Round18マレーシアマレーシアGP

Moto2

セパン・インターナショナル・サーキット

第18戦 マレーシアGP

タイトルの可能性を残すランキング上位4選手の戦いに注目

総合首位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、前戦オーストラリアGPに続き、今大会もタイトル王手で迎えます。残り2戦となり、タイトルの可能性を残す選手は上位4人となりました。マルケス弟は総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)に28点差、総合3位のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)に31点差、総合4位のホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)に43点差をつけています。今大会2位以下に25点差をキープすればタイトル獲得となります。

タイトル獲得が迫ってきた過去3戦は、思うような結果を残せていません。タイGP5位、日本GP6位、オーストラリアGP8位と表彰台獲得を逃してきました。さすがにタイトル獲得のプレッシャーを感じさせるレースが続いていますが、今大会は、14年のMoto3クラスに続く2度目のタイトル獲得に挑みます。

日本GPで2位、オーストラリアGPで3位と、過去2戦、連続表彰台に立ち、総合2位に浮上、マルケス弟との差を一気に縮めてきたルティは、残り2戦での逆転に挑みます。そのためにもマルケス弟に先着する必要があります。総合3位のビンダーは前戦オーストラリアGPで今季3勝目を挙げて勢いに乗っています。セパンは得意とするサーキットの一つ。タイトル決定を最終戦に持ち越すためにもマルケス弟に先着する意気込みです。

総合4位のナバロはチャンピオン争いでは厳しい位置にいますが、最終戦決着に期待をつなぎます。今大会は上位4選手の戦いに大きな注目が集まりそうです。

日本GP、オーストラリアGPの2連戦で思うようなレースができずチャンピオン争いから脱落したアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)が、プレッシャーから解放されて今季4勝目を目指します。ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)は、タイGP、日本GPと2連勝達成も、前戦オーストラリアGPは不運の転倒リタイアとなりました。今大会はその雪辱に挑みます。

以下、ロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)が総合7位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が総合8位、ルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)が9位、同じくルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が10位と続き、2人のルーキー・オブ・ザ・イヤーの戦いも厳しさをましてきました。

総合11位には2戦連続表彰台に立ち調子を挙げているホルヘ・マルティン (Red Bull KTM Ajo)、初表彰台が期待される長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合14位、後半戦に入って勢いある走りを見せるソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が、走り慣れたセパンで、タイGPの9位をしのぐベストリザルトに挑みます。チームメートのディマス・エッキー・プラタマもベストリザルトとポイント獲得に挑みます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「マレーシアGPに向けてモチベーションはとても上がっています。楽しくマシンに乗りたいという気持ちでいっぱいです。オーストラリアは難しいコンディションとなり、難しい週末になりました。セパンもまた、しっかり準備を整えなければならない場所です。なぜなら天気が変わりやすいからです。セパンは相性がいいサーキットです。昨年はポールポジションを獲得し、いいフィーリングがありました。今年もベストを尽くしたいです。目標はフリー走行から強くなれるようにがんばって取り組み、レースで仕事を完結したいです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「残り2レースになりました。どのようなことも可能です。シーズン序盤にあったセットアップの問題をチームがすばらしい仕事をして解決してくれました。セパンでもいい走りができるマシンがあります。暑さの中でうまくメニューを消化し、レースに向けてエネルギーを温存したいと思います。厳しいレースになると思いますが準備はできています」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合3位)
「昨年のセパンはあまりいい週末ではありませんでした。しかし今年はすべてが昨年と違います。エンジン、シャシー、電気系がすべて違います。先入観をもたず今大会に挑みます。チャンピオンシップはまだポイント差はありますが、ばん回するために集中しなければなりません。それだけです。強さはありますし、マシンはとてもうまく機能しているので、どうなるのか楽しみです」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合21位)
「マレーシアでレースをすることがとてもうれしいです。先週のフィリップアイランドはとても寒かったので、暑いセパンの方が僕には合っていると思います。セパンでは、アジアタレントカップのいい思い出があるので、僕の持っているサーキットの知識を役立てて、金曜日から一生懸命取り組み、日曜日にいい結果を残したいと思います」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 総合35位)
「今週末は、天候においてもサーキットにおいても自信があります。このサーキットは2017年と18年にMoto2で走ったことがあります。この経験のおかげで今週末はいいスタートが切れると思います。また、現地のサポートやインドネシアのファンの応援でさらに力が出せると思います。いい天気になることを願っています。一生懸命に取り組み、すばらしいレースになるようにがんばります」

モータースポーツ >  ロードレース世界選手権 >  2019 第18戦 マレーシアGP Moto2 プレビュー

ニュース