NSX - 1997.02

NSX
NSX
97年のアプローチ

乗る人を、もっとよろこびで満たすスポーツカーとするために
'97年、NSXをさらに高みへと到達させることをめざしました。
NSX

アルミボディ技術の洗練、3.2Lへの排気量アップ、6速マニュアルトランスミッションの搭載、DBWを活かしたFマチックの進化、ブレーキディスクローターの16インチ化などによりNSXのパフォーマンスを向上。さらにワインディングロードなどにおけるドライビングのよろこびを追求したtype Sを新たに設定。ベーシックコンセプトの3軸図を、またひと回り大きく進化させました。
ビークル・ダイナミクス(運動性能)、ヒューマン・フィッティング、ロードコンディション・アダプタビリティ(環境適合性)の3軸を高次元でバランスさせるのがNSXのベーシックコンセプト。'97年、NSXをさらに高みに到達させるために、ベーシックコンセプトの3軸図を拡大すべく、数々の性能進化に着手しました。
まず、NSXを誕生させたメインテクノロジーといえる独自のアルミボディ技術を進化。新たな材料技術の投入により、外板の強度を高めた上、さらなる軽量化を実現しました。また、全モデルのブレーキディスクローターを16インチ化し、フロントに精悍なロアスカートを採用するとともに、太陽熱と紫外線をカットする高熱線吸収UVカットガラスを採用。
ベーシックコンセプトの3軸図
その上でATモデルは、電子スロットルDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の特性を活かし、エンジン回転を最適制御することでFマチックの減速シフトダウンをさらにスムーズかつクイックな設定としました。また、MTモデルは、DOHC VTECエンジンを3.2Lへ排気量アップ、マニュアルトランスミッションを6速化するなどの大幅な性能アップを行っています。
さらに、'97 NSXクーペをスープアップし、ワインディングロードでの操る気持ちよさを際立たせたtype Sを新たにモデル設定。
NSXのフィールドをさらに広げていくことをめざしました。

'97 NSXの主な進化内容と3軸図における位置づけ('96 NSX対比)
進化項目
ビークル・ダイナミクス (運動性能) ヒューマン・フィッティング ロードコンディション・アダプタビリティ(環境適合性)
アルミボディ材の軽量化および強度アップ  
前後のブレーキディスクローターを16インチ化  
DOHC VTECエンジンを3.2Lに排気量アップ [MT]
マニュアルトランスミッションを6速化 [MT]
サスペンションのチューニング [MTクーペ]
電動パワーステアリングの熟成  
Fマチックのシフト制御変更 [AT]
新デザイン空力向上フロントロアスカートの採用  
放電灯ヘッドライト採用 [type Tは標準装備、クーペはカスタム・オーダー・プラン]
高熱線吸収UVカットガラスの採用  
ナビゲーションシステムのオプション設定  
軽量BBSアルミ鍛造ホイールのカスタム・オーダー・プラン設定  

type Sの主なスープアップ項目('97 NSX対比)
変更項目
約45kgのウエイトダウン チタン削り出しシフトノブ、チタン調メッキパネル採用
ハーダーサスペンションセッティング 専用のツートーンインテリアカラー
専用の軽量BBSアルミ鍛造ホイール採用 ボディ同色ルーフトップ
放電灯ヘッドライト採用 メンテナンスリッド、サイドインテークに軽量メッシュグリル採用
専用デザインのレカロ社製フルバケットシート type S専用エンブレム
MOMO社製本革巻ステアリングホイール採用  



← 前のページへ --- 目次へ --- 次のページへ 次のページへ