Round09カタルニアカタルニアGP

Moto3

2020年9月25日(金)

2020年9月25日(金曜日)
天候:晴れ
気温:22℃
コースコンディション:ドライ

第9戦 カタルニアGP

ジョン・マクフィーが6番手につける

イタリアのミサノで行われた2連戦よりも、この時期のバルセロナは日の出が1時間遅い7時半過ぎとなります。そのため午前9時から始まるFP1は気温19℃、路面温度17℃と厳しいコンディションの中でスタートします。FP2の時間帯には気温22℃、路面温度も30度まで上昇しますが、この日は風が強く、終日難しく厳しいコンディションとなりました。

その中でホームGPに気合の入るハウメ・マシア(Leopard Racing)が2番手と好スタートを切り、第5戦オーストリアGPの2位以来、今季2回目の表彰台獲得と、昨年のアルゼンチンGP以来の優勝に向けて好スタートを切りました。初日は風の影響で転倒しましたが、明日のフリー走行と予選に向けて影響はありません。

4番手には総合6位のトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)、6番手には総合3位のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)と続きました。好調な走りを続けるマクフィーは今季2勝目を狙います。8番手にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、11番手にはガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)。ロドリゴはアルゼンチン人ですが、バルセロナをホームとしてるだけに今季初表彰台獲得に気合を入れています。

初日のフリー走行はトップから1秒差に13台という接戦となりましたが、FP2は強い風が吹きつけたことで、13番手以内の選手でタイムを更新したのは一人だけという厳しいセッションとなりました。

総合2位につける小椋藍(Honda Team Asia)は、その厳しいコンディションの中でセットアップに集中しました。FP2でタイムを短縮した数少ない選手のひとりですが、FP1で25番手と大きく出遅れため、総合23番手に終わりました。土曜日のFP3でタイム短縮とポジションアップに挑み、ダイレクトでのQ2進出を目指します。

ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は24番手、小椋のチームメートで同じくルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)は28番手。ともにFP2でタイムを更新できませんでしたが、土曜日のフリー走行と予選でポジションアップを狙います。

ハウメ・マシア(Moto3 2番手)
「風がかなり吹いていました。その影響で転倒したのは残念でした。しかしこのようなコンディションの中でも強さがありましたし、いい形になっています。明日は準備を整えられるように仕事します」

コメント

ジョン・マクフィー(Moto3 6番手)ジョン・マクフィー
「ポジティブな初日となりました。FP1は5番手。単独でかなり周回しました。とてもいいリズムがありました。かなり強い風が吹いていたので走りに影響がありましたが、マシンは快適でした。FP2で軽い転倒をしましたが、チームがすばらしい仕事でマシンを直してくれたので再びコースに出ることができました。セッションの最後に新品タイヤを使いましたが、スピードにはとても満足しています。最初の2つのセクターでは自己ベストをマークしていましたが、残念ながらイエローフラッグが出たので、そのラップは無駄になってしまいました。本当のポテンシャルを見せることはできませんでしたが、全体的なフィーリングはとてもいいですし、スピードに満足しています。明日は風がどれだけ吹くのか様子をみたいです。風が弱まれば、予選セッションでは単独で走行できると思います」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 11番手)ガブリエル・ロドリゴ
「このサーキットに戻ってくることができてうれしいです。FP1とFP2ではいいパフォーマンスを発揮することができました。FP2では1コーナーで転倒してしまいましたが、ケガはありませんでした。速いタイムに取り組むのではなく、レースに向けて集中して取り組みました。なぜなら風があったからです。明日はタイムアタックに取り組みます」

小椋藍(Moto3 23番手)小椋藍
「難しい一日でした。トリッキーなコンディションに悩まされてしまいました。今日の結果については何も言うことはありません。路面の状態なのか、風の影響なのかを、しっかり分析する必要があります。今日の問題をしっかり解決して、明日の走行に挑みたいです」

山中琉聖(Moto3 24番手)山中琉聖
「今日はポジティブでした。ミサノではペースが上がらず難しい走りになりましたが、今日は一歩前進することができました。今大会はFP1からいいペースをつかめるように取り組んでいます。ほかのライダーのスリップを使わずに走行しました。FP2では引き続きデータを収集しました。単独で走行していると、結果はクリアです」

國井勇輝(Moto3 28番手)國井勇輝
「午前のFP1では少し問題がありましたが、午後のFP2ではバイクのフィーリングが改善されました。また強い風が吹いていたにも関わらず、以前よりバイクをコントロールできているように感じました。プッシュして走行していなかったにもかかわらず、タイムを0.7秒短縮することができました。アタックしているとき、目の前でほかのライダーが転倒したことで、走りをまとめることができなかったことは残念ですが、正しい方向に進んでいると思います」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125R.フェルナンデスKTM1'48.853
25ハウメ・マシアHonda+0.281
355R.フェナティハスクバーナ+0.390
414トニ・アルボリーノHonda+0.409
540D.ビンダーKTM+0.565
617ジョン・マクフィーHonda+0.607
775A.アレナスKTM+0.696
823ニッコロ・アントネッリHonda+0.725
999C.タタイKTM+0.758
1027鳥羽海渡KTM+0.773
112ガブリエル・ロドリゴHonda+0.787
1212フィリップ・サラクHonda+0.835
1316A.ミニョKTM+0.954
1421A.ロペスハスクバーナ+0.994
1582S.ネパKTM+1.178
1652ジェレミー・アルコバHonda+1.212
1711セルジオ・ガルシアHonda+1.296
1854R.ロッシKTM+1.341
1970B.バルテュスKTM+1.357
209D.ピッツォーリKTM+1.393
217デニス・フォッジャHonda+1.467
2271佐々木歩夢KTM+1.485
2379小椋藍Honda+1.562
246山中琉聖Honda+1.654
2550J.デュパスキエKTM+1.729
2613C.ヴィエッティKTM+1.752
2720ホセ・フリアン・ガルシアHonda+1.965
2892國井勇輝Honda+2.147
2989カイルール・イダム・パウィHonda+2.226
3073M.コフラーKTM+2.251
3153D.オンジュ KTM+2.347

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