ODYSSEY - 1999.12

ODYSSEY
ODYSSEY
動的性能

 
ボディ剛性
--

「安心感」ある走りを生み出す高剛性ボディ。
しっかり感のないボディは、走行中に不安を引き起こす原因となります。また、ボディ構造は、乗り心地、操縦安定性、静粛性、快適性などすべての性能の土台ともなるものです。そこでNEWオデッセイでは「安心高性能」を現実のものとするため、その「安心」という感覚に大きな影響を与える部分を実際の走行や振動解析から洗い出し、細部にわたり高剛性化を図りました。サイドフレームからフロアフレームへの結合を高めるとともにテールゲート開口部の部材を最適化し、リアサスペンションの取り付け部にクロスメンバーおよびガセットを追加。曲げ剛性、捻り剛性も向上しており、「しっかり感」のある高剛性ボディを実現しています。 ボディ


 
低重心&ワイドスタンスフォルム
--

高い安定性を体現した「どっしり感」あるフォルム。
例えば高速での直進時、車体が横風で流れたり、路面のでこぼこに影響されたりすると、安定しているという感覚が失われ、それはやがて不安へとつながっていきます。
NEWオデッセイでは高速でも安心して走れる感覚性能、すなわち「どっしり感」をそのフォルムに求めました。
その結果生み出されたのが低重心でワイドなスタンスを持つフォルムです。
その利点を活かしながらサスペンションなどに最適なセッティングを実施することで、高速直進性、トレース性、横風安定性を向上させることに成功。
より高い次元での安定感ある走りを体現しています。


 
空力性能
--

走りと燃費を両立する高い空力性能。
NEWオデッセイでは、広さや快適さだけではなく、
社会的な要請である燃費向上に直結する空力性能も徹底追求しました。
それが、広々とした室内空間を確保しながら、
同時に、空気抵抗を減じることに成功したシャープなエクステリアデザインです。
空力性能を高いレベルで達成した結果、
高速走行での安定性を高めるとともに、燃費も向上させています。


 
ブレーキ
--

スペックはもちろん「止まる」という感覚までも高めたブレーキ性能。
しっかり止まるという性能はそのまま走りへの安心感に結びつきます。
NEWオデッセイではブレーキを「安心高性能」の最重要テーマのひとつと位置づけ、
濡れた路面での制動能力の向上など基本性能とスペックを磨き上げるとともに、
車体姿勢や剛性感など安心して止まれるという感覚を生み出す性能の向上も目指しました。
大径タイヤの採用
ベースとなるタイヤには215/60R16の大径タイヤを採用。
その上で、濡れた路面での制動能力を徹底して向上させています。
16インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用
EBD(電子制御制動力配分システム)付ABSとともに、4輪ディスクブレーキを全タイプに搭載。フロントは16インチの大径ベンチレーテッドディスクとし、確かな効きとともに放熱性も高め、高い制動能力を発揮します。
16インチベンチレーテッドディスクブレーキ
安心感としっかり感のあるブレーキフィールの実現
ブレーキ操作の際の微妙なコントロールを可能にするため、マスターパワー、ペダル、ボディなどの剛性を高めるとともに、ブレーキ制動時の車体姿勢にも配慮。
アンチダイブの設定見直しを足まわりに行なうなど、スムーズに止まれる性能を実現しています。
ブレーキアシストシステムの採用
ドライバーのペダル踏力を補助するブレーキアシストシステムを採用しています。
フットパーキングブレーキを採用
パーキングブレーキ操作時の視点移動や姿勢変化を少なくするために、フット式パーキングブレーキを採用。発進時や停車時の前方視界を確保しながら、安心して操作できる設定としています。


 
サスペンション
--

熟成を重ねた4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。
クルマの挙動はもちろん乗り心地にも大きく影響するサスペンションには、ホンダ独創のダブルウイッシュボーン・サスペンションを全輪に搭載しました。前後のホイールストロークの拡大、アンチダイブやロールセンター高の最適設定、フロントサスペンションへのピロブッシュタイプのアッパーアーム採用、ピロスタビリンクの採用(フロント/FF車のリア)、前後スプリングの高バネレート化など熟成に熟成を重ね、 各部にボールジョイントを使用し高効率でスムーズな動きを実現。サスペンション取り付け部の剛性を高めボディ全体との調和をはかるなどその土台から磨き上げ、トレッド拡大(従来に比べフロント35mm、リア15mm)と相まってしっかりとした上質な走りを生み出しています。
フロントサスペンション
■フロント
リアサスペンション
■リア



← 前のページへ--- 目次へ--- 次のページへ →