はじめに


 CB400 SUPER FOURシリーズは、誕生から15年以上にわたり、CBブランドの伝統を受け継ぎながら、環境性能をはじめ先進性と扱いやすさを兼ね備えたモーターサイクルとして進化してまいりました。初心者からベテランユーザーまで幅広いお客様に親しまれてきたこのシリーズは、15年間で登録台数約121,500台を誇るHondaのネイキッドロードスポーツモデルです。
 1992年4月、CB400 SUPER FOURは、次世代を担うHondaのネイキッドロードスポーツモデルとして誕生。その開発コンセプトは【PROJECT BIG-1】の名のもと、「エンジンは水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒とし、力強いエンジン性能と軽快な操縦性を高次元で調和させながら、“走りの感動”を具現化すること」、そしてスタイリングは、「セクシー&ワイルドなフォルムとしながら、エネルギーを内に秘めた力強いフォルム」というものでした。こうしてCB400 SUPER FOURは、水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒399cm3のパワーユニットを搭載し、 “走りの感動”を具現化する力強い出力特性や、しなやかなフレーム、取り回しやすい車体サイズや素直なハンドリング特性など、完成車として最適なバランスを実現しました。
 1995年には“走りの感動”をさらに追求したバージョンRを、そして1996年にはバージョンSをラインアップに追加。そして1999年には、Honda独自の油圧制御技術により、作動するエンジンのバルブ数を制御する「HYPER VTEC」機構を搭載してフルモデルチェンジ。力強さと低燃費を両立させたシステムとして、新たな一歩を踏み出しました。操る楽しさと、環境性能を兼ね備えた「HYPER VTEC」機構は、2002年に「HYPER VTEC SPEC II」へ、2003年には「HYPER VTEC SPEC III」へと、より多くのユーザーの皆様に体感していただけるよう、さらなる進化を続けてまいりました。
 また、2005年には、高速道路二人乗りの解禁とともにハーフカウルを装着したCB400 SUPER BOL D’ORを新たにタイプ追加。長距離走行においても走行風圧を低減するなど、使い勝手に配慮したモデルとして登場しました。
 そして今回、CB400 SUPER FOUR/CB400 SUPER BOL D’ORは、さらなる一歩を踏み出すべく、環境負荷低減に寄与しながら、力強くレスポンスの良い走りを実現する電子制御燃料噴射装置(PGM-FI*)を採用。さらに、エンジンは新設計とし、これまで熟成を重ねてきたHYPER VTEC SPEC IIIをさらに進化させ「HYPER VTEC Revo」として搭載。従来の機構に加え、走行状況を的確に判断し、バルブの切り換えタイミングをより緻密に制御するシステムを追加することで、新たな“走りの感動”を実現いたしました。

*PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です。





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