ハンドリングと乗り心地を高次元で両立するためには、ボディの高剛性化が不可欠です。そのため、ボディの開発にあたり、北海道鷹栖町に新設した最新のテストコースにおいて、さまざまな走行条件のもと幾度となくテスト走行を繰り返し、改良と熟成を重ねました。
その結果、計測機械では計りきれないフィーリング的な剛性感も含め、きわめて高い剛性をもつモノコックボディを完成させました。具体的には、縦置エンジンレイアウトにより、もともと剛性の高いフロントサスペンション部に対して、リアのサスペンション周辺部の剛性をバランスさせることを目的として、リアバルクへッドに新構造を採用しました。まずリアフロア上面にクロスメンバーを設け、リアの左右のホイールハウス間を継ぐことで結合効率を向上。加えて、大型のバルクヘッドセンターやパーセルスティフナーを採用し、リアバルクヘッド部の剛性を高めています。さらに、ミッドクロスメンバー部には大型のリアシートスティフナーを、リアピラー部には大型ダンパースティフナーを採用して剛性をアップ。このようにリアサスペンション取り付け部の剛性を高めることで、サスペンションからの入力をボディに効率よく配分。リアの追従性を高めることで、操縦安定性と乗り心地を両立しています。 |