2016.5.8 世界ツーリングカー選手権 第4戦 モロッコ モロッコ 決勝

Honda Civic WTCCがメインレースで表彰台を独占する

FIA世界ツーリングカー選手権は、モロッコのマラケシュで第4戦を迎えました。今回のマラケシュでのレースでは、レース1のオープニングレースで車を無傷でキープした上でブレーキの状況を確認し、レース2となるメインレースで完全勝利を狙う戦略で臨みました。

レース1(オープニングレース)

Civic WTCCCivic WTCC

ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)

Q2における上位10台のリバースグリッドにてスタートするオープニングレースは、ティアゴ・モンテイロが8番手、ノルベルト・ミケリスが9番手、ロブ・ハフは10番手からのスタートとなりました。スタート直後に起きたポールポジションスタートのジェームズ・トンプソン(シボレー)のコースアウトや、ヒューゴ・バレンテ(ラーダ)のペナルティーなど、先行する車が抜けることによってトップのトム・コロネル(シボレー)、ホセ・ロペス、イヴァン・ミュラー(ともにシトロエン)の後ろに3台のCivicが続く態勢で抜けないレース展開が続き、そのままゴール。結果、モンテイロ4位、ミケリス5位、ハフ6位でレースを終えました。

レース2(メインレース)

ロブ・ハフロブ・ハフ

ロブ・ハフ(#12)、ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)ロブ・ハフ(#12)、ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)

予選タイム順のグリッドでスタートするメインレースは、ラーダのニッキー・キャッツバーグがレース1でペナルティーを受けてピットスタートとなったため、Honda勢の1-2-3の後ろにシトロエン勢が4番手、5番手と続く、一騎打ちのスタートとなりました。スタート寸前から雨がちらつき出し、タイヤ選定に苦慮する展開になりましたが、Honda・シトロエンともにウエットタイヤを選択してスタート。スタート直後から雨は本降りになり、3番手スタートのモンテイロは、シトロエンのロペスに抜かれたものの、4周目に抜き返します。ハフ-ミケリス-モンテイロのCivic1-2-3体制のあとに、シトロエンのロペスが続く形でレースは進行。最後までロペスに3位の座を渡すことなくゴールし、メインレースでの完全勝利を遂げました。

ロブ・ハフロブ・ハフ

ロブ・ハフロブ・ハフ

今回のレースでは、昨年度、弱点の洗い出しから始め、今期に向けて開発を行った成果が結果に結びつきました。

Honda+Mugen Euro、M-TEC、そしてJASのメンバーとドライバー達のがんばりが勝利を呼び込みました。次戦のニュルブルクリンクでは、さらに改良を加え、勝利を目指していきます。

◆第4戦モロッコのレース正式結果の是正について

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「念願だったメインレースでの勝利、そして表彰台独占を成し遂げることができ、とてもうれしい思いです。メインレースはスタート直前にウエットコンディションとなり、ギリギリまでタイヤ選択を迷う、とても難しい状況でしたが、ウエットタイヤを選択したことが当たり、また3人のドライバーがすばらしい戦いを見せてくれました。マラケシュは、これまで同様に市街地サーキットですが、今回からコースレイアウトが大きく変わりました。コース幅が狭い上に、コーナーが増えたことで、より難しいコースとなりました。そんな中で、予選では初めて3台がそろってQ3に進み上位を独占。その勢いのままメインレースでも上位を占められたことは、3人のドライバーのレベルの高さと、Honda Civic WTCCの速さを十分に示せたと思います。マシンとしては、前戦から大きな変更は行っていませんが、ハンディウエイトが30kg軽減されたことは、特にこのようなコースではライバルに比べて有利となりました。市街地コースということで、ブレーキの負担が大きく心配な部分もありましたが、オープニングレースでテスト的に走行できたことや、コンディションが変わったこともあり、全く問題ありませんでした。今回も、車体の改良の効果が十分に発揮できたことが大きな自信となりましたので、シリーズ制覇に向けてさらに努力を続けます」

Race1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
19T.コロネルシボレー2129'30.458
237J.ロペスシトロエン21+0.319
368Y.ミュラーシトロエン21+2.185
418ティアゴ・モンテイロHonda21+2.492
55ノルベルト・ミケリスHonda21+3.770
612ロブ・ハフHonda21+4.433
 
1355フェレンツ・フィクザHonda21+44.659
Race2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
112ロブ・ハフHonda2234'31.337
25ノルベルト・ミケリスHonda22+0.611
318ティアゴ・モンテイロHonda22+1.251
437J.ロペスシトロエン22+2.710
568Y.ミュラーシトロエン22+9.916
62G.タルクィーニラーダ22+10.517
 
1455フェレンツ・フィクザHonda22+1'08.035

◆第4戦モロッコのレース正式結果の是正について

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
-137J.ロペスシトロエン138
-218ティアゴ・モンテイロHonda124
312ロブ・ハフHonda98
45ノルベルト・ミケリスHonda85
525M.ベナーニシトロエン83
668Y.ミュラーシトロエン79
 
1855フェレンツ・フィクザHonda2

ランキング詳細

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
-1シトロエン347
-2Honda308
-3ラーダ171
-4ポールスター90

ランキング詳細

◆第4戦モロッコのレース正式結果の是正について

ロブ・ハフ

ロブ・ハフ(#12)、ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)

ロブ・ハフ

ロブ・ハフ

ノルベルト・ミケリス(左)

ティアゴ・モンテイロ(#18)、ノルベルト・ミケリス(#5)