アジアラウンドは日本から中国に舞台を移し、Honda Civic WTCCは、上海の高速サーキットに挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、ツインリンクもてぎでの日本ラウンドを終え、舞台を中国・上海に移します。上海国際サーキットは、F1世界選手権が開催される本格的なサーキットで、その一部をショートカットした1周4.603kmで争われます。2本の長いストレートと低中速のコーナーが続くテクニカルセクションで構成され、マシン、ドライバーともに高いレベルが要求されます。

「Castrol Honda World Touring Car Team(カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手は、この上海での戦いに非常に意欲的です。日本ではHonda Civic WTCCが予選でポールポジションを獲得、レース1では惜しくも優勝を逃しましたが、レース2ではモンテイロ選手が安定した走行で勝利を飾っています。この好結果により、Honda Civic WTCCには今回40kgのハンディウエイトが課せられますが、チームは勝利を目指します。

Honda Civic WTCCにとって、上海はとても相性のいいサーキットです。フル参戦初年度の2013年には、レース2で表彰台を独占。昨年はプライベーターとしてHonda Civic WTCCをドライブするメディ・ベナーニ選手(Proteam Racing)が優勝しました。

前戦日本ラウンドでHonda Civic WTCCに今季初のポールポジションをもたらした「Zengő Motorsport(ゼングー・モータースポーツ)」のノルベルト・ミケリス選手も、引き続き好調を持続し、日本で逃した勝利を目指します。

WTCC中国ラウンドは、9月26日(土)に予選、27日(日)に決勝が行われます。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「これまで、上海では2013年の優勝や表彰台など、非常にいい成績を残しています。ドライバーにとってチャレンジングなサーキットですし、ほかに比べてオーバーテイクのチャンスがたくさんあるので、エキサイティングなレースになるはずです。ここでは2つのことが非常に重要です。バランスがいいマシンと適切なタイヤ管理です。路面はかなり粗く、コースの性質を考えると、左フロントタイヤに特に負担がかかる可能性があります。また、上海にはWTCCにおける最長レベルのストレートがあり、それは私たちにとって有利ではありません。それでも、これまで私たちにとって運のいいサーキットですので、またいい結果が出せるようにがんばります」

ティアゴ・モンテイロ選手
「日本での勢いを継続させようと、皆がモチベーションをとても高く保っています。私たちは日本で、マシンの進化を証明し、これまでの努力が報われました。しかし今回、40kgのハンディウエイトが課せられたことはマイナス要素です。上海のコースはHonda Civic WTCCの特性から言っても楽なコースではなく、ハンディウエイトが加わり、状況はさらに厳しくなると思います。しかし、私たちはその試練を受けて立つ準備ができていますし、決してあきらめません」