CITY - 1982.09

CITY
CITY

シティはニュースにあふれてる。

シティはパテントの固まりです。
シティは、
パテントの
固まりです。
シティターボに賭けるスタッフ一人一人の情熱は、
次々と独自の新技術を生みました。
パテント申請、約180件。
1つのクルマでかつて例を見ないこの数字は、シティターボが文字通り新しいターボであることを如実に証明してみせました。

シティが登場したとき、約60件のパテント申請がなされました。この数字は、それだけでユニークな新技術やアイデアを充分に彷彿させるものでした。
そしてシティターボは、いままた新たに、かつてない数多くのパテント申請を行ない、トータルで約240件もの、途方もない数字を実現しました。
高度に発達した自動車技術のなかで、なお次つぎと新しい技術が生み出されていく。
それは、開発スタッフたちによる、まったく妥協の許されない、高度で緻密な、素晴らしいゲームの結果に他なりません。
とくに、ホンダ独自の高感度燃料供給システムPGM-FIを筆頭として、ターボチャージャーやエンジン構造からメーター類にいたるまで、その独創性は随所で花開いています。ターボの原点に立ち帰り、その本質を極めたシティターボは、技術という視点からも、みごとにビッグニュースなのです。


ヨーロッパ最終確認走行
発売に先立って実施されたヨーロッパ最終確認走行。
西ドイツを起点として、計8ヵ国にわたり、じつに10,000kmを走破。
“どえらいターボ”の実力を自分たちの手で確認し、
そのつど胸を熱くしたものです。

1982年6月、2台のシティターボを中心に、14名のホンダマンが参加して、ヨーロッパにおける最終確認走行が行なわれました。
コースは、山岳地、寒冷地、酷暑地、高速路、市街地と様々に変化する約1万キロの厳しい行程。シティターボは、開発スタッフ自らの手によって、西ドイツからフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマークに至る北コースと、西ドイツからオーストリア、スイス、イタリアに至る南コースの両方を、見事に快走。開発段階から全く妥協のなかった事実、ホンダがつくったターボ車としての実力の高さを、随所で証明してくれたものです。
その総合性能の高さを充分に確信しながらも、次々と見せつけられる鮮やかな走りっぷり、しかもターボ車とは思えない低燃費に、スタッフは感慨を新たに何度も胸を熱くさせました。これこそが自分たちが思い描いてきた、そして自分たちの手で生み出したターボ車である、と。
 
ヨーロッパ最終確認走行ルート



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