム・アヌア Honda 13 +27.009
15 123 パサーウィト・ティチバーク Honda 13 +28.933
16 88 栗原佳祐 Honda 13 +29.528
RT 27 アンディ・イズディハール Honda 11 +2Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
113A.ウェストヤマハ1022'22.002
264K.クボヤマハ10+0.377
333A.ユディスティラカワサキ10+0.406
476伊藤勇樹ヤマハ10+0.433
525A.シャー・カマルザマンカワサキ10+0.475
627アンディ・イズディハールHonda10+0.674
921ザクゥアン・ザイディHonda10+1.577
10634小山知良Honda10+1.917
1123羽田太河Honda10+6.956
1420アズロイ・ハキーム・アヌアHonda10+18.148
16123パサーウィト・ティチバークHonda10+18.822
1888栗原佳祐Honda10+32.749

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 13 A.ウェスト ヤマハ 86
2 25 A.シャー・カマルザマン カワサキ 74
3 76 伊藤勇樹 ヤマハ 68
4 64 K.クボ ヤマハ 57
5 33 A.ユディスティラ カワサキ 52
6 56 R.ウィライロー ヤマハ 49
7 27 アンディ・イズディハール Honda 36
8 634 小山知良 Honda 35
10 21 ザクゥアン・ザイディ Honda 32
11 20 アズロイ・ハキーム・アヌア Honda 27
13 23 羽田太河 Honda 24
15 88 栗原佳祐 Honda 16
18 16 イルファン・アルディアンシャー Honda 9
21 123 パサーウィト・ティチバーク Honda 5

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