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モトクロス世界選手権

round 16

SCHEDULE

September 7 2014, RACE FIM Motocross World Championship Brazil

ブラジルブラジル

ナグルがダブルウインで総合優勝を飾る

2014年9月8日(日)・決勝  会場:トリンダーデ  天候:快晴  気温:34℃  観客:2万5000人

全17戦からなるFIMモトクロス世界選手権の第16戦がブラジル・トリンダーデで行われ、Team HRCのマキシミリアン・ナグルが、Hondaに2011年以来の総合優勝をもたらしました。ナグルはワークスマシンCRF450RWを走らせ、土曜日の予選レースでポールポジションを獲得。さらに、決勝も両レースで圧勝し、ダブルウインを飾りました。

  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • ティム・ガイザーティム・ガイザー
  • ティム・ガイザーティム・ガイザー

世界選手権が初めて開催されたトリンダーデはゴイアス州に新設された施設で、1980年代にFIMロードレース世界選手権が行われたゴイアニアの近くです。モトクロスサーキットは、地域の特徴である赤土の路面でバンプが多く、トップライダーにとってもチャレンジングなジャンプに満ちた高速コースです。

土曜日に行われた予選で、ナグルはパワフルなスタートから、今季3度目となるポールポジションを獲得。日曜日の決勝でも、同様のライディングを忠実に行いました。レース1では、2位以下に10秒以上の差を付けて優勝。今季のナグルとCRF450RWにとって3勝目となりました。

続くレース2では、オープニングラップにディーン・フェリス(ハスクバーナ)をかわすと、ミスなく独走に持ち込み、後方集団を13秒以上離して再び優勝。今大会の総合優勝を飾りました。

今回の総合優勝は、ナグルにとって2010年以来、2レース制覇は2009年以来となる快挙でした。Hondaにとっては、2011年にイブジェニー・バブリシェフが優勝したトイチェンタルでのドイツGP以来の勝利となりました。

この勝利による50ポイント獲得によって、ナグルはMXGPランキング7位をキープ。次戦メキシコGPでショーン・シンプソン(KTM)を25ポイント上回ることができれば、ランキング6位を獲得できます。

チームメートのバブリシェフは、6月にイタリアGPで負ったケガのリハビリに専念しています。バブリシェフは今月末にラトビアで行われる第68回モトクロスオブネイションズにロシア代表として出場する予定でしたが、体調が整わず、欠場することを明らかにしました。バブリシェフは、7戦を欠場しながらもMXGPランキング14位につけています。

MX2クラスでは、CRF250RWを駆るティム・ガイザー(Team Gariboldi)がレース2で初優勝を果たしました。ガイザーは総合3位に入り、今シーズン5度目のポディウム登壇となりました。

土曜日の転倒でコースサイドの看板に衝突し、左肩を負傷。5針を縫うケガを負っていたガイザーは、ジャンプの多いコースに対して万全の準備ができていませんでした。それでも、スロベニア出身のガイザーは痛みに耐え、レース1では転倒の影響で7位にとどまったものの、レース2では5人が入れ替わった2位争いから抜け出して快走。見事初優勝をつかみ取りました。

ガイザーは残り1戦となった現在、ディラン・フェランディス(カワサキ)に対して24ポイントのビハインドで、CRF250RWに乗る初年度でありながら、ランキング4位につけています。チームメートの山本鯨は14位/15位に入り、着実にポイントを加算しています。今大会のMX2クラスは、ロマン・フェーヴル(ハスクバーナ)が優勝し、ディラン・フェランディスが総合2位となりました。

1957年の創設から57年目を迎えるFIMモトクロス世界選手権。今年は6カ月間、14ヶ国で16戦が行われましたが、いよいよ次週はメキシコのレオンでのレースを迎え、シーズンのフィナーレとなります。

コメント

マキシミリアン・ナグル(MXGP 優勝/優勝 総合優勝)
「パーフェクトな一日でした。暑さの中でもミスは一つもありませんでしたし、スタートが完ぺきに決まって、レースを最後まで支配できました。前戦ロンメルのあと、我々はテストを続けてマシンを非常に進化させることができました。その成果は今回の好スタートと全体的な走り、そしてリザルトに表れています。今大会前にかなり長いインターバルがあったことも、私には好都合でした。体力的にばん回して通常のレベルに戻ったからです。この会場に入ってすぐセッティングが決まりましたし、土曜の朝からすべてが正しい方向に向かって動き出していました。たくさんのクラスが開催されるヨーロッパでは、おかしなラインやバンプができることがあるので、それに比べるとここのコースはよかったです」

ティム・ガイザー(MX2 8位/優勝 総合3位)
「レース2で勝てたことがとてもうれしいです。スタートはそれほどよくなく、9番手でしたが、ほかのライダーの転倒もあり、何台か抜いた結果トップに立てました。リードは少なかったが、そこからレースをコントロールできました。昨日はクラッシュが2度もあったのですが、痛みをこらえながらあきらめずに走りました。勝てそうな予感がなかっただけに、この1勝はうれしいです」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
112マキシミリアン・ナグルHonda1735'17.310
2183S.フロサールカワサキ17+10.116
322K.ストリボススズキ17+14.667
421G.ポーリンカワサキ17+17.619
5222A.カイローリKTM17+22.261
6111D.フェリスハスクバーナ17+25.973
 
14407アダム・チャットフィールドHonda17+1'29.797
15421ウェリントン・ガルシアHonda17+1'32.978
16920 ジェトロ・サラザールHonda17+1'35.685
18992 ジャーン・カルロ・ラモスHonda17+1'45.549
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
112マキシミリアン・ナグルHonda1735'57.355
221G.ポーリンカワサキ17+13.227
3222A.カイローリKTM17+29.125
4100T.サールカワサキ17+37.228
539D.ガルネリTM17+41.043
624S.シンプソンKTM17+41.586
 
13421ウェリントン・ガルシアHonda17+1'42.905
14992 ジャーン・カルロ・ラモス Honda17+1'52.251
15407アダム・チャットフィールドHonda17+2'06.221
18920 ジェトロ・サラザール Honda3+14Laps
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1259G.コルデンホフスズキ1732'10.514
2461R.フェーヴルハスクバーナ17+3'23.965
3122D.フェランディスカワサキ17+3'26.102
4200A.トヌスカワサキ17+3'26.604
592V.ギロドKTM17+3'37.846
6911J.ティクシーKTM17+3'38.518
 
8243ティム・ガイザーHonda17+3'40.239
13230 ヘクター・アスンソン Honda17+4'33.116
14400山本鯨Honda17+4'53.699
16987ファビオ・サントスHonda16+1Lap
18134カイオ・ロペスHonda16+1Lap
20815 ルーカス・ボッチャー・フラカオ Honda16+1Lap
21829 ジョナタン・カルバヤル Honda2+15Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1736'03.755
2122D.フェランディスカワサキ17+06.015
3461R.フェーヴルハスクバーナ17+09.099
4911J.ティクシーKTM17+10.731
591J.シーワースズキ17+16.660
692V.ギロドKTM17+18.557
 
15400山本鯨Honda17+1'48.833
16230 ヘクター・アスンソン Honda17+1'49.309
18987ファビオ・サントスHonda16+1Lap
20134カイオ・ロペスHonda16+1Lap
21815 ルーカス・ボッチャー・フラカオ Honda15+2Laps
22829 ジョナタン・カルバヤル Honda10+7Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM705
2J.バン・ホービークヤマハ596
3K.ストリボススズキ530
4C.デサールスズキ484
5S.フロサールカワサキ392
6S.シンプソンKTM382
 
7マキシミリアン・ナグルHonda357
14イブジェニー・バブリシェフHonda184
15ザビエル・ブーグHonda159
16ジョエル・ローランツHonda158
28マルク・ド・ルーバーHonda40
29クレメン・ガーチャーHonda37
36 ウェリントン・ガルシアHonda14
38アダム・チャットフィールドHonda13
40ジェレミー・デリンスHonda12
41フィリップ・スレッソンHonda11
42イェンス・ゲッテマンHonda11
43 ジャーン・カルロ・ラモスHonda10
46セイドリック・ソーベイラスHonda8
48 ジェトロ・サラザール Honda8
50ニコライ・ラーセンHonda6
51 ルーカス・ロンカHonda5
60アンジェロ・ペレグリーニHonda2
63アーノン・テプリブHonda2
68ニクラス・グスタフソンHonda1
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM705
2スズキ648
3ヤマハ618
4カワサキ594
5Honda507
6ハスクバーナ326
7TM311
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM594
2J.ティクシーKTM571
3R.フェーヴルハスクバーナ534
4D.フェランディスカワサキ511
5ティム・ガイザーHonda487
6A.トヌスカワサキ422
 
19マキシム・デスプレイHonda98
25フセヴォロド・ブリリャコフHonda73
27山本鯨Honda37
32ヘクター・アスンソンHonda17
33ラーズ・ヴァン・バーケルHonda16
34シモン・マレットHonda14
36ファビオ・サントスHonda8
39カイオ・ロペスHonda4
45アレッサンドロ・アンジェロHonda2
46 ルーカス・ボッチャー・フラカオ Honda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM750
2カワサキ616
3ハスクバーナ550
4Honda497
5ヤマハ463
6スズキ460
7TM6