Moto2クラスは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(MB Conveyors Speed Up)が今季初の総合首位に浮上し、第9戦カタルニアGP(3位)以来の表彰台獲得に向けて絶好のスタートを切りました。FP1は3番手。FP2で今季4回目のセッショントップタイムをマーク。昨年のチェコGP以来のトップで初日を終えました。
2番手には、前戦フランスGPで今季5回目の表彰台に立ち総合3位につけるマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)。3番手には、前戦フランスGPで今季初優勝のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が僅差で続き、両選手ともに今大会も好調をアピールしました。
4番手にはエドガー・ポンス(Federal Oil Gresini Moto2)で、ホームGPで今季ベストポジションを獲得し、今季ベストグリッド、ベストリザルトに向けて好調なスタートを切りました。5番手には総合首位につけるルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)。6番手には総合2位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が続きました。
7番手はマルコス・ラミレス(Tennor American Racing)で、ホームGPで好調なスタートを切りました。前戦フランスGPで今季2回目の表彰台獲得となる2位フィニッシュのレミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)が8番手、ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が9番手、ジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)が10番手と続きました。
前戦フランスGPで9位でフィニッシュ。復調を感じさせたソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)がトップから1.183秒差の19番手と、引き続き好調をキープ。チームメートのアンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)は、28番手でした。
初日はトップタイムから1秒差に14台。厳しいコンディションとなった初日は転倒者も多く、Moto2クラスとしてはそれほどタイムは接近しませんでしたが、2日目のフリー走行、予選では、厳しい戦いが予想されます。
マルコ・ベツェッキ(Moto2 2番手)
「難しい一日となりました。FP1は特に気温が低く、リズムをつかむのに少し苦戦しました。でも午後のFP2では前進することができました。ユーズドタイヤでいいフィーリングがありました。ロングランに取り組みましたが、右コーナーとブレーキングを少し改善しなければなりません。予選の目標は最初の2列を獲得することです」
サム・ロース(Moto2 3番手)
「今日はレースペースに取り組みました。気温が少し低いので、レースペースがとても重要になってきます。フィーリングはいいです。フルレースディスタンスで1分52秒台を出せたので満足しています。このタイムは昨年は出せていなので、すでに前進していると思います。明日はコーナリングのセットアップを少し改善したいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。ベースのセットアップが全く違う特徴のサーキットですぐにうまく機能しました。今日のコンディションは寒くて風も強く、かなりトリッキーでFP2では7コーナーで転倒してしまいました。ミスはよくありませんが、理由ははっきりしているので、明日も一生懸命プッシュします。目標はフロントローを獲得して、日曜日の戦いに向けて準備を整えることです」
エドガー・ポンス(Moto2 4番手)
「今日はとてもうれしいです。コースを完ぺきに知っていることが、こうして役に立つことがよく分かりました。マシンはとてもよく機能していました。限界でプッシュするべきパートも分かっていました。レースではもっと快適に走行できるように微調整をしたいです。チームととてもいい仕事ができました。明日はもっと強くなれるようにがんばります。そして自分とチームにとって重要な結果を残せるようにがんばります」
ルカ・マリーニ(Moto2 5番手)
「FP1はとても難しいコンディションでしたが、それでもスケジュールを完全にこなすことができました。フィーリングはいいです。強いライダーがたくさんいて、レベルはとても高いですが、準備はできています」
ソムキアット・チャントラ(Moto2 19番手)
「FP1はとても路面が冷えていて滑りやすいコンディションでした。特に2コーナーと11コーナーは、フロントの接地感に不安がありました。FP2は、午前と比べると路面の温度が少し上がり、午前中よりはプッシュして走ることができました。今日は異なるコンパウンドのタイヤを試し、旋回性を向上させるセットアップを見つけました。明日は、リアタイヤのグリップ向上を目指して作業に取り組みます」
アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 28番手)
「アラゴンは2017年のMoto3以来となります。今朝のFP1では、バイクのいいフィーリングを見つけるために可能な限りたくさんの周回をしました。FP2ではとてもいいフィーリングがあり、タイヤの温度をキープすることに取り組みました。しかし、ターン2でフロントのグリップを失ってしまい、転倒してしまいました。明日は1日を通じてマシンのフィーリング向上に努めます」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | SPEED UP | 1'52.748 |
2 | 72 | マルコ・ベツェッキ | KALEX | +0.045 |
3 | 22 | サム・ロース | KALEX | +0.106 |
4 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | +0.269 |
5 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | +0.300 |
6 | 33 | エネア・バスティアニーニ | KALEX | +0.392 |
7 | 42 | マルコス・ラミレス | KALEX | +0.505 |
8 | 87 | レミー・ガードナー | KALEX | +0.506 |
9 | 88 | ホルヘ・マルティン | KALEX | +0.577 |
10 | 16 | ジョー・ロバーツ | KALEX | +0.586 |
11 | 9 | ホルヘ・ナバロ | SPEED UP | +0.596 |
12 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | +0.695 |
13 | 40 | ヘクター・ガルゾ | KALEX | +0.769 |
14 | 96 | ジェイク・ディクソン | KALEX | +0.790 |
15 | 45 | 長島哲太 | KALEX | +1.027 |
16 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | NTS | +1.053 |
17 | 62 | ステファノ・マンシィ | MVアグスタ | +1.056 |
18 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | +1.157 |
19 | 35 | ソムキアット・チャントラ | KALEX | +1.183 |
20 | 37 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | +1.193 |
21 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | +1.251 |
22 | 11 | ニッコロ・ブレガ | KALEX | +1.419 |
23 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +1.438 |
24 | 24 | シモーネ・コルシ | MVアグスタ | +1.564 |
25 | 55 | ハフィス・シャーリン | SPEED UP | +1.730 |
26 | 19 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | KALEX | +1.771 |
27 | 18 | シャビ・カルデルス | SPEED UP | +2.704 |
28 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハール | KALEX | +2.794 |
29 | 74 | ピオトル・ビエシキルスキー | NTS | +3.274 |
30 | 99 | カスマ・ダニエル・カスマユディン | KALEX | +3.496 |