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 Honda Riders Close Up ~ワークスマシンを駆って、世界に挑むライダー~

MotoGP ティト・ラバト Estrella Galicia 0,0 Marc VDS

MotoGP ティト・ラバト Estrella Galicia 0,0 Marc VDS
Profile
生年月日
1989/05/25
出身地
スペイン
身長・体重
178cm・63kg
チーム(マシン)
Estrella Galicia 0,0 Marc VDS(RC213V)
2017年の成績
MotoGP 総合19位
Vol.3

2017年の最終戦バレンシアGPにおいて、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSのティト・ラバトは、今季のベストリザルトとなるトップ10フィニッシュを果たしました。ラバトはMoto2クラスで総合優勝を達成した2014年から、4年間このチームに在籍してきました。スペイン出身であるラバトにとってのホームグランプリとなった今大会は、同時に彼にとって、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSでの最後の戦いの場に。それだけに、最終戦にかける思いは特別なものでした。

「シーズン最終戦の今回は、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSで戦う最後のレースなので、いい走りと好リザルトで締めくくりたいと思っています。アジアオセアニアの3連戦は厳しい結果になりましたが、RC213Vはこのバレンシア・サーキットの特性に合っていると思うので、日曜のレースではポイントを獲得する自信があります。それを目標に、今週のレースを戦いたいです」

ラバトの持ち味は、粘り強くしたたかな走りです。最終戦バレンシアGPは、そんな彼の強みが存分に発揮されたレースウイークになりました。金曜午前のフリープラクティス1は、全25選手中15番手とまずまずの出だし。午後に実施されたフリープラクティス2では、午前のタイムを上回り、最速選手との差も確実に縮めました。

「非常に安定したリズムで周回できたので、今日はいい一日になりました」

午前と午後のフリープラクティスを終えて、いい手応えを得た初日だったと、ラバトはこの日のセッションを振り返りました。

「ずっと単独走行に徹して1分31秒後半から32秒前半を維持できたので、それがとてもいい収穫でした。今日は好内容で、土曜と日曜に向けていいスタートを切れたという意味でも、重要な一日でした。この勢いで、チームでの最後のレースをいい走りで締めくくれそうですね」

翌土曜のフリープラクティス3でも、ラバトは前日から着実にセットアップを進めました。セッション終盤の残り3分の時点で13番手につけ、午後の予選Q2への進出をうかがわせる走りも見せていました。最後はファクトリー勢がタイムを更新したため、ラバトはセッションを17番手で終え、予選はQ1のセッションから挑むことになりました。

15分間の予選に先立って実施された30分間のフリープラクティス4は、翌日のレースペースを見極めるための貴重なセッションです。この走行で、ラバトは各陣営のファクトリー勢と肩を並べる4番手タイムを記録。地元スペインのファンの前で、存在感を大いに発揮しました。続く予選のQ1でも、Q2進出の上位2番手以内を狙って懸命のタイムアタックを敢行。快調なラップタイムを刻んでいましたが、セッション終盤に6コーナーで転倒し、それ以上のタイムアップはならず、残念ながらQ2進出を逃しました。結果的に、日曜の決勝レースは5列目14番グリッドから臨むことになりました。

日曜の決勝レースは、11万220人の大観衆が、スタジアムスタイルのバレンシア・サーキットの観客席を埋め尽くしました。ラバトのスターティンググリッドは14番手でしたが、スタートに失敗し、18番手へと大きくポジションダウン。しかし、そこからは持ち味の粘り強さを発揮していきます。安定したラップタイムを刻みながら、5周目にはポイント圏内の15番手に浮上。全30周の長丁場で、タイヤの摩耗に苦しむライバルたちがラップタイムを落としていく中、安定したタイムを刻み続けるラバト。ゆっくりと、しかし確実に、ポジションを上げていきました。

終盤25周目には12番手、次周はさらに一つポジションを上げ、最後は10位でフィニッシュ。今シーズンのベストリザルトを獲得して、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSで過ごした4年間の最後を締めくくりました。

「バレンシアを10位でフィニッシュし、このすばらしいチームの最後を飾ることができて本当にうれしいです」。ラバトは悔いのない笑顔でそう話しました。「序盤は厳しい展開でしたが、最後まであきらめず、トップ10でゴールをできて本当によかったです」。

Moto2時代から培ってきた持ち味を存分に発揮し、2017年シーズンを締めくくったティト・ラバト。来期から過ごす新天地でも、大いに活躍することでしょう。