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世界ツーリングカー選手権

round 06

SCHEDULE

June 20 2014 Race of Belgium 2014

ベルギーベルギー

2005年以来のスパ・フランコルシャンに、経験豊富なHonda陣営のドライバーが挑む

2014年FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、シーズン後半戦の開始となる第7ラウンドを迎えます。ヨーロッパでの最後の戦いとなるベルギー戦の舞台は、世界一美しいサーキットとして知られるベルギーのスパ・フランコルシャンです。WTCCがスパ・フランコルシャンで開催されるのは2005年以来、9年ぶりとなります。

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手は、経験豊富なドライバーで、スパ・フランコルシャンでも多くのレースを戦ってきました。

その最初は1985年のF3000で、当時を振り返り、タルクィーニ選手は語ります。
「初めてのスパ・フランコルシャンでしたが、最初の1周を走るとすぐに慣れました。デジャヴを強く感じ、奇妙な体験だったことを覚えています。イタリアのサーキット、つまり私のホームレースでさえ、このように感じたことは一度もありませんでした。2007年にバスストップシケインが新しいデザインになり、スパのサーキットは変わりましたが、コースの大部分はそのままです。しかし、私がここで最後にレースをしたのは2005年で、それ以来、マシンがどれだけ変化したかを考えると、今もこのサーキットになじみを感じるかどうかは、プラクティスで最初のラップを走るまで分かりません」

長年にわたり、F1参戦を通して、また何度もスパ・フランコルシャン24時間レースに参戦することにより、タルクィーニ選手のこのサーキットに関する知識は増していきました。そして現在でもなお、タルクィーニ選手が1997年にHondaアコードで達成したツーリングカーでのスパ・フランコルシャン24時間レース予選ラップ記録は破られていません。
「あのときのことは鮮やかに覚えています。夕方の予選は終わりに近づき、トラフィックはあまりありませんでした。気温も完ぺきで、私はアタックすることに決めました。とにかくがんばり、2分29秒867というタイムを出して、アコードでポールポジションを取りました。『オー・ルージュ』を高速で駆け抜けるアコードの姿は、すばらしい光景だったと聞きました」と、タルクィーニ選手はコメントしています。

チームメートのティアゴ・モンテイロ選手も、このサーキットにはなじみがあります。フランスF3選手権、そしてタルクィーニ選手同様、F3000とF1でこのサーキットでの経験を積みました。

しかし、最後にWTCCが開催されてから、このサーキットは改装されており、Honda勢の中で新しいコースに関する知識があるのは、2009年にスパ1000kmに出場した「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手だけです。
「私はまたベルギーに来るのをとても楽しみにしていました。スパ・フランコルシャンは高速サーキットで、高速コーナーと多くの方向転換があります。優れたシャシーと十分なトップスピードが必要です。モスクワでの結果と、私たちの進化を考えると、Civic WTCCはライバルにさらに近づけると確信しています。そして、また表彰台争いができるでしょう」とベナーニ選手はコメントしています。

一方、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手にとって、スパ・フランコルシャンでの戦いは新たな挑戦です。自信に満ちている一方で、今週末はミケリス選手にとって、美しいアルデンヌの森に設置された7kmのコースを知る初めての経験となります。

WTCC第7戦ベルギーは、6月21日(土)に予選、22日(日)に決勝レースが行われます。