round 10

September 21/22 2013Race of Japan 2013 日本プレビュー

SCHEDULE

日本ラウンドプレビュー

Hondaの母国レースとなる鈴鹿ラウンドに、4台のマシンが挑む

9月21(土)、22日(日)に開催される世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本ラウンドは、Hondaのホームコースである鈴鹿サーキット・東コースで行われます。

WTCC日本ラウンドプレビュー

2012年、Honda Civic WTCCは鈴鹿でデビューし、ティアゴ・モンテイロ選手がレース1で9位、レース2で10位に入り、ポイントを獲得するという好成績を残しました。今シーズン、Hondaワークスとしてフル参戦を開始したCastrol Honda World Touring Car Teamは、2度の優勝とポールポジションを獲得。Honda Civic WTCCとしては優勝を含めて、14度表彰台に立つという結果を残しています。またHondaは、前戦アメリカラウンドの結果により、今シーズンのマニュファクチャラーズタイトルの獲得を確定させています。

WTCC第10ラウンドの舞台となる鈴鹿には、4台のHonda Civic WTCCが挑みます。選手権を戦うCastrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手とモンテイロ選手、Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手に加え、日本レース界から伊沢拓也選手(Honda Racing Team JAS)がスポットで初参戦します。

モンテイロ選手が、この鈴鹿からHonda Civic WTCCで参戦を開始して1年が経ちました。モンテイロ選手は「昨年、鈴鹿に来た時点では、日本にマシンを空輸する前に、ほんの少し走らせただけでした。とはいえ、最初のレースだけに大きな期待がかかっていましたので、あのときはプレッシャーを感じたことを思い出します。今回、私たちはすでにマニュファクチャラーズタイトルを手にして鈴鹿に戻るわけですが、シーズン残りの3戦で、もっと勝利を挙げたいと思っています。鈴鹿は、私たちが昨年蓄積したデータを生かせる初めてのレースとなるので、自分たちのここまでの進歩を知るのが楽しみです。もちろん、マシンはかなり違いますが、是非、比較したいと思います。今、私たちには十分な速さを発揮できるマシンがあり、優勝を狙える自信を持っています。伊沢選手は数年前からの知り合いですが、彼はとても若いのにすごく速く、鈴鹿での走行経験が豊富です。なので、彼が鈴鹿でのコツを教えてくれるかもしれません」と、述べています。

タルクィーニ選手にとって、鈴鹿はF1時代の懐かしい思い出が数多くあるサーキットです。「鈴鹿でのレースは何度も経験しています。フルコースはドライバーにとって最高のコースですが、Honda Civic WTCCとの相性は、ショートコースの方がいいと思います。方向の変化が激しく、流れのいいコーナーがあり、ストレートもあまり長くないので、前戦のソノマ・レースウェイに特徴が似ています。コーナーの立ち上がりでの、Honda Civic WTCCの加速と、トラクションのよさが役に立つでしょう。追い越しが難しいので、予選で上位になることが重要です」と、タルクィーニ選手は語っています。

伊沢選手にとって、Honda Civic WTCCでのレースは初めての経験となりますが、鈴鹿でのレース経験は、WTCCに参戦しているどのドライバーよりも豊富です。伊沢選手は「Hondaのチームに加わり、鈴鹿で世界の一流のWTCCドライバーたちと競うのを楽しみにしています。この経験は必ず、私のキャリアアップにつながります。WTCCのようなレベルの高いシリーズで上位に入るのは、難しいかもしれません。しかし、自分が育ったサーキットで、ツーリングカーに乗って戦うのは、私にとって新しい冒険です。全力を尽くしますので、応援よろしくお願いします」と、コメントしています。