round 03

April 27 2013, QUALIFYING Race of Slovakia 2013 スロバキア

SCHEDULE

タルクィーニ選手、全セッションでトップタイムをマーク
予選ではHonda Civic WTCC が1、2、3番手を独占し、決勝レースに臨む

2013年4月27日(土)・予選  会場:スロバキアリンク(5.922km)   天候:快晴
気温:24℃  コースコンディション:ドライ

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」は2013年シーズン3戦目を、スロバキアのスロバキアリンクで迎えました。午前9時、曇り空のもと、フリープラクティス1では、前戦からの好調をそのままに、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)がトップタイムをマーク。チームメートのティアゴ・モンテイロ選手も2番手につけました。青空が広がった正午からのフリープラクティス2でもタルクィーニ選手が1番手のタイムを叩き出し、予選へのいい流れを作り出しました。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • (左から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ノルベルト・ミケリス選手(左から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ノルベルト・ミケリス選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(左)、ティアゴ・モンテイロ選手(右)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(左)、ティアゴ・モンテイロ選手(右)

PHOTO GALLERYへ

快晴のもと、気温が24℃まで上昇した午後3時30分にQ1が開始されました。しかし、開始早々アクシデントが起こり、赤旗中断となりました。タルクィーニ選手、モンテイロ選手ともにアタックできないままピットに戻りセッション再開を待ちます。およそ30分後に再開されたQ1では、タルクィーニ選手が2分10秒308のトップタイムを、モンテイロ選手が2分10秒907の2番手タイムを、ともに最初のアタックでマークし、ピットに戻りました。Q1でのアタックはこれで終了となり、1、2番手でQ2進出を決めました。

Q2では、タルクィーニ選手が先頭でコースイン。モンテイロ選手がこれに続きます。アタック1周目でタルクィーニ選手が2分10秒773でトップ、モンテイロ選手が2分10秒877で2番手のタイムをマーク。このアタックはその後もライバルを寄せ付けず、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」はQ2でもワン・ツーを果たしました。タルクィーニ選手は本日の全セッションでトップタイムをマークするとともに、前戦に続いてポールポジションを獲得しました。

もう1台のHonda Civic WTCCを駆るゼングー・モータースポーツのノルベルト・ミケリス選手もQ1で4番手、そしてQ2では3番手と健闘しました。これにより、Honda Civic WTCCは予選で1、2、3番手と、上位を独占しました。

4月28日(日)に行われる決勝レースにおいて、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」は、レース1ではフロントローに2台が並ぶ絶好のポジションからのスタートとなり、初優勝を目指します。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(ポールポジション)「Honda Civic WTCCが1番手、2番手、3番手を獲得できて、夢のようです。私、ティアゴ、ノルベルト、そして特にチームにとってとてもうれしいことです。マラケシュのあと、やるべき事がとてもたくさんあったので、正直言って、ここスロバキアではあまり有利な立場に立てないのではないかと心配でした。しかし、今朝、マシンがすばらしいことが分かり、フリープラクティスで新しいタイヤのセットを試したら、いいタイムを出すチャンスがあることも分かりました。Q2に向けてヨコハマタイヤの新しいセットを温存し、トラフィックがクリアだったのでスリップストリームの助けもなしにタイムを出すことができました。絶好の位置からレースをスタートできるので、HondaがWTCCに参戦して以来、初の勝利を挙げるために努力したいと思います」

ティアゴ・モンテイロ選手(2番手)「非常に厳しかった2戦のあと、ここで2番手になれたのは奇跡のようです。マラケシュのアクシデントのあと、私のために全く新しいレースカーを作ってくれたJASの皆に感謝しています。マシンはスタートから非常に感触がよく、テスト中に調整をしたおかげで、すぐさまペースにのることができました。Q2ではガブリエーレからのスリップストリームを得ることができたのは確かですが、最後のコーナーで少し欲を出してしまい、その結果、ほんの少しだけスピードを落とさざるを得ませんでした。グリッドの先頭にHondaが3台並ぶのは、チーム全員にとってすばらしいことです。明日は天候がよくなってくれればいいと思っています。トラックは難しいし、新しいシャシーのセットアップをしっかり決めなければなりません。シェイクダウンは数キロメートル走っただけなので、マシンが機能することは分かっていますが、レースに向けて準備を整えるためには、かなりのチューニングを行わなければなりません」

ノルベルト・ミケリス選手(3番手)「私たちにとっては新しいマシンで新たなシーズンのため、新たなスタートです。予選では万事うまくいって3番手になり、本当にうれしく思います。私の目標は、明日、2レースとも問題なく終えること。そして次戦ハンガロリンクは私のホームトラックですので、レースがとても楽しみです。私のファンが大勢サーキットに来て、私たちを応援してほしいですね。ハンガリーでもHonda Civic WTCCの速さを見せたいと思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表「マラケシュでのレースのあと、メカニックたちは月曜日にイタリアに戻ってきて、即座にワークショップにあったスペアのシャシーの準備を始めました。アフリカからマシンが戻ってきたとき、完全に解体し、ガブリエーレのシャシーを修理し、塗装して、マシンを組み立て、スロバキアに立つ前にシェイクダウンを行ったのです。チームの皆が多大な努力をしてくれました。そしてもちろん、同時にマシンに新たな開発も加えることができました。私たちは常に、よりよく、速くなることを期待しています。今回のレースはこれまでのように慌ただしくなく、平穏であってほしいと願っていますが、来週末に行われる次戦ハンガロリンクでのレースのことも前もって考えなければならないと思っています」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「私たちの戦略は、レースごとに着実に進歩するために努力することです。私たちはマラケシュのあとにエンジンのデータを見て、シリンダーからのエキゾーストの流れを向上するために、エキゾーストシステムを変更する必要があると決意しました。そうすることにより、イグニッションのタイミングをもっとアグレッシブにして、より大きなパワーを発揮することができます。また、ターボチャージャーのアンチラグのセッティングも変更しました。今回の進歩には満足していますが、優勝争いができるように努力を続けていきます」

予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
13ガブリエーレ・タルクィーニHonda2:10.773
218ティアゴ・モンテイロHonda2:10.877
35ノルベルト・ミケリスHonda2:10.889
412Y.ミュラーシボレー2:10.941
523T.チルトンシボレー2:11.162
69A.マクドウォルシボレー2:11.422