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モトクロス世界選手権

round 17

SCHEDULE

September 14 2014, RACE FIM Motocross World Championship Mexico

メキシコメキシコ

ナグルとガイザーが表彰台獲得で2014シーズンを終える

2014年9月14日(日)・決勝  会場:レオン  天候:曇り  気温:24℃  観客:3万人

FIMモトクロス世界選手権の最終戦となる第17戦が、メキシコに新設されたレオン・サーキットで開催されました。集まった3万人の観衆の前で、Team HRCのマキシミリアン・ナグルは、CRF450RWを駆ってMXGPクラスのレース1で優勝。さらにレース2でも4位に入り、今大会の総合2位を獲得しました。また、MX2でもTeam Gariboldiのティム・ガイザーがレース2で優勝し、総合2位となりました。

  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • ティム・ガイザーティム・ガイザー
  • ティム・ガイザーティム・ガイザー

世界選手権がメキシコで開催されるのは2度目ですが、開催地周辺は降雨と悪天候に見舞われたため、主催者は開催に向けて懸命に準備。コースレイアウトは、緩やかなコーナーと大きなロングジャンプが配置されたチャレンジングなもので、硬い路面にはワダチやバンプも多くありました。さらに、標高1800mの高地という環境により、特に250tエンジンを使用するMX2クラスにとっては厳しい戦いになりました。

土曜日の予選レースでは、ナグルが前戦ブラジルGPに続いて、2戦連続今季4度目のポールポジションを獲得。決勝に向けて調子のよさをアピールしました。

迎えた日曜日の決勝レース、ナグルは耳の感染症から回復したばかりで、胃の不調も治療中という状況でしたが、レース1ではそれを感じさせない好調ぶりを発揮します。1周目でケビン・ストリボス(スズキ)を抜き去り、序盤からリード。快調なペースを刻んでレースを進めます。残り2周でストリボスに差を詰められましたが、約1秒の差をつけて逃げきり、優勝を飾りました。

シーズンの最終戦となったレース2でも、ナグルは序盤の上位争いに加わります。18周のレースで、ゴーティエ・ポーリン(カワサキ)にかわされた12周目までトップを快走。ストリボスと激しい3位争いを繰り広げ、4位でフィニッシュしました。これにより、今大会の総合ポイントではポーリンと並んでトップでしたが、同点の場合にはレース2の成績上位者が総合順位で上位となる規定により、総合2位で最終戦を終えました。

ナグルは、手首の骨折によって第6戦から第10戦までを欠場したにもかかわらず、総合優勝1度、ポディウム登壇4度という成績を残し、MXGP年間ランキングで6位となりました。ケガで欠場のチームメート、イブジェニー・バブリシェフは年間14位でシーズンを終えています。

MX2クラスでも、ガイザーがCRF250RWを総合2位に導きました。前戦ブラジルGPでは、土曜日に転倒しながらも、決勝では自身初のヒート優勝を飾ったガイザーは、今大会も土曜日の予選では9位と苦戦。しかし、日曜日の午前に行われたウォームアップ走行では、好調さをうかがわせていました。

そうして臨んだレース1では、1周目で8番手から5番手までポジションアップ。バレンティン・ギロド(KTM)に迫られましたが、そのまま5位でフィニッシュしました。続くレース2では、1周目にジョルディ・ティクシー(KTM)とアレクサンダー・トンコフ(ハスクバーナ)がクラッシュしている間にトップへ浮上。2番手でギロドが追ってきましたが、そのまま速いペースで周回を重ね、追いつかれることなく優勝を果たしました。

ガイザーは、今季がMX2クラスのデビューでしたが、2度のヒート優勝と6度のポディウム登壇を果たし、年間ランキング5位という成績で幕を閉じました。チームメートの山本鯨もルーキーイヤーながら健闘し、17戦中10戦でポイントを獲得。年間26位となりました。

このあと、ナグルとガイザーは、9月27日(土)・28日(日)に開催される第68回モトクロス・オブ・ネイションズに出場し、母国のために戦います。ラトビアのケグムスで行われる大会には、40以上の国が集結し、激しいバトルを繰り広げることでしょう。

コメント

マキシミリアン・ナグル(MXGP 優勝/4位 総合2位 年間ランキング6位)
「すばらしい一日になりました。ブラジルでの優勝に続き、ここメキシコでも総合2位となって、シーズンの終わり方としては完ぺきです。レース2でも一生懸命プッシュしました。ケビンに抜かれたあとも強い走りができていたと思います。いくつかのポイントが本当に難しくて、ホイールスピンを起こしてしまいました。今週末は多くのライダーが体調に問題を抱えていて、私も調子がよくありませんでした。そのようなコンディションの中で、総合2位を獲得できたことに満足しています。来季に向けたトレーニングをしっかりして、今年以上の成績を残せるようにがんばります」

ティム・ガイザー(MX2 5位/優勝 総合2位 年間ランキング5位)
「土曜日にはマシンに少し問題を抱えていたので、予選9位という結果は悪くありませんでした。レース1ではスタートがうまくいかず、5位に終わりましたが、内容は悪くなかったと思います。レース2では、セットアップの変更を行いました。いいスタートが切れて、トップ5でレースを進めていたところ、目の前でクラッシュが起き、それをかわしてリードを奪いました。こうして優勝でシーズンを終えられたので、とてもうれしいです」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
112マキシミリアン・ナグルHonda1834'33.587
222K.ストリボススズキ18+01.205
3222A.カイローリKTM18+28.257
421G.ポーリンカワサキ18+33.591
589J.バン・ホービークヤマハ18+42.340
624S.シンプソンKTM18+48.044
 
1877アルベルト・エレディアHonda16+2Laps
20277カルロス・フアンHonda14+4Laps
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121G.ポーリンカワサキ1835'02.891
2222A.カイローリKTM18+01.311
322K.ストリボススズキ18+02.550
412マキシミリアン・ナグルHonda18+03.762
589J.バン・ホービークヤマハ18+40.793
6100T.サールカワサキ18+43.944
 
1777アルベルト・エレディアHonda16+2Laps
20277カルロス・フアンHonda16+2Laps
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1911J.ティクシーKTM1834'58.342
2461R.フェーヴルハスクバーナ18+02.607
3122D.フェランディスカワサキ18+04.721
4200A.トヌスカワサキ18+14.118
5243ティム・ガイザーHonda18+14.653
692V.ギロドKTM18+15.999
 
11400山本鯨Honda18+1'17.489
20208アクセル・ブランコHonda16+2Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1835'32.350
292V.ギロドKTM18+06.292
3911J.ティクシーKTM18+07.614
433J.リーバーKTM18+08.616
5259G.コルデンホフスズキ18+09.615
6200A.トヌスカワサキ18+10.445
 
11400山本鯨Honda18+1'06.186
16208アクセル・ブランコHonda16+2Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM747
2J.バン・ホービークヤマハ628
3K.ストリボススズキ572
4C.デサールスズキ484
5S.フロサールカワサキ419
6マキシミリアン・ナグルHonda400
 
14イブジェニー・バブリシェフHonda184
15ザビエル・ブーグHonda159
16ジョエル・ローランツHonda158
28マルク・ド・ルーバーHonda40
29クレメン・ガーチャーHonda37
37ウェリントン・ガルシアHonda14
40アダム・チャットフィールドHonda13
42ジェレミー・デリンスHonda12
43フィリップ・スレッソンHonda11
44イェンス・ゲッテマンHonda11
45ジャーン・カルロ・ラモスHonda10
49セイドリック・ソーベイラスHonda8
51ジェトロ・サラザールHonda8
52アルベルト・エレディアHonda7
56ニコライ・ラーセンHonda6
57ルーカス・ロンカHonda5
67アンジェロ・ペレグリーニHonda2
70カルロス・フアンHonda2
71アーノン・テプリブHonda2
76ニクラス・グスタフソンHonda1
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM747
2スズキ690
3ヤマハ650
4カワサキ637
5Honda550
6TM338
7ハスクバーナ326
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ティクシーKTM616
2J.ハーリングスKTM612
3R.フェーヴルハスクバーナ570
4D.フェランディスカワサキ533
5ティム・ガイザーHonda528
6A.トヌスカワサキ455
 
19マキシム・デスプレイHonda98
25フセヴォロド・ブリリャコフHonda73
26山本鯨Honda57
33ヘクター・アスンソンHonda17
34ラーズ・ヴァン・バーケルHonda16
35シモン・マレットHonda14
38ファビオ・サントスHonda8
41アクセル・ブランコHonda6
43カイオ・ロペスHonda4
49アレッサンドロ・アンジェロHonda2
51ルーカス・ボッチャー・フラカオHonda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM797
2カワサキ651
3ハスクバーナ586
4Honda538
5スズキ488
6ヤマハ484
7TM6