CRF150R - 2006.09

 

パワーユニット(2)


■ユニカムバルブトレイン

 1本のカムシャフトで4つのバルブを駆動させる、Honda独創のユニカムバルブトレイン機構。「CRF150R」専用設計となる、デコンプレッションシステム内蔵型の耐久性に優れた鋳鉄製カムシャフトは、独立した4つのカムフロアーを持ち、中央2つのカムフロアーがリフターを介して26mmの吸気バルブを直押しで駆動し、外側の2つのカムフロアーはそれぞれ独立した2つのロッカーアームを介して、22.5mmの排気バルブを駆動します。このような独自の構造でバルブを駆動させることで、21.5度の挟角バルブの配置を可能とし、コンパクトかつすべての回転域において最適な出力を発揮する理想的な燃焼室形状を実現しています。吸・排気バルブには、優れた耐久性のスチール材を採用し、排気バルブを駆動するロッカーアームを1バルブに対して1本とすることで、とりわけ高回転域で優れた出力特性を発揮します。さらに、カムシャフトを支持するボールベアリングや、ロッカーアームのカム接触部にローラーを用いて摩擦抵抗を軽減させるなど、細部に至るまで熟成された技術を投入したエンジンとしています。


シリンダーヘッド断面図

ユニカムバルブトレイン

バルブタイミング数値



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