crea SCOOPY - 2001.01

クレアスクーピーファクトブックへ
 

モジュール構造(1)


 ジョルノ クレアの開発時に採用された、汎用性の高い製品づくりを可能とする モジュール構造のエンジンとフレーム。「クレア スクーピー」では、 その特性を活かして現行のパーツと新たなるパーツを複合して新しい 形状を造り出しました。

 これによって開発期間の短縮や生産性の向上、 生産コストの低減など、様々なメリットを生み出すとともに、より多様な お客様のニーズに対応するための新製品の早期開発を実現します。

モジュール

■モジュールエンジン構造

 従来のスクーターは、エンジン、スイングアーム、ミッション(駆動系)が一体となった構造を持っています。そのため車種による後輪の径や太さ、リアサスペンションなどの違いによって、エンジン部すべての形状を変更する必要がありました。

 しかしモジュール構造はエンジン部、スイングアーム部、ミッション部の3つのモジュールが分割可能となっているため、変更が必要なモジュール部だけを開発して、現行の部分と組み合わせることができます。「クレア スクーピー」では、スイングアーム部とミッション部にジョルノクレアのものを、そしてエンジン部を新たに開発しています。

■モジュールエンジン構造
モジュールエンジン構造

ラジエーター一体型水冷エンジン

 スクーターは一般的に、構造上エンジンが後輪とともにサスペンションを介して上下動するため、エンジンを水冷化する場合、従来ではラジエーター(冷却装置)の設置場所と冷却水の配管が設計上の制約となっていました。

「クレア スクーピー」は、エンジンの右外側にラジエーターを一体型で装備し、さらにその内側に取り付けた冷却ファンの送風によって効果的に冷却を行うシステムを採用しています。一体型にすることと新採用のマグネットウォーターポンプで、エンジンのコンパクト化とモジュール化を、新採用の樹脂タンク式ラジエーターによって軽量化にも寄与しています。

ラジエーター

前ページへ前ページへ前ページへ目次へ次のページへ次のページへ次のページへ