Round15タイタイGP

Moto3

チャーン・インターナショナル・サーキット

第15戦 タイGP

チャンピオン争いも、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いも接戦のMoto3で、タイを得意とするのは?

Moto3クラスは、チャンピオン争いが厳しさを増しています。総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racingp)が184ポイント、それをわずか2ポイント差でアーロン・カネット(KTM)が追うという展開となっています。これからの5戦、初タイトルを目指すダラ・ポルタは、ミスの許されない戦いが続きます。昨年の大会では2位。ダラ・ポルタにとっては得意のコース。今季2勝目とシーズン8回目の表彰台獲得に挑みます。

総合3位のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が、首位のダラ・ポルタを29ポイント差で追います。昨年の大会は予選4番手も決勝は14位と厳しい結果に終わりました。今年は今季3勝目と8回目の表彰台を目指します。総合4位のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)は首位のダラ・ポルタと58ポイント差。今大会は今季2勝目と4回目の表彰台獲得を目標に首位との差を縮める意気込みです。総合5位のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)は今季2勝を挙げて大きな成長を感じさせました。現在、首位と61ポイント差。まだまだタイトル獲得の可能性を残す3人だけに、ともに今大会の追い上げに注目です。

総合6位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は、第13戦サンマリノGPのケガのため今大会も欠場することになりました。すでに2戦ノーポイントのため、首位との差は66ポイント。チャンピオン争いは厳しい状況になりました。

前戦アラゴンGPで初表彰台獲得の2位になった小椋藍(Honda Team Asia)が、2戦連続表彰台獲得と初優勝に挑みます。チャーン・インターナショナル・サーキットはアジア・タレント・カップで経験しているサーキット。ロードレース世界選手権では初経験となりますが、2戦連続の好走が期待されます。また、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでも首位のチェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)に4ポイント差に迫りました。今大会は逆転を狙います。

総合10位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、今季2勝目と3回目の表彰台獲得に挑みます。昨年の大会はトップグループに加わるもチームメートのアントネッリと接触して転倒するという悔しいレースでした。今年はその雪辱を果たす意気込みです。

総合13位のロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)は第13戦サンマリノGPのケガで今大会も欠場します。ケガから復帰3戦目となるガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)は身体も回復し、今季初表彰台を目指します。

前戦アラゴンGPを体調不良のため欠場した鳥羽海渡(Honda Team Asia)が今大会復帰します。アラゴンGPを欠場したのは、第13戦サンマリノGPで後続車にぶつけられ右肩甲骨を痛めた影響ですが、今大会は右肩の状態も回復し、完全復帰を目指します。

昨年の大会でトップを快走し、初優勝を期待させながら他者にぶつけられて転倒リタイアした佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)がその雪辱を果たし、念願の初表彰台に挑みます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合1位)
「昨年のように、トップグループで激しいバトルをして、表彰台に上がれるようなレースをしたいです。アラゴンではあまりいい結果を残せなかったので、今回はいいレースをしなければなりません。そのためにはレースウイークを通して速さが必要です。この難しいサーキットでNSF250RWのアドバンテージを得られることを願っています」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合3位)
「4レース連続で表彰台に上がってきましたが、アラゴンでは表彰台に上がることができませんでした。そのため今週末は、再びトップ3に入ることが目標になります。そしてチャンピオンシップ争いに加わり続けることです。このサーキットではHondaが強いので、ほかのHondaライダーたちとの激しいバトルになると思います。レースウイークが楽しみです」

ジョン・マクフィー(Moto3 総合4位)
「ここ4レースで2度表彰台に上がることができたので、今週末のレースに向けてモチベーションは上がっています。目標はいつもと同じです。レースに向けてマシンのセッティングを進め、トップグループでタイヤを温存しながら走行し、残り2周でなにができるのか考えることです」

小椋藍(Moto3 総合9位)
「タイのレースがとても楽しみです。このサーキットはアジア・タレント・カップで走った経験があります。きっとこの経験が今週末に活かせると思います。ホームグランプリのもてぎを含むアジア遠征に向けて、いいスタートを切れるようにがんばります」

鈴木竜生(Moto3 総合10位)
「前戦アラゴンGPは、表彰台獲得も可能だったと思うのですが、自分のミスもあってチャンスを逃しました。タイGPは昨年いいレースができたのですが、チームメートと接触して転んでしまいました。今年は決勝に向けてしっかりセットアップを進め、昨年の雪辱を果たしたいです。タイGPでいいレースをして、ホームグランプリとなるツインリンクもてぎに向かいたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合16位)
「タイGPがとても楽しみです。肩の調子は、欠場したアラゴンGPのときより、よくなりました。アラゴンではレースができませんでした。昨年のタイはマシンと路面にいいフィーリングがありました。レース終盤でいい走りすることができました。今年は昨年よりいい走りができると思います。最初から一生懸命取り組み、ポイントをさらに稼ぎたいと思います。ベストを尽くします」

佐々木歩夢(Moto3 総合18位)
「シーズン中盤戦以降、走りそのものは悪くないし、調子はいいと思うのですが、なかなか結果につなげることができません。理由はいろいろですが、自分の中では原因を理解しています。今回はミスのないようにしっかり決勝に挑みたいです。昨年の大会はトップを走ることができたのですが、後ろの選手にハンドルをひっかけられて転んでしまいました。悔しいレースでした。今年はしっかり最後まで走りきって、ベストリザルトを獲得したいです」

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