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モトクロス世界選手権

round 07

SCHEDULE

May 11 2014, RACE FIM Motocross World Championship Spain

スペインスペイン

バブリシェフ、苦しみながらもポイント獲得

2014年5月11日(日)・決勝  天候:晴れ  気温:30℃  観客:1万6000人

Honda World Motocross Teamのイブジェニー・バブリシェフは、タラベラ・デ・ラ・レイナで行われたスペインGPで、大観衆を前にCRF450RWを総合11位へと導きました。マドリードの南西にあるサーキットに集まった1万6000人の観衆の中には、MotoGPのGO & FUN Honda Gresiniに所属するライダー、アルバロ・バウティスタの姿もあり、2011年以来となるMXGPのスペイン大会を楽しみました。

  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフ(#777)イブジェニー・バブリシェフ(#777)
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフ(#777)イブジェニー・バブリシェフ(#777)

今シーズンの序盤戦をロサイル、シーラチャー、セブリエボといった新設サーキットが占めたのに対して、タラベラは流れるようなレイアウトに小さな丘とくぼみがある、伝統的なモトクロスの要素が集まったようなサーキットです。また、ライダーが丘を登っていくところや、下り坂でのハードブレーキングなどの臨場感あるシーンを間近で楽しむことができるのが特徴です。定期的に水をまいているため、路面は扱いにくい状態になり、レース2ではトラックがでこぼこしていて、ワダチの多い、不安定なコンディションになっていました。

バブリシェフは、レース1で長時間先頭集団に留まるなど、快調な走りをみせました。レース1の結果は5位で、バブリシェフにとってキャリア4度目のトップ5フィニッシュ。波乱の多い今シーズンのベストリザルトとなりました。レース2では、2回の転倒で6位のポジションを逃し、腹部に痛みを負いながらも15位でチェッカーフラッグを受け、総合11位という結果でレースを終えました。

今大会の総合ではクレメント・デサール(スズキ)が勝利を収め、ジェレミー・バン・ホービーク(ヤマハ)が2位、ケビン・ストリボス(スズキ)が3位となりました。

バブリシェフは、シーズン中盤に差し掛かる中、ポイントスタンディングで8位となっています。チームメートのマキシミリアン・ナグルは、手首の故障から復帰するため、リハビリを継続中で、次の2戦も欠場し、第10戦イタリアGPから復帰する見込みです。

MX2のレース1は、順位に動きがみられないレースで、CRF250RWに乗るティム・ガイザー(Team Gariboldi) は、滑りやすい路面の上り坂で転倒してしまったため、このレースの主導権を得ることができず、17位に後退してしまいました。レース1とは対照的に、レース2ではリスクをともなう追い越しを試みるなど、ホセ・バトロン(KTM)と接戦の攻防を繰り広げます。こう着状態の中、最終ラップでバトロンがミスをしてもつれたときも、ガイザーは一貫した走りをみせ、2位でフラッグを受けました。このレースでガイザーは世界選手権における自己ベストリザルトを記録し、MX2のポイントスタンディングで7位となりました。チームメートの山本鯨は、20位で1ポイントを獲得しました。

MX2の総合優勝は、ジェフリー・ハーリングス(KTM)。カワサキのディラン・フェランディスがとアルノー・トヌスが、それぞれ2位、3位を獲得しました。

第8戦イギリスGPは、ウインチェスターにあるマタリー・ベイザンで、5月24日(土)・25日(日)に開催される予定です。広大なマタリー・ベイザン・サーキットは、2011年以来、イギリスGPの開催地となっています。

コメント

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 5位/15位 総合11位)
「土曜日はマシンのセッティングも順調で、日曜日に向けたいい準備ができていました。レース1はうまくいき、スタート時は3番手でした。 デサールを追っていこうとしましたが、差が開いてしまった上、遠くまで滑ってしまって、マシン左側のラジエーターに少しダメージを与えてしまいました。乗りこなすのが難しくなりましたが、辛抱強い走りを心がけました。マシンに乗れるようになってから2週間しか経っていないので、このレベルに達するには、まだ足りないものがあります。スピードは出せていて、身体のコンディションもいいのは分かっていますが、型を見失っているようです。レース2は大失敗でした。6番手の位置についてホービークを追っていたときに、タイムを稼ぐよう自分自身にプレッシャーを与えすぎてしまい、順位を後退させた上に腹部を痛めてしまい、15位で終わりました。2ラウンド連続で、レース2でアクシデントが起きてしまいました。いい結果を残せるよう、引き続き取り組んでいかなくてはなりません」

ティム・ガイザー(MX2 17位/2位 総合7位)
「レース1はいいスタートが切れず、転倒もしてしまうというよくない内容でした。17位を取ってしまうことは想像していませんでした。レース2では、スタート時に2番手につけたことが功を奏し、レース1とは比べものにならないくらいいい走りができました。なかなか追い抜くことができず、長い間バトロンに次ぐ2番手でした。互いにテンポのいい走りをしているところにほかのライダーも入ってきて、大きな集団ができました。ブロックパスが何度もあり、バトロンとフェーブルが最終ラップでクラッシュしたときは、私も巻き込まれそうになりました。そのとき、私はバトロンを追い抜こうとしていたところだったので、もう少しでハンドルバーがぶつかるところでした。なんとか切り抜けて2位を獲得できたのは、とてもうれしいです。レース2はかなり楽しく走れましたし、ファンにとっても見応えのあるレースだったはずです」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
125C.デサールスズキ1734'16.039
289J.バン・ホービークヤマハ17+05.376
3183S.フロサールカワサキ17+11.106
422K.ストリボススズキ17+18.572
5777イブジェニー・バブリシェフHonda17+20.806
6222A.カイローリKTM17+26.363
 
7121ザビエル・ブーグHonda17+30.702
934ジョエル・ローランツHonda17+35.869
2162クレメン・ガーチャーHonda16+1Lap
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
125C.デサールスズキ1733'58.407
2222A.カイローリKTM17+01.732
322K.ストリボススズキ17+03.845
489J.バン・ホービークヤマハ17+15.603
5183S.フロサールカワサキ17+23.521
645J.ニコルズKTM17+43.618
 
9121ザビエル・ブーグHonda17+1'06.104
1134ジョエル・ローランツHonda17+1'14.760
15777イブジェニー・バブリシェフHonda17+1'24.905
1862クレメン・ガーチャーHonda16+1Lap
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1735'08.693
2200A.トヌスカワサキ17+32.142
3122D.フェランディスカワサキ17+41.915
4911J.ティクシーKTM17+44.578
5461R.フェーヴルハスクバーナ17+52.004
633J.リーバースズキ17+1'06.023
 
17243ティム・ガイザーHonda17+1'55.730
19141マキシム・デスプレイHonda16+1Lap
22400山本鯨Honda16+1Lap
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1734'48.430
2243ティム・ガイザーHonda17+05.468
3122D.フェランディスカワサキ17+05.958
4461R.フェーヴルハスクバーナ17+07.510
5200A.トヌスカワサキ17+08.977
617J.ブトロンKTM17+14.974
 
16141マキシム・デスプレイHonda17+1'11.274
20400山本鯨Honda17+1'51.175

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM304
2C.デサールスズキ280
3J.バン・ホービークヤマハ276
4K.ストリボススズキ220
5G.ポーリンカワサキ205
6マキシミリアン・ナグルHonda166
 
8イブジェニー・バブリシェフHonda136
9ジョエル・ローランツHonda134
10ザビエル・ブーグHonda134
24クレメン・ガーチャーHonda18
27マルク・ド・ルーバーHonda13
29イェンス・ゲッテマンHonda11
31フィリップ・スレッソンHonda5
35アーノン・テプリブHonda2
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM304
2スズキ290
3ヤマハ276
4カワサキ269
5Honda230
6ハスクバーナ169
7TM124
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM294
2A.トヌスカワサキ267
3R.フェーヴルハスクバーナ232
4D.フェランディスカワサキ225
5J.ティクシーKTM215
6G.コルデンホフスズキ176
 
7ティム・ガイザーHonda171
20マキシム・デスプレイHonda50
28山本鯨Honda8
30シモン・マレットHonda6
32ヘクター・アスンソンHonda4
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM324
2カワサキ293
3ハスクバーナ238
4スズキ229
5ヤマハ188
6Honda181
7TM6