サーキットでの速さの追求、エンジンレスポンスとあわせて軽快な操作フィールを実現するために、 クロスレシオ6速ＭＴと超軽量な鍛造クロモリ（CrMo鋼）フライホイールを新開発しました。 軽快さとシフト時間短縮のために全段マルチコーンシンクロとし、 TYPE Rエンジンのトルク特性にあわせクロスレシオを設定。 鍛造クロモリフライホイールを実現するために新クラッチトーション機構を採用しました。 Honda先進のテクノロジーを余すこと無く投入した結果、 新開発6速ＭＴは、従来5速ＭＴよりも軽量・コンパクトとなりました。 また、ｉＳには、Honda先進のSマチック付5速ＡＴと、TYPE Rの6速ＭＴをベースとする5速ＭＴを設定しました。

TYPE R用の技術を継承し スポーツ性を向上させたiS用5速MT。		iS用5速MTにもトリプルコーンシンクロを適用
TYPE Rを前提に開発した技術をiS用5速MTにも多く採用しました。新摩擦材を採用したクラッチシステム、45mmのショートストローク設定、1〜2速へのトリプルコーンシンクロの適用により、軽快で操作性に優れたシフトフィールを実現。また、トランスミッションケースを含む基本設計を同一とすることで、軽量 ・コンパクト性も向上させています。

Hondaの新世代ダイレクト制御Sマチック付 5速ATでスポーティーかつ高品位な走りを実現。
リニアソレノイド機構による世界初のクラッチ圧直接制御と運転環境変化に対応する新制御ロジックにより、変速制御の高精度化を実現したHondaの新世代ダイレクトSマチック付5速ATを採用。 ギアレシオは走行シミュレーション技術と徹底した走行テストで検証し、スポーティーな走りを実現。また、マニュアルモードのレスポンスを向上。より軽快なシフトフィーリングを実現しました。

軽量化とダイナミックレスポンスを極めるために 6速MTと鍛造クロモリフライホイールを新開発。 サーキットでの速さを追求するために、ＴＹＰＥ Ｒエンジンの高回転・高トルクゾーンを有効に活かすクロスレシオの6速MTを新開発しました。 操作することによろこびを感じる軽快なシフトフィーリングのために、１〜２速をトリプルコーン、３〜６速をダブルコーンとし全段マルチコーンシンクロを採用。スリーブストロークの短縮や先進の構造解析技術を駆使した軽量 で高剛性なトランスミッションケースによる振動低減などにより、シフトレバーの高剛性化が可能となりました。また、４５ｍｍのショートストロークとし、車速に応じてリバースギアのゲートを閉ざす制御機構とあわせて優れた操作フィーリングと誤操作防止を実現しました。 アクセル操作を駆使しながらのシフトダウン時に、小気味よいレスポンスを実現するために、従来の慣性マスに対して約３０％低減した超軽量 鍛造クロモリフライホイールを採用。加速性能にも貢献させています。これとあわせ、クラッチに新開発の高μ 摩擦材を採用。操作荷重を低減し、半クラッチでの操作性も向上させることで優れた発進性を実現しています。 さらに、新クラッチトーション機構による回転変動の低減なども実施。潤滑性能の安定化とフリクション低減のため、セミドライサンプも採用しています。 6速MTカットモデル 　 超軽量フライホイール断面図 材質 CrMo鋼 慣性マス 0.054kgm2 重量 4.7kg マルチコーン構造図 TYPE R用6速MT車速線図とトルクカーブ 　 新クラッチトーション機構 　 エンジンの回転変動をヒステリシスの最適化とトーション角の広角化で減衰し、トランスミッションへ伝達される回転変動を低減 　 6速MTの主な仕様 　 TYPE R 変速数 6速手動 全幅 360mm 重量（WET） 53.2kg LSD トルク感応型ヘリカル クラッチASSY慣性マス 0.085kgm2 シフトフィーリング向上機構 全段マルチコーンシンクロ 車速感応型リバースギア セレクト制御 シフト剛性アップ 駆動系NV機構 新クラッチトーション機構 ケース剛性最適化 ギアレシオ 1速 3.266 2速 2.130 3速 1.517 4速 1.212 5速 0.972 6速 0.780 ファイナル 4.764