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Vol.186 Round 05

マルケスが3連勝を達成しポイントリードをさらに広げる

ル・マンで開催された第5戦フランスGPは、2000年にグランプリに復帰して以来、決勝日に最多記録となる10万5203人が集まりました。その熱狂の中で、今季2回目のフロントロー獲得のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ライバルを寄せつけない圧倒的な強さで見事、優勝。フランスGPの優勝は2014年以来4年ぶりの快挙となり、これでマルケスはアメリカズGP、スペインGPに続き、3連勝を達成しました。

今大会は天候に恵まれ、連日青空が広がりましたが、今季最も転倒者の多いレースウイークとなりました。その中でマルケスも、2日目のFP3で転倒を喫しますが、決勝に向けて着実にセットアップを進めることに成功。予選では、ホームグランプリに気合十分で臨んだヨハン・ザルコ(ヤマハ)にポールポジションこそ譲りますが、ル・マンでは自己ベストタイムをマークしてフロントロー2番手を獲得。決勝では、グリッドに並んだ24台のうち23台がリアタイヤにソフトを選択しましたが、マルケスはただ一人、ハードコンパウンドで決勝に挑みました。

そのため、レース序盤は慎重な走りに徹したマルケスでしたが、スタート直後の2コーナーでザルコとの接触を避けるためにはらんでしまい、6コーナーでは目の前を走るアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が転倒、それを避けるためにラインを外し5番手へとポジションを落としてしまいます。しかし、タイヤが温まるにつれてペースを上げて10周目に首位に浮上すると、それからはハードコンパウンドのアドバンテージを活かし、悠々の独走優勝。ポイントランキングでは総合首位をキープし、今大会7位で総合2位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)に36点差をつけることに成功しました。

前戦スペインGPで今季2回目となる不運の転倒を喫したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、体調が完全ではありませんでしたが、予選10番手から追い上げて5位でフィニッシュ。パッシングポイントのないル・マンで追い上げのレースに成功し、不運のレースが続く悪い流れに終止符を打った印象です。

第2戦アルゼンチンGPで優勝し、今季好調さをキープしているカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、予選Q1でハイサイドで転倒。その際に身体を打って、決勝レースの出場が危ぶまれましたが、13番グリッドから確実に走って8位でフィニッシュしました。

5戦を終え、これで4勝目を挙げたHonda勢。そのうち3勝を挙げて総合首位をキープしたマルケスは、スペインGP、フランスGPとこれまで苦手としてきたサーキットで連勝を達成。3年連続5回目のタイトル獲得に向けて大きな弾みをつけました。ル・マンを4年ぶりに制したRepsol Honda Teamのアルベルト・プーチ監督に、今大会を振り返ってもらいました。

フランスGPの戦略はどういうものでしたか?

「マルクはすばらしいスタートを切りましたが、ル・マンの1、2コーナーはいつも難しいところです。彼はそこをなんとかうまくこなしましたが、その後、ほかのライダーが目の前で転倒しいくつかポジションを落してしまいました。しかし、その後、追い上げることに成功。だれかの後ろにいるよりも、前でリードする方が快適だということが分かってきた彼は、一度前に出るや、ギャップを広げました。マシンのリアタイヤはうまく機能しました。彼は今朝のウォームアップで、これが今日のタイヤだと確信したのです。それをレースで証明しました」

今大会のポジティブポイントとネガティブポイントを教えてください。

「ポジティブなのはマルクが優勝し、彼に最も近いライバルがポイントを獲得できなかったことです。ネガティブなことはクラッチローの週末です。昨日、彼はひどい転倒をしました。そのため、今日も彼は苦戦しましたが、すばらしいレースをしました」

レース中、ピットウォールから見ていた感想をお聞かせください。

「今日はピットウォールでリラックスできませんでした。ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がとても速く、アグレッシブだったからです。2位になった彼の走りにもおめでとうと言いたいです。マルクにとってレースは楽な仕事ではありません。でも彼は自分でコントロールできるマージンを築き上げました」

今大会のサイドストーリーを教えてください

「すばらしいレースになりました。そして日曜日の決勝では、10万5000人以上の人がレースを楽しみました。今年はレースウイークを通してとてもいい天気が続きました。ル・マンでは珍しいことです」

前戦スペインGPに続き、好天が続いたフランスGP。どちらも、マルケスが苦手とするサーキットですが、今年はフリー、予選、そして決勝とすばらしい走りを見せました。今年はウインターテストから好調ですが、2018年型RC213Vの仕上がりのよさ、パフォーマンスの高さを、この2戦の勝利が改めて証明するかたちとなりました。

チャンピオンシップは、これから、イタリアGP、カタルニアGP、オランダGP、ドイツGPと伝統的なサーキットでの戦いが続きます。チャンピオンシップで最も重要かつ厳しい戦いに向けて、Repsol Honda Teamは気を緩めず、次の勝利を目指します。

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