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モトクロス世界選手権

round 12

SCHEDULE

July 12 2015, RACE FIM Motocross World Championship Latvia

ラトビアラトビア

ポーリンが総合2位で表彰台登壇

2015年7月12日(日)・決勝  会場:ケグムス  天候:晴れ  気温:18℃

モトクロス世界選手権は第12戦ラトビアGPを迎え、MXGPクラスでTeam HRCのゴーティエ・ポーリンが、2レースとも3位フィニッシュ。今季4度目のMXGP表彰台登壇を果たしました。

  • ゴーティエ・ポーリン(#21)、イブジェニー・バブリシェフ(#777)ゴーティエ・ポーリン(#21)、イブジェニー・バブリシェフ(#777)
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • イブジェニー・バブリシェフ(#777)、ゴーティエ・ポーリン(#21)イブジェニー・バブリシェフ(#777)、ゴーティエ・ポーリン(#21)
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • Team HRCTeam HRC

レース1では、ポーリンがスタート7番手と好位置につけましたが、チームメートのイブジェニー・バブリシェフは、不運にも1コーナーの混乱に巻き込まれ、転倒を免れながらも14番手と出遅れます。ポーリンは3位まで浮上してフィニッシュしたのに対し、バブリシェフは5位争いグループの直後まで追い上げながらも、最終的には11位でチェッカーを受けました。

レース2のスタートは2人とも順調で、トラブルに巻き込まれることなく、バブリシェフは3番手、ポーリンは5番手で1コーナーを抜けました。ポーリンはすぐにスパートをかけ、レースのファステストラップを記録しながら、バブリシェフと世界チャンピオンのアントニオ・カイローリ(KTM)をパス。3位までポジションを上げました。バブリシェフもシングルフィニッシュとなる5位でゴールし、今回のグランプリを総合8位で終えました。

ポーリンは総合2位に入賞し、今シーズン4度目の表彰台登壇。スケジュールの3分の2を消化した選手権ランキングで、3位の座をがっちりキープしています。

MX2クラスでは、Honda Gariboldiのティム・ガイザーが健闘。朝のどしゃ降りによってコースが水浸しになり、午後からの日差しによってサンド質の路面に刻まれたワダチが乾くなど、空模様に翻ろうされたコンディションとなりましたが、ガイザーは2レースとも1コーナーのアクシデントから追い上げ、総合5位に入賞しました。

朝のウォームアップセッションでは、2位に1.9秒もの差をつけてMX2クラス最速ラップを記録したガイザー。好調の中で迎えたレース1でしたが、1コーナーで前転クラッシュを喫して最後尾まで転落。そこからら再スタートすると、猛然と追い上げ、ラスト2周にベストラップを記録するスピードで、7位入賞を果たしました。

レース2では、タイトな180度ヘアピン右コーナーで足首を痛め、そこからのスピードが衰えてしまいます。それでも、ガイザーらしいテンポのよい走りを披露し、4位でフィニッシュ。総合5位に入賞して重要な32ポイントを稼ぎ、MX2ランキングではリーダーと46ポイント差の2位につけています。

チームメートのホルヘ・ザラゴザは、不慣れなサンドに苦戦しました。好スタートを切ったにもかかわらず、コースがどんどんワダチだらけになるにつれて、レース終盤になると後方まで落ちてしまいました。しかし、サンドコースのグランプリを経験したことで、ザラゴザはまた一つ成長を果たしたと言えるでしょう。

次戦チェコGPは、2週間後の7月26日(日)に決勝が行われます。

コメント

ゴーティエ・ポーリン(MXGP 3位/3位 総合2位)
「表彰台に立つことはチーム全員にとって喜ばしいことで、それを達成するたびに明るく前向きな気持ちになります。3位/3位で総合2位というリザルトは上出来ですが、昨日の予選レースを完ぺきに物にしたことを思うと、もっと上を期待できました。今日のコースコンディションはとてもウエットで、マシンにこびり付いた土が重かったですし、抜きにくかったです。土日を振り返ってみると、スタートがあまりよくなかったのですが、今日よりも昨日の方が抜きやすく、ポジションをばん回しやすかったです。もちろんもっと上を目指していることは確かですが、今日の結果はうれしいですし、ポジティブに受け止めています」

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 11位/5位 総合8位)
「今日は少々辛い一日でした。レース1は目の前で3台が転倒した1コーナーでだいぶ時間をロスして、集団の中をばん回していかなければなりませんでしたが、ほとんど1本しかラインがなくて抜きにくかったです。レース2はいくらかよくて、1レース目よりもポイントを獲得できました。総合的には、少しがっかりしています。この週末を振り返ると結構乗れていたので、もっと上位に入れたはずです」

ティム・ガイザー(MX2 7位/4位 総合5位)
「昨日から今朝まではペースも悪くなかったし、乗れていました。ところが、今日のレース1はクラッシュが響いてとても難しかったです。コースがかなり深く掘り返されていたので、ブレーキング時にだれかに追突されて、前輪が埋まってしまい転倒。最後尾から再スタートすることになってしまったのです。コースのほぼ全周が1本ラインで抜きにくかったのですが、うねりが連続するウェーブセクションでは自分の速さを発揮できたので、そこで何台も抜いて7位までばん回することができました。レース2ではまたしても1コーナーで足首を強打したため、思うような走りができなくなってしまいました。いずれにしても総合5位に入ってポイントを加算できたので、よかったです。もちろんチャンピオンを取るためにはもっと得点できた方がいいですが、僕はそういうことはあまり意識していません。今シーズンの開幕以来、リラックスしてレースを楽しむようにしています。自分自身にプレッシャーを与えずに楽しもうという方針は、今でも変わりません。だから、シリーズではなく目の前のレースのことしか考えませんし、結果はシーズンの最終戦になれば分かると思います。今は、次のロケット(チェコGP)で、自分の好きなモトクロスができることを楽しみにしているだけです」

ホルヘ・ザラゴザ(MX2 19位/20位 総合21位)
「今大会はとても苦戦ました。昨日からスタートが悪かったですし、今日も21番手から好スタートを切るのは難しいものでした。両レースとも序盤はよかったのですが、サンドコースを走り続けるのは体力的にきつかったです。ウォームアップの時点でコースは完全にウエットで、ワダチがたくさんできたせいでベストラインが台無しになってしまいました。終盤になると少し改善されましたが、コースコンディションが刻々と変化するので、体力的にハードでした。2週続けてサンドなのはいい経験ですが、やっとハードパックに戻れるのが楽しみです」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1259G.コルデンホフスズキ1734'26.145
222K.ストリボススズキ17+05.257
321ゴーティエ・ポーリンHonda17+45.698
4222A.カイローリKTM17+1'00.847
589J.バン・ホービークヤマハ17+1'08.496
6183S.フロサールカワサキ17+1'12.170
 
911フィリップ・ベントソンHonda17+1'24.412
11777イブジェニー・バブリシェフHonda17+1'31.278
1223クリストフ・シャルリエHonda17+1'34.136
21400山本鯨Honda16+1Lap
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1461R.フェーヴルヤマハ1835'49.255
2259G.コルデンホフスズキ18+02.389
321ゴーティエ・ポーリンHonda18+03.218
4222A.カイローリKTM18+24.352
5777イブジェニー・バブリシェフHonda18+31.334
622K.ストリボススズキ18+42.152
 
1111フィリップ・ベントソンHonda18+1'05.120
1423クリストフ・シャルリエHonda18+1'12.688
19400山本鯨Honda17+1Lap
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
199M.アンスティカワサキ1735'51.424
241P.ヨナスKTM17+07.869
385D.ポーチェスKTM17+13.274
491J.シーワースズキ17+14.611
5151H.クラッスハスクバーナ17+23.594
61J.ティクシーカワサキ17+29.166
 
7243ティム・ガイザーHonda17+55.725
1718フセヴォロド・ブリリャコフHonda17+1'42.251
19101ホルヘ・ザラゴザHonda17+1'59.039
2051イェンス・ゲッテマンHonda16+1Lap
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
199M.アンスティカワサキ1734'44.364
241P.ヨナスKTM17+13.123
3151H.クラッスハスクバーナ17+21.819
4243ティム・ガイザーHonda17+24.819
591J.シーワースズキ17+28.107
6189B.ボジャースKTM17+30.405
 
751イェンス・ゲッテマンHonda17+33.825
1718フセヴォロド・ブリリャコフHonda17+1'30.042
20101ホルヘ・ザラゴザHonda17+1'38.584

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1R.フェーヴルヤマハ457
2A.カイローリKTM416
3ゴーティエ・ポーリンHonda391
4M.ナグルハスクバーナ360
5イブジェニー・バブリシェフHonda345
6C.デサールスズキ291
 
18クリストフ・シャルリエHonda128
20アレッサンドロ・ルピーノHonda97
23フィリップ・ベントソンHonda56
28山本鯨Honda23
45ファビエン・イゾワールHonda3
48ジェレミー・デリンスHonda2
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1スズキ474
2ハスクバーナ467
3KTM467
4ヤマハ465
5Honda441
6カワサキ289
7TM76
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM423
2ティム・ガイザーHonda377
3V.ギロドヤマハ352
4P.ヨナスKTM351
5J.シーワースズキ345
6J.ティクシーカワサキ334
 
17フセヴォロド・ブリリャコフHonda152
19イェンス・ゲッテマンHonda102
23ホルヘ・ザラゴザHonda56
36大塚豪太Honda10
39グラディエ・フェザーストーンHonda5
42ジョルダン・ラカンHonda3
43スリヴァン・ジョーリンHonda3
44シモン・マレットHonda2
46タンナラ・ペンジャンHonda1
47フアン・パブロ・ラザルディHonda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM531
2カワサキ492
3ヤマハ413
4Honda410
5スズキ345
6ハスクバーナ307
7TM44