2016.09.04 世界ツーリングカー選手権 第9戦 日本 日本 予選

[予選] モンテイロが4番手、スポット参戦の道上は15番手で予選を終える

9月3日(土)、WTCC(世界ツーリングカー選手権)第9戦日本ラウンドの予選が栃木県のツインリンクもてぎで行われ、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロが4番手タイムを記録しました。スポット参戦した「ホンダ・レーシング・チーム・ヤス(Honda Racing Team JAS)」の道上龍は予選15番手。決勝レースでのポジションアップを狙います。

ティアゴ・モンテイロ

道上龍

道上はQ1で一時3番手タイムを記録するものの、その後タイムを伸ばすことができず、最終的に15番手となりQ1を突破することはできませんでした。Q2ではノルベルト・ミケリス(Honda Racing Team JAS)が10番手、ロブ・ハフ(Castrol Honda World Touring Car Team)が9番手のタイムを記録。これにより、10番手までのリバースグリッドでスタートするオープニングレースのフロントローにHonda Civic WTCC勢が並ぶことになりました。

道上龍

ロブ・ハフ

Q2で3番手タイムを記録したモンテイロは、Honda Civic WTCC勢の中で唯一Q3に進出。Q3では自己ベストタイムを伸ばしたものの4番手となり、メインレースではセカンドローからのスタートとなりました。

MAC3(Manufacturers Against the Clock)では、ミケリスがコーナーでわずかにオーバーランし、あとから走行したシトロエンに1.045秒のリードを許し、2番手となりました。

ノルベルト・ミケリス

道上龍(15番手)
「フリー走行までは、ほかのHonda勢について行くことはできましたが、予選になると彼らのタイヤの使い方やマシンの走らせ方、ライン取りなどが自分のイメージとは違うことがデータに表れていました。思ったほどタイムを上げることができず、難しい予選でしたが、自分の中では楽しめたと思います。決勝はトップドライバーの走りを後ろから見ながらの走行となりますが、とにかくリタイアせず、完走を目標にがんばりたいと思います。オープニングレースを最後まで走り切ることでなにが足りなかったのか、こうしたいというのをメインレースにつなげられると思うからです」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ツインリンクもてぎでの日本戦に向けて、車体、エンジンともにコースに合わせたセットアップをして臨みました。具体的にはタイトなコーナーをクイックに回れるような足回りのセットと、エンジンに関してはALS(アンチラグシステム)のセッティングを、よりアクセルレスポンスをよくする方向にしています。今回は80sのウエイトハンデとなり、予想以上に影響がありました。もてぎのコースはストップ&ゴーが多いことが特徴ですが、このコース特性がウエイトの影響を大きくしたのだと思います。予選については、道上選手がQ1を突破できなかったことは残念な結果でした。テスト、フリープラクティスを通してだいぶマシンにも慣れて、道上選手本人もいい感触だったのですが、やはり最後ではコンマ数秒のタイムを削るレギュラードライバーたちにはわずかに及びませんでした。ハフ選手、ミケリス選手については、Q2の終盤の状況を見て、オープニングレースのフロントローを狙いました。モンテイロ選手はQ3に進み、がんばりをみせてくれました。レースは厳しくなることが予想され、ブレーキ、タイヤなどのマネージメントが勝敗のカギを握るでしょう。両レースともに期待のできるポジションを得ましたので、日本のファンの皆さんの声援にお応えできるようにがんばります」

予選リザルト
順位 No. ドライバー マシン タイム
137J.ロペスシトロエン1'55.602
268Y.ミュラーシトロエン1'56.409
325M.ベナーニシトロエン1'56.535
418ティアゴ・モンテイロHonda1'56.602
53T.チルトンシトロエン1'56.877
681N.ジロラミボルボ1'56.916
 
912ロブ・ハフHonda1'57.251
105ノルベルト・ミケリスHonda1'57.465
1534道上龍Honda1'57.971
1755フェレンツ・フィクザHonda1'58.885
1899ダニエル・ナギHonda1'59.000

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ

ロブ・ハフ

ノルベルト・ミケリス

道上龍

道上龍

道上龍