CONCERTO - 1988.06

CONCERTO


CONCERTO
 
BODY & QUALITY

豊かさへの出発点。剛健なボディ構造。

ボディ設計(4ドア)
最新コンピュータによる高度な解析技術を駆使したボディ設計(4ドア)


コンチェルトの高性能の基本。 高剛性モノコックボディ。
さまざまな面から、クルマの性能に深くかかわるボディ。快適な移動空間をどこまでも追求したコンチェルトは、当然ながらボディのあり方をも原点から見つめ、きわめて高い剛性を誇るボディを創造しました。堅牢な強化骨格構造を基本構造に組み入れ、しかも各構成部分を一体化したモノコックボディ。最新コンピュータによる解析シミュレーション技術を駆使した設計により、不快なねじれやきしみ音などを抑え、優れた操縦性と乗り心地を実現しました。また、各ピラー、ルーフサイドレール、サイドシルなど、重要部材の断面を大型化し、剛性に寄与。さらには、要所にクロスメンバーを配したり、フロアまわりを強化することで、信頼感あふれる剛健なボディを生んでいます。
ボディ・アンダーフレーム(4ドア)
ボディ・アンダーフレーム(4ドア)
高剛性モノコックボディ(4ドア)
高剛性モノコックボディ(4ドア)

ボディのしっかり感を確保するために、特に、次の部分の強化を図りました。
剛性向上部材(4ドア)
リア・バルクヘッドガセットをはじめとする、
剛性向上部材(4ドア)
(1)クォーターピラーの付け根に剛性向上部材(リア・インサイドパネル・スティフナー)を入れて、リア・サスペンションの取付部まわりを強化。(4ドア車 5ドア車)
(2)リアフレーム断面をトランク開口部まわりの断面へ接続。(4ドア車 5ドア車)
(3)補強されたクォーターピラーとフロアの間に、リア・バルクヘッドガセットを入れて、車体のねじれ剛性を強化。(4ドア車)
(4)テールゲート開口部まわりを、連続する断面で囲い、開口部の補強と車体のねじれ剛性を強化。(5ドア車)
(5)良好な視界を実現するために、リアピラーは非常にスリムな形状としています。しかし、2重連続ボックス構造を採用し、きわめて高い剛性を確保しました。(5ドア車)
この他、随所にわたってボディの補強を施しています。

空力性能と高剛性に貢献する、一体成型フルドア
ピラーやルーフ端とガラスとの段差はわずか5mm。徹底的にフラッシュサーフェス化したフルドアを採用。空力性能の向上に貢献するとともに、3重ドアシールなどと相まって高い密閉度を実現し、風切り音および室内の風洩れ音を低減しています。また、アウターパネルとインナーパネルを一体プレス成型していますので、高い剛性と同時に優れた開閉フィーリングを確保。しかも、パネルの結合がなく、外観もシンプルで美しいのが特徴です。さらに、ドアサッシュの付け根部分の断面積をよりアップさせた据広がり形状とすることでも、高いドアサッシュ剛性を実現。高速走行でのわずかなガラスの吸い出され(室内圧の高まりが外気圧と内気圧の差を生むことにより、室内空気が吸い出される現象)にさえも気を配った設計で、より高い静粛性を生んでいます。これも、高速走行を重視するヨーロッパのクルマづくりの思想から生まれた、コンチェルトのクォリティです。
3重ドアシール
3重ドアシール
一体成型フルドア
一体成型フルドア



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