SCENE :
2
つり女子必見!“ネイルスプーン”の作り方

ビギナーズラック?
釣れる人には、釣れる理由があるのです。

ニジマスの華麗なジャンプに撃沈?

カラフルなルアーボックス!?いいえ、全部ネイルアート用品です
平日なのに、釣り場は思いのほかたくさんの人で賑わっていました。トラウトの管理釣り場にはいくつかの種類があって、よく見かけるのは池や小さな湖になったタイプ。一方、「FISH・ON!鹿留」は渓流エリアがメインです。流れのなかで釣りをするのはちょっとテクニックがいるけれど、だからこそ面白いんですよね。実際、ここを訪れるお客さんの大半は渓流エリアがお目当てなんだそうです。
私たちはまず、下流側にあるルアー・フライ専用エリアにやってきました。川石でいくつかのブロックに区切ってあって、それぞれ小さなプール状になっているので、流れがあっても比較的釣りやすそう。魚のシルエットが川底で揺れているのが見えます。かなりたくさんいるし、これなら楽勝でしょ。
本来なら私がマリコちゃんに教えなきゃいけないんだけど、今日はワタナベ先生におまかせして、まずは釣らせてもらいますよっと。小さなクランクベイトを選んでさっそくキャスト開始。ん? あんまり飛ばないなー。同じルアー釣りでも、海でシーバス用ルアーを投げるのとは勝手が違う。ルアーの重みがロッドに乗る感触がほとんどなくて投げづらい。たった2~3gのルアーなんだもん、しょうがないよね?

と、思っていたら、隣でキャストしていたマリコちゃんのルアーが、きれいな放物線を描いて対岸近くにポチャッと着水。「うまい! センスありますよ」ってワタナベ先生、誉めすぎじゃないですかぁ? たしかに、私のルアーより遠くに飛んでるけどさぁ……。先生、やっぱり私にも教えて!
先生がいなくても釣れるもん……
先生がいなくても釣れるもん……
リールを巻く時は、ロッドティップを下げて水面に近づけよう
リールを巻く時は、ロッドティップを下げて水面に近づけよう
(エリコ)よ、よかったじゃん(汗)
(マリコ)大きいかも~!
よ、よかったじゃん(汗) 大きいかも~!
最初から、大物釣っちゃいました!
最初から、大物釣っちゃいました!
これがビギナーズラックってヤツだな
これがビギナーズラックってヤツだな
「本多さんは、後ろに振りかぶったロッドをいったん止めてしまってますね。だから反発力を生かせてないんです。イチ、ニ、という感じで、リズミカルに投げてみて下さい」
言われたとおりにやってみると、さっきより投げやすいのでびっくり。重いルアーとは違って遠心力だけでは飛ばせないので、しっかりロッドを曲げて、その反発で投げなきゃいけないんですよね。ちょっとしたコツを知るだけで、すごく釣りがしやすくなります。

そのとき突然、「きゃーッ!!」の大声が聞こえてました。声がしたほうに視線を向けると、そこには根元まで絞り込まれたロッドを両手で抱えながら、強烈なファイトに耐えるマリコちゃん。がんばれ! 水が透きとおっているから、流れのなかで暴れる魚がよく見えます。けっこう大きいかも!?
「魚が左へ走ったら、サオを右へ倒して下さい」
先生の冷静なアドバイスを実践するうちに魚の動きも収まってきて、ランディングに成功。40センチを優に超える立派なニジマスでした。川のエリアでは最大クラスの大きさなんだって。おめでとう!
ところで皆さんは、「ビギナーズラック」という言葉をご存じですか? 初心者に限ってたくさん釣ったり、大物を仕留めたりすることが多いんですよね。それがなぜなのか、科学的にはまだ解明されてないんだけど、結局はただの「運」なんでしょうね。実力とは別、っていうか。いえ、別に、マリコちゃんに釣られて悔しいからこんな話をしてるわけじゃないんですよ。だけど、だけど……。

ぐやじーっ!
もう、ぜったいあれより大きいの釣ってやるんだから。つり女子の名にかけて! さっきから私のルアーにも何度かニジマスが追ってくるんだけど、くわえる前にクルッと反転して逃げてしまう。なんで? 私は浮くルアーを使ってるけど、マリコちゃんが釣ったのはシンキングタイプのミノー。沈むルアーのほうがいいのかな?

なかなか釣れない私を見かねて、「移動しましょうか」と先生が声をかけてくれました。同じ場所で何度もルアーを投げていると、次第に魚がスレてきて反応が悪くなる。だから、こういう場所ではあんまり粘らずに、こまめにポイントを変えるのも大事なテクニックのひとつです。ルアーも、今度は金属製のスプーンに変更。
ダメ、ジャンプしないで~
ダメ、ジャンプしないで~
エリコさん、早くも3匹目で~す♥
エリコさん、早くも3匹目で~す ♥
その、わずか1投目。「ククンッ」という感触が伝わってきて、反射的にロッドを立てると、やった、乗ったぁ! 最初の1匹はぜったいにバラシたくない。慎重にやり取りして、あとちょっとでネットを出せる、というところまで寄せた瞬間、ニジマスが噴水みたいな勢いで水面から飛び出して、ポチャン。フックが外れたぁ……。思わずしゃがみ込んでしまいました。私、釣りのセンスないのかも(涙)。
動画で解説!
初めてのニジマス釣りに大興奮(20秒)
初めてのニジマス釣りに大興奮(20秒)
※撮影:浦壮一郎/文:水藤友基
※このコンテンツは、2010年5月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。