■技術解説■
U字型断面ダイキャストフレーム
従来、ダイキャスト製法を用いた場合は、鋼管のように中空断面や、目の字断面のような閉じた断面構造が取れないため、高い剛性を得るにはより多くの容積を必要としました。特にダイキャストによる独自の形状が、捻れや曲げの力が発生した時の剛性に大きく影響し、加わる荷重の方向が変化すると、剛性が大きく変化するなどの課題がありました。
また、一般的にダイキャストは鉄に対して変形しにくく、鋼管フレームと比較した場合、衝撃荷重の吸収には限界があり、しなやかさと剛性感を両立させることが困難でした。これらダイキャストが抱える課題を解決するために、断面基本形状をU字型にしてフロントからリアにかけて向きを反転させた構造(逆U字)を開発し、鋼管フレームと同等のスペース効率で、同等以上のしなやかさと剛性感を両立するアルミダイキャストフレームを実現しています。
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