ほとんどキャスト不要。落とし込んではロッド操作でルアーを上下にチョンチョンと動かしたり、左右に
スイミングさせるのみだから根掛かりはしにくい。そのため、
フッキング率の高いジグヘッドリグを使うのが定石だ。フックがむき出しのため、食えばほぼフッキングする。
正直、
ワームはムラソイのひと口サイズならシルエットはなんでもいい。シャッドテール系、ピンテール系、ホッグ系、シュリンプ系の中から2.5in前後のものを選び、波に揉まれても操作しやすい重さのジグヘッドをセットすればOKだ。
むしろ、もっとも大切なのは見やすさである。見えるからこそ根周りをタイトに探っても
根掛かりを避けられるし、飛び出してきたムラソイが食う瞬間も分かるから根に潜り込まれないのである。
たとえばパールホワイト、パールピンク、チャートリュースなどは見やすい色なので必携だ。アングラーからも目立つということは隠れ家に潜んでいるムラソイからも目立つため、ヒット率も高まるだろう。
クロダイや
メジナをねらうにしては水深も浅く
潮通しもよくない二級、三級レベルの
小磯や堤防や漁港やゴロタ。その中のさらに奥まったところにある浅い障害物周り。それがムラソイの絶好ポイントである。誰もこんなところをねらわないだろうと思える足もとにルアーを落としてみると、黒い砲弾のような魚影がルアー目がけて飛び出してくる。それが丸見えだから面白い。
また、この魚の面白いところは天然のゴロタ場や小磯にも多いが、コンクリートブロックやケーソン、船付場の階段などなど、極めて人工的な
ストラクチャーに好んで隠れる性質があることだ。まずは「え、こんなところにいるの?」という意外性を楽しみ、慣れたら「こんなところにいるはずだ、ほら!」という推理を楽しめる。
ムラソイの
着き場が見えてきたら、
ハードルアーの釣りも面白い。
根魚のプラグの釣りですべてが丸見えというのもムラソイくらいなものであり、まさに醍醐味といえる。