Round14チェコ
MXGP 決勝
2018年7月22日(日)
ロケト
モトクロス世界選手権第14戦が、チェコ共和国のロケトで行われました。ドイツ国境にほど近く、温泉リゾートとして名高いカルロヴィ・ヴァリに隣接した会場には、大勢の観客が詰めかけました。夏の恒例イベントとして定着しているステータスはもちろんですが、第11戦ロンバルディア以来、5週間ぶりにヨーロッパで開催されるグランプリという事情も関係していたようです。
急な丘の斜面に作られたコースは、ほとんどが自然の起伏をそのまま活かしたレイアウトで、路面は石混じりのハードパック。わだちの発生は少ないものの、狭い幅員とギャップの攻略が求められる難関です。
負傷により欠場中のブライアン・ボジャーズ(Team HRC)は8週間ぶりに右足首を固定していたギプスを外し、リハビリを開始していますが、カムバックまでにはまだ時間がかかります。Team HRCは今大会も、ティム・ガイザー、トッド・ウォータースの2台態勢で臨みました。
レース1では、ジェフリー・ハーリングス(KTM)、アントニオ・カイローリ(KTM)に次いで、好スタートを切ったガイザーが3番手につけます。レースの主導権はハーリングスが握ることになりますが、ガイザーはカイローリと僅差を保ちながらバトルを続け、最終的に3位でフィニッシュ。チームメートのウォータースは、オープニングラップを10番手で通過しましたが、中盤以降はペースが鈍り、16位でチェッカーを受けました。
レース2でもやはりハーリングスが独走し、カイローリとガイザーが接戦を演じるレース1と同じような展開になりましたが、ガイザーはまたしても3位でゴール。この結果、総合3位に入賞し、2戦連続となるポディウム登壇を果たしました。一方ウォータースは、フィジカルコンディションが万全ではなかったことも影響してか、レース中盤からポイント圏外の走行となり、22位でレースを終えました。
ティム・ガイザー(MXGP 3位/3位 総合3位)
「今週末の成果にとても満足しています。表彰台は常に目指している場所ですし、そこに到達できたことをうれしく思います。決勝では2レースとも安定していて、スタート直後からトップ5に食い込むことができました。ロケトのようなコースでは、スタートの成否がとても重要なのです。両レースとも順調に乗れていたんですが、終盤に少し腕アガリを感じたので、その辺りの対策をしないといけませんね。僕を支えてくれたすべての人に感謝したいです。この成績を得るために必死になって準備してくれたチームスタッフ、そしてスロベニアから駆け付けてくれたファンの皆さんに対して、ありがとうと伝えたい気持ちです。次戦のロンメルは、真夏にディープサンドで行われるレースなので、シリーズの中で最も苛酷なグランプリです。中1週間あるので、できるだけサンドコースで走り込みをして備えるつもりです。厳しいけれど、楽しみですね。またポディウムに上がれるようにがんばります」
トッド・ウォータース(MXGP 16位/22位 総合20位)
「レース1ではスタートがかなりうまく決まって、トミー・サール(カワサキ)やほかのライバルたちと10位前後のポジションを争えたのがよかったです。でもスタミナが枯渇するとハイペースを保てなくなり、そうしたフィジカル面の準備不足はレース2でも露呈してしまいました。マシンは完ぺきで、全く問題はありません。自分の体力不足がすべてです。グランプリで戦えるレベルのフィジカルコンディションを整えないといけないのですが、残念ながらまだそのレベルには届いていません。ロンメルはシーズンの中で最も厳しいコースなので、可能な限り走り込みを行って、準備したいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 19 | 34'28.981 |
2 | 222 | A.カイローリ | KTM | 19 | +31.992 |
3 | 243 | ティム・ガイザー | 19 | +35.048 | |
4 | 25 | C.デサール | カワサキ | 19 | +42.339 |
5 | 89 | J.バン・ホービーク | ヤマハ | 19 | +47.791 |
6 | 21 | G.ポーリン | ハスクバーナ | 19 | +51.183 |
16 | 42 | トッド・ウォータース | 19 | +1'48.544 | |
24 | 83 | ネイサン・レンケンズ | 18 | +1Lap | |
34 | 152 | ピーター・ペトロフ | 10 | +9Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 19 | 34'33.827 |
2 | 222 | A.カイローリ | KTM | 19 | +31.568 |
3 | 243 | ティム・ガイザー | 19 | +37.056 | |
4 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 19 | +51.917 |
5 | 89 | J.バン・ホービーク | ヤマハ | 19 | +57.637 |
6 | 21 | G.ポーリン | ハスクバーナ | 19 | +1'00.420 |
21 | 152 | ピーター・ペトロフ | 18 | +1Lap | |
22 | 42 | トッド・ウォータース | 18 | +1Lap | |
26 | 83 | ネイサン・レンケンズ | 18 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 84 | J.ハーリングス | KTM | 633 |
2 | 222 | A.カイローリ | KTM | 603 |
3 | 25 | C.デサール | カワサキ | 479 |
4 | 243 | ティム・ガイザー | 450 | |
5 | 461 | R.フェーヴル | ヤマハ | 432 |
6 | 21 | G.ポーリン | ハスクバーナ | 419 |
18 | 27 | アルミナス・ヤシコニス | 111 | |
25 | 152 | ピーター・ペトロフ | 36 | |
26 | 42 | トッド・ウォータース | 33 | |
34 | 28 | ヘトロ・サラサール | 5 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 697 |
2 | カワサキ | 498 |
3 | ヤマハ | 480 |
4 | 465 | |
5 | ハスクバーナ | 443 |
6 | TM | 227 |
7 | スズキ | 226 |