Avancier - 1999.09

AVANCIER
avancier
シルキーコンフォート


トランスミッション

使いやすさと、軽快な操作感を追求した、ホンダ初のインパネシフト。

より自然なスタイルで運転操作できれば、ドライビングはそれだけ楽しいものになります。 アヴァンシアは、ホンダ車で初めて「インパネシフト」を採用。センターパネルのステアリング寄りの、ごく自然に手を伸ばせる位置に レイアウトしたことで、より使いやすく快適なシフト操作を可能としています。ゲートパターンは、マニュアル感覚の小気味よい 操作フィールが楽しめる、ショートストローク設定。ドライブモードには、通常走行用のDレンジ、爽快な走りのためのD3レンジの2種類を用意。
またLOWホールドは、プッシュボタン操作の切り換え式としました。
このインパネシフトの採用により、前席の足もとのスペースが広がり、後席との間のウォークスルーもらくに行なえます。


インパネシフト ■ゲートパターン
ゲートパターン
ゲートパターン


V6 3.0Lのポテンシャルを最大限に引きだす、ホンダ初・5速オートマチック。

V6 3.0Lエンジンのポテンシャルをあますことなく引きだし、“シルキーコンフォート”をより高いレベルで具現化するためには、 これまでにない高品位で先進的なトランスミッションの開発が求められました。ホンダ初の5速オートマチックとなった V6 3.0L用トランスミッションは、オデッセイ・プレステージの4ATダイレクト制御システムをベースに、ワンウェイクラッチを組み合わせることで 5AT化による制御回路複雑化の問題をクリア。この信頼性の高いシンプルな回路構成に加え、アキュームレーター背圧制御を 採用することでキックダウン時のレスポンスを向上しました。さらにATF油温センサーにより、エンジン始動時からあらゆる温度域まで クラッチ圧を最適に補正し、変速ショックを低減。ドライバーの意志に素早く反応する
ホンダ初・5速オートマチック シフトダウン特性となめらかなシフトアップ特性とあわせ、洗練されたシフト感覚を もたらしています。登降坂路等でシフトタイミングを適切に制御する 「ホンダ・プロスマテック」と最適ギアレシオ設定により爽快な走りを実現。
5速では100km/hを2,000回転で達成するゆとりの高速走行に加え 60km/hクルーズを5速に設定しています。さらに「アクティブロックアップ」を 進化させ、燃費の飛躍的な向上をはかった「アクティブロックアップ II 」も採用。ロックアップ領域をいっそう拡大し、加えて、変速中のロックアップ制御も可能としたことで、日常走行での低燃費を実現しました。


全域で、シフトクォリティを高めた、4速オートマチック。

シフトダウンはレスポンスよく、シフトアップはスムーズ。全域で、なめらかで高品位なシフトクォリティを実現する、 専用のチューニングを施しています。また、スムーズな加速感と経済性を高次元で両立させる「アクティブロックアップ」を採用。
ロックアップ領域を拡大し、さらにアクセルの踏み込み量など、走行状況に応じてロックアップを最適に制御することで、 「ホンダ・プロスマテック」ともあわせ、燃費の向上に寄与しています。


操安性

乗り心地のしなやかさと、走りの爽快感を高次元でバランス。

リニアな応答性と乗り心地のよさ、高速域での安定感と低速域での扱いやすさといった、 相反するテーマを高次元で両立。挙動変化の少ない操安性、 そして荒れた路面でもストレスのない乗り味は、まさに“シルキーコンフォート”の心地よさに充ちています。

操縦安定性と乗り心地をともに高める、 5リンク・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション。

アコードをベースに、ダンピングフォース、スプリングバネレート、そしてスタビライザーバネレートの最適化などを実施。よりしなやかに、洗練されたチューニングを施しました。またフロントには、熟成のダブルウイッシュボーン・サスペンションを採用しています。

高性能なブレーキシステム。

フロント、リアともに15インチ大径ディスクブレーキを採用。
乗車人数や荷物による積載荷重の変化、荷重移動に応じて、後輪の制動力配分を最適化するEBD(電子制御制動力配分システム)付ABSを標準装備。
ドライバーのペダル踏力を補助する、ブレーキアシストを採用。
フットパーキングブレーキを採用。

可変ステアリングギアレシオシステム(VGR)。

高速走行時の舵角が小さい領域では安定感を高め、ワインディング走行などでは軽快に、さらに車庫入れなどの低速時には取り回しのしやすさを実現。走行状況にあわせた、快適なステアリング操作が行なえます。

静粛性

室内の快適さをささえる、防音処理を徹底しました。
まず、騒音や振動の発生を抑えること、そして、それらの伝播経路から室内への入力を遮断すること。 そうした観点から、パワープラント、ボディ、そして内装構造に至るまで一貫した防音・遮音対策を実施。 なかでも、耳ざわりな中高周波の低減をはかりました。


発生源からの騒音・振動を低減。
ロードノイズにも配慮した、エンジンマウント&サブフレーム。
各ブラケット素材の吟味からはじめ、とりわけ重要となるパーツには、防振効果の高いダイナミックダンパーを採用。そしてエンジンマウントをささえるサブフレームは、フローティング化し二重防振構造に。さらに電子制御エンジンマウントの構造と制御方式を新たにし、切り換え時のレスポンスをスムーズにしたことで静粛性を向上。
これらの結果、アイドリング時だけでなく、加速時の騒音も大幅に低減しています。また、リアのサブフレームもフローティング構造
とし、ロードノイズの低減にも大きく寄与しています。
※L-4タイプを除く。
フローティング構造のサブフレーム
フローティング構造のサブフレーム

ドアまわりまで遮音設計とし、防音効果をいっそう高めた車体構造。
ボディの高剛性化をはかるとともに、フロアのほぼ全域にメルシートを適用。さらに室外騒音を考慮し、ドアパネルにも遮音材を適用して、フロントドアには厚板ガラスを採用しました。
また、各ピラー内にも発泡剤を充填しピラーを通して伝わる透過音まで遮断します。
フロアまわりメルシート配置図
フロアまわりメルシート配置図


ルーフまで吸音材を配置した内装。
内装材の裏側に、フェルト系の高性能インシュレーター等を挿入。それぞれの吸音特性に配慮しながら、フロアまわり、ダッシュボード、インストルメントパネル、ドアまわり、そしてルーフにいたるまで室内全体をつつみ込むように最適配置しています。
また、トランクから伝わる騒音にもしっかり対応しています。
内装吸音材配置図
内装吸音材配置図




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