ACCORD - 1993.09

ACCORD

ACCORD
 
SUSPENSION, TRANSMISSION & BODY



Body
 
ベストの基本性能を目指して。
乗る方の「最高」を最優先したヒューマン・フィット・ボディ。
クルマの基本性能の要とも言われているボディ構造。
エンジン、サスペンション、エクステリア、インテリアなどさまざまなメカニズム・パーツは、すぐれたボディがあってこそ、もてるポテンシャルや特性をフルに発揮できるのです。新アコードの新しいボディはフラットな乗り心地を生みだす高い剛性感はもちろんのこと、NVH性能向上による豊かなアメニティ、世界最高レベルの安全性、さらには使い勝手や高質感まで、乗る方を第一に考えた“温かな”資質を獲得しています。
 

高剛性モノコックボディ(説明用モデル)

高剛性モノコックボディ(説明用モデル)


 
骨格から、いっそうの剛性を追求、ヒューマン・フィット・ボディを完成。
最新のコンピュータ解析によって各構成部の高強度化を図ったモノコックボディは、今回、乗員に最も近い車室を構成する骨格を高剛性化する方法でさらなる進化を遂げました。このことによって、実際に体感できる剛性感が飛躍的に向上。より以上に快適な走行フィーリングが生みだされています。数値的にも操安性、乗り心地向上のポイントとなるねじり、曲げ剛性の高さを示す静剛性値がそれぞれ+38%、+25%(いずれも従来モデル比)と大きく向上。非常に高いレベルでの剛性が確保されました。
 
各主要部材の断面形状の見直しで、さらに実力アップした軽量高強度。
センターピラー、各ルーフレール、サイドシルなどモノコックボディを構成する主要部材の形状断面を徹底的に見直しました。ピラー、ルーフレールの断面は高効率化することで、また各メンバーは、二重ボックス化、あるいは厚板化することなどで軽量化をはかるとともに曲げ剛性、ねじり剛性を大幅にアップ。また、フロントフェンダー、ドアスキンなどほとんどの外板パネルを厚板化。新アコードの高剛性ボディの実力をさらに高めると同時に、その外観もより高品位に仕上げました。
 
ボディのすみずみまでを徹底検証。
振動・騒音をかつてないレベルで抑えた低NVHボディ。
N(ノイズ)、V(バイブレーション)、H(ハーシュネス)。セダンとしての完成度を語る新アコードであるなら、これらNVHのすべてを最大限に抑えた静かで上質な走りを、高い水準で獲得していなければなりません。その理想の走りへたどり着くため、ボディ構造の細部までの検証はもちろんのこと、エンジンマウントの特性、遮音材の最適化、さらに吸排気音の低減など発生源にいたるまで検討を加えた徹底した対策を施しました。このことで、車室内の振動・騒音は大幅に低減されています。
 
制振材、遮音材を最適配置。
クラストップレベルの静粛性を実現。
走行時はもちろんのこと、アイドリング時の静粛性もハイレベルに保てるよう、エンジンルームに隣接したダッシュボードには、とくに制振・遮音効果の高い発泡メルシートとスチールパネルとが二重構造になったサンドイッチメルシートを採用。パワーユニットからの透過音や振動も今まで以上に効果的に遮断されるようになりました。この他、タイヤハウスまわり等の音の発生源や各フロアに、ハイダンピングメルシートなどインシュレーターを最適配置。ロードノイズやメカニカルノイズも効率よく抑えられ、クラストップレベルの静かさが実現されています。
 
エンジン、ステアリングなどNVの発生源にも静かさへの対策を実施。
エンジンマウントには、新たに液封エンジンサイドマウントを採用。とくにアイドル時の振動や走行時の透過音・振動が低減されるほか、段差乗り越し時などにも安定した乗り心地がもたらされます。また、ステアリング取り付け部のボディ構造見直しを実施。アイドル時のステアリング振動および走行時の微振動を大幅に低減することに成功しました。
 

液封エンジンサイドマウント

液封エンジンサイドマウント

いつまでも美しく、耐久性、信頼性にすぐれたロングライフボディ。
防錆性能と耐劣化性能の向上を追求、いつまでも変わらない美しさを保ち続ける“ロングライフボディ”を実現した新アコード。基本骨格の剛性アップによる長期耐久性の獲得はもちろんのこと、防錆面では表面処理鋼板を大幅に採用したほか、ボディ下面アンダーコート処理、防錆ワックス処理など徹底した対策を施しました。また、フューエルリッド、サイドシルガーニッシュ、インナーフェンダー部をはじめ、多くの部分に樹脂部品を採用。いっそうの防錆力向上が図られています。
 
合わせフランジレスで、アンダーボディから錆の発生源を追放。
錆の発生率が格段に高いアンダーボディから、パネルの結合部の末端である「合わせフランジ」をサイドに設定、さらに樹脂プロテクターで覆いました。つまり、アンダーボディから錆の発生源がなくなるため、ボディの防錆性能は飛躍的に向上。新アコードの信頼性を確固たるものにしています。また、アンダーボディの各要所には、大型樹脂プロテクターを採用。小石の跳びはねなどからボディパネルを保護、錆も防止しています。
 



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