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NSX用TCSは、エンジン出力を燃料流量と点火時期及びスロットル開度の3つで制御する方式で、従来のホンダTCSとはメカニズムが少し異なっています。具体的には、ホンダTCSの4輪の速度センサー及びハンドル舵角センサー、TCSのECUに加えて、アクセルペダルの踏みこみ量を検出するアクセル開度センサー、スロットルバルブの開き具合を検出するスロットル開度センサー、スロットルバルブの開き具合を調節するスロットルアクチュエータ(ステップモーターとスロットルバルブ)を使用したメカニズムとなっています。 |
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まず、車速と舵角、アクセル開度とスロットル開度の計4種類のセンサー信号を受けたTCSのECUは、制御のための演算を行ない、必要に応じてエンジン出力低減信号をPGM-FI(電子燃料噴射システム)のECUに送るとともに、スロットル弁の閉じ具合を機械的に調節するため、スロットルアクチュエータを作動させてエンジン出力を低減させます。 |
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PGM-FIのECUが、TCSからの出力低減信号に応じて最適な燃料噴射量と点火時期を瞬時に決定し、エンジン出力を制御します。 |