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August 2 2014, QUALIFYING Race of Argentina 2014
アルゼンチン
2014年8月2日(土)・予選 会場:アウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンド(4.806km) 天候:晴れ 気温:27℃
コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第8戦は、舞台を南米のアルゼンチンへと移しました。昨年に続き2回目のWTCC開催となったアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドは、一周4.806kmのテクニカルなサーキットです。この大会前に、性能調整の見直しが行われましたが、Honda Civic WTCCには前戦と同じくハンディウエイト20kgが課せられています。
午後3時から行われた20分間のQ1では、まず1回目のアタックに入った「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が1分45秒139、続いて、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手が1分46秒436をマークしました。ベナーニ選手はその後2回目のアタックを行い、1分45秒203とタイムを更新しました。いったんピットに戻った「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手は、セッション終盤にアタックに入ります。そしてモンテイロ選手は1分45秒126、タルクィーニ選手は1分45秒150を出し、その時点で3番手、5番手となりアタックを終了しました。セッション終盤にタイムアップを図り、2回目のアタックに入ったミケリス選手が1分44秒696の好タイムでトップとなりました。最終的にミケリス選手がトップ、モンテイロ選手は4番手、タルクィーニ選手が5番手、ベナーニ選手が6番手となり、Honda Civic WTCCは4台そろってQ2への進出を決めました。
上位12台による10分間のQ2では、まずミケリス選手が1分44秒587をマーク。続いてベナーニ選手が1分45秒428、モンテイロ選手が1分45秒544をマークし、1回目のアタックを終えます。タルクィーニ選手はセッション終盤にアタックを行い1分45秒263、2回目のアタックを行ったミケリス選手は1分44秒474、モンテイロ選手は1分44秒763、ベナーニ選手は1分45秒389とそろってタイムアップしました。最終的にミケリス選手は4番手、モンテイロ選手は5番手となり、2台はQ3進出を果たしました。タルクィーニ選手は7番手、ベナーニ選手は8番手で予選を終えています。
上位5台が1台ずつタイムアタックを行うQ3において、ミケリス選手は1分44秒408とこれまでの自己ベストタイムを出して4番手に、モンテイロ選手は1分45秒174で5番手となりました。
この結果、8月3日(日)に行われる決勝レースにおいて、レース1ではミケリス選手が4番手、モンテイロ選手が5番手からのスタート。リバースグリッドで行われるレース2ではベナーニ選手が3番手、タルクィーニ選手が4番手と、Honda Civic WTCCは両レースで2列目からのスターティングポジションを得て、今シーズン初優勝と表彰台獲得を狙います。
ノルベルト・ミケリス選手(4番手)
「ヨーロッパからの飛行機が遅れて、ここに着くのに3日かかり、金曜日のテストセッションに参加できませんでした。テストセッションはマシンのセットアップを行うのに重要ですが、今日の午前中に行われたフリープラクティスでセットアップをしなければなりませんでした。マシンのバランスにはすぐに満足がいきました。チームにとても感謝しています。マシンは最高で、明日のレースが楽しみです」
ティアゴ・モンテイロ選手(5番手)
「Q3では、ターン9で小さなミスをしてしまい、フロントタイヤをより酷使することになりました。それが原因で、タイムを伸ばすことができませんでした。常に精一杯の走りをしていますが、それが功を奏するときとそうでないときがあります。明日のレース1は、5番手といういいポジションからのスタートなので、楽しみです」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(7番手)
「私のマシンは当初、絶好調でした。しかし、走っている途中にセットアップにおかしな問題が起きてしまいました。いくつか新しいパーツを投入しているので、なにかがしっくりいっていないのかもしれません。レース2では2列目からのスタートなので、選手権のために、少しでも多くのポイントを獲得したいと思います」
メディ・ベナーニ選手(8番手)
「明日のレース2では、2列目3番グリッドという好ポジションを得ることができましたから、予選結果には満足しています」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「予選では悔しい思いをしました。マシンは好調で、それはバレンシアのテストと今回のフリープラクティスで確認しています。しかし、期待通りの結果が出ず、チームの2台がそろってQ3に進出することができませんでした」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「先週バレンシアで行ったテストの成果を組み込んで、この大会に臨みました。車体では主にサスペンション周り、エンジンではマッピングに新たな仕様を施しています。マシン全体としては確実によくなってはいますが、まだ熟成が足りない部分があり、結果としてまだトップには手が届きませんでした。レースでは、なんとかトップ勢に割って入り、より上位を狙う戦いを期待しています」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 1'43.766 | |
2 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 1'44.194 | |
3 | 9 | S.ローブ | シトロエン | 1'44.310 | |
4 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 1'44.408 | |
5 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 1'45.174 | |
6 | 3 | T.チルトン | シボレー | 1'44.821 | |
7 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 1'45.263 | |
8 | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | 1'45.389 |