2022.12.27 | Topics

令和4年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において「経済産業大臣表彰」を受賞
〜「Honda純正アクセサリーの九州地区供給モーダルシフト」の取り組みが評価される〜

 株式会社ホンダアクセスは、Honda純正アクセサリーを自社倉庫から最遠方となる九州地区へ供給する輸送スキームを協力会社と共同で見直し、鉄道輸送へのモーダルシフトと輸送容器の導入に取り組んできました。この度この取り組みが評価され、令和4年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において「経済産業大臣表彰」を受賞しました。2022年12月22日に授賞式が行われ、経済産業省の中谷真一副大臣より表彰状が授与されました。

 ホンダアクセスは、Honda車専用の純正アクセサリーの開発・販売・在庫の管理を手掛ける本田技研工業株式会社の100%出資子会社です。純正アクセサリーの多くは新車購入の際に車両と同時にディーラーオプションとして注文され、全国の販売会社で装着されます。注文いただいた純正アクセサリーを全国の販売会社に配送する際、埼玉県にある自社倉庫から全国の部品販売会社倉庫までの輸送を行っています。輸送に関する法令改正や慢性的なドライバー不足、物流業界の働き方改革、Hondaグループとして掲げる「2050年カーボンニュートラル」の目標などを背景に、荷主として従来の輸送体制を見直すことで法令遵守とドライバーの拘束時間短縮や作業の効率化を図り、持続可能な物流環境を目指しています。


受賞内容

 ホンダアクセスとパートナー企業は共同で、従来大型トラック輸送を行っていた最遠方地区である九州地区への輸送スキームを見直し、2021年から船舶や鉄道へのモーダルシフトを実施しました。関東―九州間の輸送をJR貨物輸送に切り替え、さらに西日本における気象状況の影響を考慮し運休リスクに対応するためトラックと船舶による海上輸送も併用可能なスキームを設計しました。九州内の輸送もできるかぎり鉄道に切り替え、納品ルートを見直すことで輸送の効率化を図りました。さらに従来大型トラックにドライバーが長時間かけてバラ積みしていたのを、JR貨物輸送に対応する最適な輸送用ボックスやパレットを導入し、ドライバーの長距離運行、荷役作業を軽減し、環境への負荷低減を実現しました。


取り組みによる効果

・環境負荷の低減
モーダルシフトによる年間CO2削減量:253.6t(48.2%削減)

・物流業務における効率化
九州内の鉄道輸送と納品ルートの見直しにより九州地区内でのトラック輸送距離とトラック台数を削減。

・ドライバーの労働環境改善
ドライバー運転時間削減 5,775時間/年(48%削減)
輸送用プロテクトボックス、パレットの導入で荷役作業時間を大幅に短縮


取り組みの概要図

取り組みの概要図

今回共同で受賞したパートナー企業

株式会社ホンダロジスティクス、株式会社ホンダパーツ西南、株式会社ホンダパーツ九州、日本通運株式会社


物流パートナーシップ優良事業者表彰とは

 経済産業省及び国土交通省が、物流分野における環境負荷の低減や物流の生産性向上等による持続可能な物流体系の構築に顕著な功績があった事業者に対し、「物流パートナーシップ優良事業者表彰」を実施しています。物流分野における環境負荷の低減、物流の生産性向上等持続可能な物流体系の構築に向けた荷主企業・物流事業者が連携した取組みを普及促進するため、平成18年度より特に顕著な功績があった事業者に対して表彰が行われています。
 ホンダアクセスとしては今回初めての受賞となります。これまで、ドライバーがより働きやすい環境づくりを目指す「ホワイト物流」推進運動に、賛同企業の一員として2019年から参画、2020年から北海道をはじめとした全国の長距離輸送便のモーダルシフトや荷役作業の改善などに取り組んできました。Hondaが掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現にむけ、引き続きさまざまな物流プロセスの最適化を目指し、モノづくりの根幹を支えている物流を、長く安定的に維持する取り組みを進めてまいります。

※「ホワイト物流」推進運動ポータルサイト https://white-logistics-movement.jp/