Round03日本
AP250 決勝
2018年6月3日(日)
鈴鹿サーキット
ポールポジションはレーザー・ダニカ・アーレンズ(Astra Honda Racing Team)。2番手にアンディ・ムハンマド・ファドリ(カワサキ)、3番手にムクラダ・サラプーチ(A.P. Honda Racing Thailand)がフロントローに並びます。
レース1は、アーレンズがホールショットを奪い主導権を握ります。オープニングラップを制したアーレンズの背後にサラプーチ、ファドリ、アヌパ・サルムーン(ヤマハ)、アーウィン・サンジャヤ(Astra Honda Racing Team)、マリオ・スリョー・アジ(Astra Honda Racing Team)らが続きます。2ラップ目、首位にたったアーレンズはタイムアップしてセカンド集団に2.789秒差をつけます。大きなセカンド集団を引っ張るのはサラプーチで2番手争いは6台となります。
アーレンズは、ファステストラップを叩き出して逃げ、独走態勢を築き上げます。2番手にはサラプーチ。3番手争いはサンジャヤ、ファドリ、アジ、クリッチャポーン・ケウォサンティ(A.P. Honda Racing Thailand)、サルムーン。その集団がサラプーチに追いつき、6台の2番手争い。その後方から、4台が追いつき、10台の2番手争いの集団となります。
6ラップ目、サラプーチをアジがパスして2番手に浮上しますが、サラプーチが奪い返します。しかし、アジは7ラップ目の1コーナーで2番手を奪い返します。シケインでの攻防では集団の戦いとなり、マシンが触れ合う激しさとなります。最終ラップに突入。2番手争いから、サルムーンがコースアウトして遅れ、そこから復帰しますが、ポジションダウン。アーレンズは独走優勝を飾り、2番手争いはファドリが前に出ますが、シケインで痛恨の転倒。2位にサルムーン、3位にアジが入り表彰台に登りました。4位サンジャヤ、5位サラプーチとなりました。
レース2は、ファドリがホールショットを取りますが、アーレンズが首位を奪いリードを広げます。アーレンズ、レイナルド・クリサント・ラチュ(ヤマハ)、サルムーン、ファドリ、サンジャヤらが数珠つなぎになりました。2ラップ目、サラプーチが追い上げ2番手に浮上。サンジャヤも4番手に浮上します。アーレンズは3ラップ目には2番手に6.088秒もの差をつけ、周回毎にその差を広げて独走態勢を築き上げます。2番手争いはサラプーチがリード。ファドリが3番手に浮上。ケウォサンティが5番手に浮上し、14台の2番手争いは激しい戦いを繰り広げます。ケウォサンティは4ラップ目に一気に2番手に浮上します。5ラップ目に突入し1コーナーでサラプーチが2番手に浮上。それを追うケウォサンティがサラプーチのマシンに接触し、2台が激しく転倒します。レースは続行され、トップはアーレンズで変わらず、2番手にはアジが浮上。サンジャヤ、ラチュが続きます。6ラップ目にはファドリが3番手に浮上します。2番手争いは8台となり、激しく順位を入れ替えながら周回を重ねました。アーレンズが独走優勝を飾り、激しい攻防を見せた2番手争いは、追い上げてきたサンジャヤ、ファドリ、サルムーン。その背後に成田彬人(Team HIRO)が迫り、130Rで3番手に浮上。シケインの攻防で、成田はコースアウト。アジが前に出て2位。3位にファドリが入りました。成田は5位でチェッカーを受けました。
レーザー・ダニカ・アーレンズ(1位/1位)
「鈴鹿サーキットは2006年の4時間耐久に参戦したのと、昨年AP250で走りましたが、とても難しいサーキットだと感じています。なのに、両方のレースで勝つことができてとてもうれしいです。1レース目から2レース目にもマシンセッティングを変えることなく集中して走り切りました。1レース目は、いい練習にもなり、それを2レース目に活かすことができたと思います。完ぺきなマシンを仕上げてくれたチームに感謝します。そのおかげでスタートから思いっきりプッシュするレースができました。このままの調子を維持して行きたいです」
マリオ・スリョー・アジ(3位/2位)
「僕にとっては初めての鈴鹿サーキットだったので、練習走行では、うまく走ることができずに、メカニックと相談しながら、走りました。なので、レース1で表彰台に登ることができて、とてもうれしかったです。2レース目では優勝を目指して走りましたが、2番手争いの中で、ポジションを争うのが精一杯で、トップには届きませんでした。それでも、2位になることができて、両方のレースで表彰台に登ることができたので、これからも、がんばって、勝てるように努力して行きたいです」
成田彬人(11位/5位)
「一つの目標であったアジアロードレース選手権に参戦できたことをすごく嬉しく思っています。自分の好きな、走り慣れたサーキットだったので、レベルの高いレースであっても上位に食い込むのが今回の目標でした。初日からマシンのセットアップは順調に進んでいましたが、電気系トラブルを終始抱えていて、予選とレース1では納得のいく内容と順位ではありませんでした。レース1の後にトラブルの原因が見つかり、レース2は本来の走りをすることができました。序盤からバトルができとても楽しかったです。表彰台に届く位置にいたのでラスト2周は全力で走りました。最後のシケインで抜かれ、表彰台を逃したのは非常に悔しですが、やれることは全てやり、全力を出し切ったので悔いはありません。順位よりも得るものが多いレースとなりました。ライディングや戦略などいつも指導してくれる尾野弘樹監督に感謝の気持ちでいっぱいです。多くのスポンサーのおかげで参戦出来た今回の経験をもとに、全日本でも頑張ります! ありがとうございました」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 123 | レーザー・ダニカ・アーレンズ | ![]() | 8 | 19'50.478 |
2 | 500 | A.サルムーン | ヤマハ | 8 | +5.299 |
3 | 16 | マリオ・スリョー・アジ | ![]() | 8 | +5.508 |
4 | 198 | アーウィン・サンジャヤ | ![]() | 8 | +5.609 |
5 | 44 | ムクラダ・サラプーチ | ![]() | 8 | +6.907 |
6 | 222 | R.クリサント・ラトゥ | ヤマハ | 8 | +7.259 |
8 | 35 | クリッチャポーン・ケウォサンティ | ![]() | 8 | +7.747 |
11 | 92 | 成田彬人 | ![]() |
8 | +14.642 |
20 | 888 | チュウ・ケーラン | ![]() | 8 | +44.438 |
22 | 65 | カオ・ヴィエット・ナム | ![]() | 8 | +49.014 |
23 | 14 | 小野雅治 | ![]() |
8 | +49.173 |
24 | 81 | アーニッシュ・ダモダラ・シェティ | ![]() | 8 | +55.455 |
25 | 80 | セシュー・ラジブ | ![]() |
8 | +55.457 |
29 | 20 | 笠井悠太 | ![]() |
8 | +67.150 |
DNF | 23 | 砂泊孝太 | ![]() |
3 | +5 Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 123 | レーザー・ダニカ・アーレンズ | ![]() | 8 | 19'53.378 |
2 | 16 | マリオ・スリョー・アジ | ![]() | 8 | +8.652 |
3 | 108 | A.ムハンマド・ファドリ | カワサキ | 8 | +8.850 |
4 | 50 | A.アフィフ | ヤマハ | 8 | +9.264 |
5 | 92 | 成田彬人 | ![]() | 8 | +9.340 |
6 | 500 | A.サルムーン | ヤマハ | 8 | +9.403 |
8 | 198 | アーウィン・サンジャヤ | ![]() | 8 | +9.620 |
17 | 23 | 砂泊孝太 | ![]() | 8 | +38.715 |
19 | 14 | 小野雅治 | ![]() | 8 | +39.577 |
20 | 65 | カオ・ヴィエット・ナム | ![]() | 8 | +40.121 |
22 | 888 | チュウ・ケーラン | ![]() | 8 | +47.159 |
24 | 80 | セシュー・ラジブ | ![]() | 8 | +58.829 |
25 | 81 | アーニッシュ・ダモダラ・シェティ | ![]() | 8 | +61.865 |
27 | 20 | 笠井悠太 | ![]() | 8 | +67.505 |
DNF | 35 | クリッチャポーン・ケウォサンティ | ![]() | 4 | +4Laps |
DNF | 44 | ムクラダ・サラプーチ | ![]() | 4 | +4Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 123 | レーザー・ダニカ・アーレンズ | ![]() | 123 |
2 | 16 | マリオ・スリョー・アジ | ![]() | 102 |
3 | 500 | A.サルムーン | ヤマハ | 92 |
4 | 44 | ムクラダ・サラプーチ | ![]() | 62 |
5 | 108 | A.ムハンマド・ファドリ | カワサキ | 58 |
6 | 198 | アーウィン・サンジャヤ | ![]() | 52 |
10 | 35 | クリッチャポーン・ケウォサンティ | ![]() | 37 |
16 | 92 | 成田彬人 | ![]() | 16 |
21 | 81 | アーニッシュ・ダモダラ・シェティ | ![]() | 2 |
27 | 23 | 砂泊孝太 | ![]() | 0 |
28 | 80 | セシュー・ラジブ | ![]() | 0 |
30 | 65 | カオ・ヴィエット・ナム | ![]() | 0 |
31 | 888 | チュウ・ケーラン | ![]() | 0 |
33 | 14 | 小野雅治 | ![]() | 0 |
34 | 20 | 笠井悠太 | ![]() | 0 |