OWNER'S  REPORT

ふっきー さん

(40代/男性/京都府)
2014年1月27日 投稿


車種名:N-WGN
タイプ/グレード:G・Aパッケージ
購入年度:2013
[総合評価]
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N-WGNN-WGN
テーマ1 走行性能
納車後、少し走っただけで「これは違う!」と思いました。もちろん、いい意味で、です。キャパ、初代フィット、ゼストと乗り継いできましたが、そのどれよりも運転の楽しい車に仕上がっていました。前車ゼストとの比較で言いますと、例えば、加速しようとアクセルを踏み込んだとき、ゼストは、エンジン音はうなりを上げているものの、実際に車速が上がっていくまでに時間が掛かりました。しかしN-WGNは、出足こそマイルドですが、低速・中速にかかわらず、アクセルを少し踏み込んだだけで瞬時に加速していきます。実用域でのこのレスポンスのよさは非常に気持ちがいいです。ターボではないノーマルタイプなのに、背中をグンと押される感覚を味わえるとは思ってもいませんでした。嬉しい誤算です。軽自動車の苦手な登り坂でもグングン加速していきますので、後続車が気になるということもありません。しかも、アクセルにはまだまだ余裕があります。小さいけれど凄いエンジンだと思います。CVTも実にスムーズで、ボディの剛性感も高いし。開発チームは、660ccという与えられたレギュレーションの中で、最高の物を作ってくれたと思います。走り屋の人にはターボでないと物足りないかもしれませんが、私にはこちらで充分です。素直で扱いやすいハンドリングに、少し硬めの足回り、ススッと軽快に走る乗り味は、Hondaらしいレーシーなセッティングです。よくデキたマシンが、ついに軽自動車にまで降りてきたと感動すら覚えました。
テーマ2 内装/居住性
ダッシュボードまわりの質感は格段に上がっています。安っぽいところが見当たりません。素材からして見直され、ディテールの一つ一つにまでこだわった仕事がされています。上質で落ち着いた空間。シート地の肌触りもいいです。居住性も極限にまで広げられたホイールベースのお蔭で、驚くべき室内空間が確保されました。どの座席に座ってみても狭いと感じることはありません。私には中型セダン並みと思えるほどです。後席に座った甥っ子たちが、その広さに驚いて「これが軽か!」と声を揃えていたのが可笑しかったです。また助手席のグローブボックス下や、ドアまわりのなど、少しでも空間を広げようと斜めにカッティングされているところがあったり、使い勝手のいい小物入れスペースが随所にあったりと、室内はアイデアと創意工夫に溢れています。また、ドアの開き方も大きくスムーズです。改めてN-WGNのボディを真横から眺めてみますと、フロント・リア共にオーバーハングの短さに驚かされます。これは正に、Hondaの一つの理念であるM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」を究極的に具現化した形と言えるのではないでしょうか。
テーマ3 外観
奇をてらったところのない落ち着いたデザインで、さりげなさが光ります。それでいて存在感も充分にあり、中年の男が乗ってもキマるカッコいいデザインだと思います(笑い)。真っ直ぐに伸びたキャラクターラインは風を感じさせますし、個性的なフロントグリルの意匠は唯一無二で、高級感すら漂います。また、新色のカトラリーシルバー・メタリックは、洗練された都会的な輝き。よく見ると、ボディ表面にごくごく微細なラメが無数に鏤められていて、それが深い濃淡と味わいのある光沢を生んでいるのだなと思います。キラキラと美しく光っているのを見ると、この色で大正解だったと嬉しくなります。飽きのこない、長く付き合っていけそうな外観です。
ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
八十歳に近い父と仲間で使用することになりますので、安全性の高い「あんしんパッケージ」が装備されたG・Aパッケージを選択しました。さりげなくカッコいい外観は最初から気に入っていました。が、ノンターボですので走行性能にはあまり期待はしていませんでした。アイドリングストップはギクシャクしたり、もたついたりする場面もあるかなと若干の不安がありました(まったくの杞憂でした)。Nシリーズの満を持して登場したモデルですので、安全性や経済性など、それなりに期待はしていましたが、正直なところ、乗った感じは前車ゼストとそれほど変わらないだろうと思っていました(ところが…、その進化の凄さに驚かされることになりました)。