Round01タイタイ

SS600 決勝

2018.03.04(日)

チャーン・インターナショナル・サーキット

 

2018年シーズンが開幕
レース1でザイディが4位。レース2では小山が5位に入る

アジアロードレース選手権(ARRC)の開幕戦がタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されました。2012年から16年までタイトルを獲得しているMuSASHi Boon Siew Honda Racingは、今季からザクゥアン・ザイディに加え、アズロイ・ハキーム・アヌア、昨年AP250で活躍した小山知良をチームに迎えました。A.P.Honda Racing Thailandからは、パサーウィト・ティチバークと栗原佳祐が参戦。栗原はARRCに初参戦となります。Astra Honda Racing Teamはイルファン・アルディアンシャーとアンディ・イズディハール、T. Pro Innovationは羽田太河を起用。タイトル奪回に向けての布陣となっています。

予選ポールポジションはザイディが獲得。羽田は8番手、小山は9番手につけました。レース1、スタートダッシュで飛び出したのはザイディでした。ホールショットを奪い、そのままレースを引っ張ります。アンソニー・ウェスト(ヤマハ)、デチャ・クライサルト(ヤマハ)、アズラン・シャー・カマルザマン(カワサキ)らが僅差で続きました。

そこに追い上げてきたティティポン・ワロコーン(カワサキ)が首位を奪うと、ウェスト、クライサルト、ザイディ、カマルザマン、アハマド・ユディスティラ(カワサキ)、羽田、ラタポン・ウィライロー(ヤマハ)、小山がトップ集団を形成します。トップ争いは激しさを増し、ワロコーン、カマルザマン、クライサルトの3台が争うその後方でザイディ、ユディスティラ、羽田、ウィライロー、小山が争います。

途中、クラサイトが転倒。ワロコーンは逃げの体制に入り、それをカマルザマンが追いかけます。続くウェストとユディスティラが3番手争いを展開。その後方では順位を入れ替えながら、ウィライロー、ユディスティラ、ケミン・クボ(ヤマハ)、羽田、小山が続きます。

最終ラップまで激しいバトルが続きましたが、最終的にワイルドカード参戦のワロコーンが優勝を飾り、2位にウェスト、3位がカマルザマンとなりました。ザイディは惜しくも表彰台に届かず4位、小山は7位、羽田は8位。そのほか、イズディハールが10位、アヌアが11位、アルディアンシャーが13位、栗原が16位でフィニッシュしました。

レース2、ここでも好スタートを切ったのはザイディでした。ホールショットを奪い首位に立ちます。それを追うカマルザマン、クライサルト、ウェスト、ワロコーンが続き、その後方から、ユディスティラ、伊藤勇樹(ヤマハ)、小山、羽田が追いかけます。途中クライサルトが首位を奪い、ザイディ、ワロコーン、ウェスト、カマルザマン、ウィライロー、伊藤というオーダーに。トップ争いからワロコーンがトラブルで脱落、ピットインしてコース復帰しますが、その後リタイアとなりました。

クライサルトが逃げ、それを追うウェスト、カマルザマンがトップグループを形成し、その後方でウィライロー、伊藤、ザイディが4番手争いを繰り広げながら周回を重ねます。7番手争いにはアルディアンシャー、羽田、小山が加わりました。

ウェストがクラサイトのすぐ背後に迫り、カマルザマンもその差を詰めるなど、3台のトップ争いは緊迫した展開となります。その背後にウィライロー、ザイディも迫って、小山も7番手へと浮上してきます、羽田は9番手。セカンド集団は、勢いを増してトップ集団に追いついていきます。

中盤にはウェストが首位を奪い、クライサルト、カマルザマン、ウィライロー、ザイディとトップ集団が変化。伊藤は6番手、小山は7番手となり、その後方では5台が8番手争いを繰り広げました。トップ争いでクライサルトがラインを外し後退、トップ争いはウェスト、ウィライロー、カマルザマン、ザイディとなりました。最終ラップ、ザイディはウィライローと接触し転倒、そのままリタイアとなってしまいます。優勝はウェスト、2位にばん回してきたクライサルト、3位にカマルザマン。5位には小山、6位にイズディハール、8位にアヌア、9位に羽田、13位に栗原となりました。

コメント

小山知良
小山知良(#634)、羽田太河(#23) 「昨年はAP250、今年からはSS600へ参戦を始めました。事前テストが初乗りで、毎セッション違う仕様で走行を繰り返し、よりよいセッティングを出そうと努力しました。それはレースウイークも変わらず、多くのトライを試したレースウイークとなりました。マシンの乗り換えもありましたが、これまでとサスペンションメーカーが変わったこともあり、その特性を理解しながらの走行でした。250ccと600ccのライディングはまったく違うので、それを踏まえながら、一から積み上げていかなければなりませんでした。それでも、僕の要望にチームは応えてくれ、素晴らしいスタッフと仕事ができることが分かり、とてもうれしく思っています。結果は望んだものではありませんが、初戦としては納得しています。タイトル獲得に向けていいスタートが切れました。今回の経験を活かして次戦ではさらに上を目指します」

羽田太河
「今回テストからいろいろとセットアップを試しましたが、なかなか歯車が噛み合わず情けない順位で終わってしまいました。今回の敗因をよく考え、次のオーストラリア戦で結果に繋げていきたいです」

栗原佳祐
栗原佳祐 「ブリーラム・サーキットは初めて走るコースでしたが、比較的単調なコースであることからタイムを縮めるのが難しいコースだなというのが第一印象でした。テストからレースウイークにかけて昨年のJ-GP3から600ccへの乗り換えは上手くいったつもりでしたが、ブレーキングで苦戦しました。レース結果には納得していませんが、チームスタッフが毎セッション、ベストな状態で送り出してくれたおかげで、多くを学ぶことができました。次戦のオーストラリアに向けていい材料を得ることができました。早い段階でトップグループに絡めるよう、さらに努力していきたいと思います」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1100T.ワロコーンカワサキ18 29:59.235
213A.ウェストヤマハ18 +4.274
325A.シャー・カマルザマンカワサキ18 +4.654
421ザクゥアン・ザイディHonda18 +5.471
533A.ユディスティラカワサキ18 +5.544
656R.ウィライローヤマハ18 +5.700
7634小山知良Honda18 +8.225
823羽田太河Honda18 +8.420
1027アンディ・イズディハールHonda18 +8.562
1120アズロイ・ハキーム・アヌアHonda18 +13.391
1316イルファン・アルディアンシャーHonda18 +17.330
1688栗原佳祐Honda18 +43.250
18123パサーウィト・ティチバークHonda18 +1'09.469

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
113A.ウェストヤマハ1829'59.201
224D.クライサルトヤマハ18+1.900
325A.シャー・カマルザマンカワサキ18+2.433
476伊藤勇樹ヤマハ18+2.872
5634小山知良Honda18+6.388
627アンディ・イズディハールHonda18+7.637
820アズロイ・ハキーム・アヌアHonda18+9.217
923羽田太河Honda18+10.743
1016イルファン・アルディアンシャーHonda18+10.981
12123パサーウィト・ティチバークHonda18+19.885
1388栗原佳祐Honda18+22.734
1521ザクゥアン・ザイディHonda18+31.995

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
113A.ウェストヤマハ45
225A.シャー・カマルザマンカワサキ32
3100T.ワロコーンカワサキ25
424D.クライサルトヤマハ20
5634小山知良Honda20
676伊藤勇樹ヤマハ17
727アンディ・イズディハールHonda16
923羽田太河Honda15
1021ザクゥアン・ザイディHonda14
1120アズロイ・ハキーム・アヌアHonda13
1416イルファン・アルディアンシャーHonda9
16123パサーウィト・ティチバークHonda4
1788栗原佳祐Honda3

ランキング詳細

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