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October 2/3 2015, RACE Asia Road Racing Championship Qatar
カタール
2015年10月2日(金)、3日(土)・決勝 会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット(5.380km)
コースコンディション:ドライ
アジアロードレース選手権第5戦が、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催。今回はナイトレースとして、10月2日にレース1、3日にレース2が行われました。厳しい暑さに加え、同地特有の細かい砂が路面を覆う難しいコンディションの中で、ライダーたちは、タイヤを選定し、マシンセッティングを進めました。
予選は午後3時から始まり、気温45℃、路面温度は64℃という過酷なコンディションの中で行われ、高橋裕紀(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)がポールポジション(PP)を獲得しました。
レース1は午後8時5分スタート。スタートダッシュを決めたのは小山知良(T.Pro Yuzy Honda NTS)、高橋はスタートで遅れましたが、すぐさま上位陣へと迫ります。トップ争いは、小山、アハマド・ユディスティラ(カワサキ)、高橋の3名となり、その争いを羽田大河(T.Pro Yuzy Honda NTS)、ラタポン・ウィライロー(AP Honda Thailand)、ジャクリット・サワンサワット(AP Honda Thailand)らが追う展開となります。8ラップ目、トップ争いを展開する小山に羽田が接触し、激しく転倒してしまいます。この波乱により、大きくポジションが変動。高橋が首位に立ち、独走態勢を築いていきます。2番手はラタポンとサワンサワットで争われましたが、13ラップ目に2番手争いをしていたラタポンが痛恨の転倒。サワンサワットが2番手に上がり、そのままチェッカーとなりました。
翌日に開催されたレース2は午後10時30分から行われました。路面温度は32℃まで下がる中、スタートで飛び出したのは伊藤勇樹(ヤマハ)。高橋も好スタートを切り、ユディスティラも追いつき、トップ争いを展開します。ここから、高橋、ユディスティラが逃げ、一騎打ちの戦いとなります。セカンドグループでは小山、サワンサワット、ザクゥアン・ザイディ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)、伊藤らが各コーナーで激しくポジションを入れ替えながら周回を重ねました。高橋はそのまま逃げて今大会のダブルウインを達成。2位にユディスティラ、僅差で3位争いを制したのは小山でした。
アジアドリームカップ(ADC)は、中村大輝がPPを獲得しましたが、レースは女性ライダーのムクラダ・サラプーチがダブルウインを達成。中村大輝は、2位と3位。仲村優祐が3位と2位と、日本人ライダーは2名とも両レースで表彰台に上がりました。最終戦はムクラダの故郷であるタイで行われ、タイトル決定戦として大きな注目が集まることになりそうです。
高橋裕紀(スーパースポーツ600cc 優勝/優勝)
「このコースを走るのは2年ぶりで、CBRで走るのは初めてでしたが、思っていたよりスムーズに乗ることができました。ナイトレースということで通常とは違う路面のため、タイヤ選択を悩んだくらいで、問題なく走ることができました。PPも取れましたし、それもソフトタイヤではなく、決勝用タイヤで出したタイムでした。決勝でも自分の走りができると思いましたし、その通りのレースができたと思います。残り1戦となり、チャンピオンについて聞かれますが、自分としては、これまで通りに一つひとつのレースを勝つという戦いがしたいと思っています」
小山知良(スーパースポーツ600cc DNF/3位)
「調子がよかったので、今度こそ優勝をと挑んだレース1でした。しかし、トップ争いをしていたときに後ろから追突されて転倒リタイア。マシンは全損し、さらには左肩を痛めてしまいました。レースなので仕方がないと気持ちを切り替えました。マシンは、スペアパーツを集めて、メカニックが直してレース2に間に合わせてくれ、僕の方は、痛み止めを飲んで、優勝だけを目指して走りました。激しい3位争いでしたが、表彰台に上がることができました。最終戦は、ぜひダブルウインを飾って終わりたいと思っています」
ムクラダ・サラプーチ(アジア・ドリーム・カップ 優勝/優勝)
「ダブルウインを飾ることができたうれしさを、どんなふうに話せばいいのか分かりません。両方のレースを勝つことができるとは思っていなかったのですが、メカニックはすばらしいマシンに仕上げてくれ、レースを優位に運ぶことができました。そして、激しいトップ争いで勝てるように、精一杯に走りました。まだ、大輝と優祐にもタイトルの可能性が残されていますが、最終戦は私の母国で行われます。チーム、スポンサー、家族、友人に喜んでもらうためにも最善を尽くしたいです。チャンピオンになるプレッシャーに打ち勝って、タイトルを獲得したいと思います」
中村大輝(アジア・ドリーム・カップ 2位/3位)
「路面温度が高く、練習走行から、タイムを出すのが難しかったです。予選では、まとめきれずにいましたが、トップタイムを記録できたと思ったら抜かれ、タイヤはきつかったのですが、もう一度アタックしてPPを取ることができました。決勝でも優勝を願っていたのですが、レース1はギリギリで抜かれてしまいました。レース2は、それを反省して臨んだのですが、僕が苦手としているブレーキポイントでパスされてしまいました。レースの組み立てをもっとしっかりと考えて最終戦に挑み、ダブルウインを達成したいです」
仲村優佑(アジア・ドリーム・カップ 3位/2位)
「予選でハイサイド転倒してしまい、タイムアップできずに5番手。フロントローに並ぶことができませんでした。少し首が痛かったのですが、マシンの方が心配で、レース1は、その確認をしながらのレースになりました。終盤には、いい感触で走れるようになったのですが、少し届かず……。レース2では、自分の走りができていたと思うのですが、読みが甘く、勝つことができませんでした。今回は、身体的に少し痛い部分もあったので、最終戦では体調を万全にして2つのレースを勝って終わりたいと思っています」
中野真矢(アジア・ドリーム・カップ トレーナー)
「大輝は立ち上がりスピードを乗せるのがうまいライダーで、このコースにあった走りができていたと思います。優祐は予選の転倒もあり、ナーバスになっていた部分があったかと思いますが、そこを気迫でカバーしようと、好感の持てる走りをしていました。しかし、ポイントリーダーのムクラダが練習走行から力強い走りを見せており、決勝でもその走りは変わりませんでした。ほかを一歩リードしていたように思います。最終戦はムクラダの母国で、だれもが優勝を目指す激しい戦いになりそうです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 72 | 高橋裕紀 | Honda | 15 | 31'26.663 |
2 | 91 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 15 | +6.983 |
3 | 33 | A.ユディスティラ | カワサキ | 15 | +9.642 |
4 | 18 | 稲垣誠 | ヤマハ | 15 | +10.027 |
5 | 1 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 15 | +10.096 |
6 | 20 | ディマス・プラタマ | Honda | 15 | +12.151 |
7 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 15 | +15.599 |
11 | 82 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 15 | +36.065 |
18 | 79 | ポンペーラ・カナハップ | Honda | 15 | +1'06.758 |
DNF | 59 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 12 | +3Laps |
DNF | 71 | 小山知良 | Honda | 7 | +8Laps |
DNF | 93 | 羽田大河 | Honda | 7 | +8Laps |
DNF | 86 | アクマル・ヒスヴァム | Honda | 6 | +9Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 72 | 高橋裕紀 | Honda | 15 | 31'18.704 |
2 | 33 | A.ユディスティラ | カワサキ | 15 | +9.196 |
3 | 71 | 小山知良 | Honda | 15 | +20.105 |
4 | 1 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 15 | +20.126 |
5 | 91 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 15 | +20.245 |
6 | 76 | 伊藤勇樹 | ヤマハ | 15 | +20.401 |
7 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 15 | +23.440 |
11 | 82 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 15 | +02.220 |
18 | 93 | 羽田大河 | Honda | 15 | +1'08.890 |
19 | 86 | アクマル・ヒスヴァム | Honda | 15 | +1'51.162 |
21 | 59 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 14 | +1Lap |
DNF | 20 | ディマス・プラタマ | Honda | 8 | +7Laps |
DNF | 79 | ポンペーラ・カナハップ | Honda | 2 | +13Laps |
順位 | No. | ライダー | 国・地域 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 7 | 17'57.761 |
2 | 1 | 中村大輝 | 日本 | 7 | +0.058 |
3 | 7 | 仲村優佑 | 日本 | 7 | +0.078 |
4 | 5 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 7 | +0.298 |
5 | 6 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 7 | +0.382 |
6 | 10 | フェブリアンシャー | インドネシア | 7 | +3.068 |
7 | 9 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 7 | +3.136 |
8 | 13 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 7 | +3.260 |
9 | 17 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 7 | +3.417 |
10 | 3 | ココ・タダチ | フィリピン | 7 | +9.209 |
11 | 4 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 7 | +9.228 |
12 | 11 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 7 | +27.356 |
13 | 8 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 7 | +27.419 |
14 | 12 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 7 | +28.448 |
15 | 16 | セシュー・ラジブ | インド | 7 | +40.821 |
16 | 14 | ヤーデン・グナヴァデナ | スリランカ | 7 | +44.146 |
17 | 19 | リー・イェン・チン | 台湾 | 7 | +52.152 |
18 | 20 | アブドラ・ナエフ・アル・クバイシ | カタール | 7 | +1'52.393 |
19 | 2 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 2 | +5Laps |
20 | 15 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 1 | +6Laps |
順位 | No. | ライダー | 国・地域 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 7 | 17'54.554 |
2 | 7 | 仲村優佑 | 日本 | 7 | +0.078 |
3 | 1 | 中村大輝 | 日本 | 7 | +0.140 |
4 | 5 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 7 | +0.221 |
5 | 2 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 7 | +0.694 |
6 | 9 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 7 | +0.748 |
7 | 4 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 7 | +0.796 |
8 | 13 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 7 | +0.826 |
9 | 11 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 7 | +1.059 |
10 | 3 | ココ・タダチ | フィリピン | 7 | +2.156 |
11 | 8 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 7 | +3.298 |
12 | 17 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 7 | +3.363 |
13 | 12 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 7 | +24.849 |
14 | 16 | セシュー・ラジブ | インド | 7 | +28.570 |
15 | 15 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 7 | +31.223 |
16 | 19 | リー・イェン・チン | 台湾 | 7 | +31.315 |
17 | 10 | フェブリアンシャー | インドネシア | 7 | +45.755 |
18 | 6 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 7 | +58.767 |
19 | 20 | アブドラ・ナエフ・アル・クバイシ | カタール | 7 | +1'19.098 |
DNF | 14 | ヤーデン・グナヴァデナ | スリランカ | 4 | +3Laps |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 高橋裕紀 | Honda | 177 |
2 | 小山知良 | Honda | 133 |
3 | A.ユディスティラ | カワサキ | 123 |
4 | 伊藤勇樹 | ヤマハ | 101 |
5 | ディマス・プラタマ | Honda | 88 |
6 | 芳賀紀行 | スズキ | 67 |
7 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 66 |
8 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 65 |
9 | ファドリ・イマムディン | Honda | 63 |
12 | ザムリ・ババ | Honda | 45 |
14 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 42 |
16 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 34 |
19 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 30 |
20 | 羽田大河 | Honda | 24 |
24 | 大久保光 | Honda | 11 |
29 | ドヴィ・サトリア | Honda | 4 |
31 | 川口篤史 | Honda | 2 |
順位 | ライダー | 国・地域 | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 186.5 |
2 | 中村大輝 | 日本 | 162.5 |
3 | 仲村優佑 | 日本 | 154.5 |
4 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 92.5 |
5 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 80 |
6 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 73 |
7 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 71.5 |
8 | ココ・タダチ | フィリピン | 69 |
9 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 67 |
10 | フェブリアンシャー | インドネシア | 64.5 |
11 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 57 |
12 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 49 |
13 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 41 |
14 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 39 |
15 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 33 |
16 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 19 |
17 | リー・イェン・チン | 台湾 | 7 |
18 | セシュー・ラジブ | インド | 7 |
19 | ヤーデン・グナヴァデナ | スリランカ | 6 |
20 | アブドラ・ナエフ・アル・クバイシ | カタール | 0 |