ROUND 04

スペインスペインGP ヘレス・サーキット 2017.05.05(金)-07(日)

第4戦 スペインGP

開幕4連勝を狙うモルビデリに、中上らライバルは巻き返しを図る

Moto2クラスは、開幕戦カタールGPで初優勝を達成した22歳のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)が、その勢いをキープし、第2戦アルゼンチンGPと第3戦アメリカズGPも制し、開幕3連勝を達成。予選、決勝ともに安定した速さと勝負強さは、ここまでライバルを圧倒しています。今大会は、開幕からの連勝記録をどこまで伸ばすのかに注目。2001年に加藤大治郎選手が250ccクラスで達成した開幕4連勝に挑みます。

総合2位にはMoto2クラス最年長30歳のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)。250ccならびにMoto2クラスで11年目のシーズンを迎えますが、今年は開幕から3戦連続表彰台を獲得しました。前戦アメリカズGPでは、同大会初の表彰台を獲得。13年のウインターテストで右腕をケガして以来、中高速コーナーでの切り返しに課題を抱えていただけに、大きな手応えを感じるレースとなりました。今大会は得意とするヘレスで、今季初優勝に挑みます。

総合3位には、同クラス2年目のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)で、走り慣れたコースに気合を入れています。開幕戦カタールGPは4位。第2戦アルゼンチンGPでは初表彰台獲得の2位。前戦アメリカズGPでは、トップグループから遅れて6位と苦戦しましたが、ヘレスで今季2度目の表彰台獲得に挑みます。

総合4位には中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)で、得意のサーキットで今季3度目の表彰台とシーズン初優勝に挑みます。ヘレスで行われたウインターテストでは好タイムをマークしています。過去、ヘレスで表彰台に立ったことはありませんが、ここまでの好調を結果につなげる意気込みです。

以下、3戦連続でシングルフィニッシュのチャビ・ビエルゲ(Tech3 Racing)が総合5位、開幕から3戦連続フロントローを獲得し、表彰台獲得にあと一歩のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)が総合6位と続き、今大会は両選手ともに今季初表彰台と初優勝に挑みます。

スペインGPの開催されるヘレスは、シーズンを通して、最もタイムが接近するサーキットの一つ。ポールポジションから1秒差に20台以上という大接戦が予想されます。

長島哲太(Teluru SAG Team)は、開幕から3戦連続の19位。今大会は今季初のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「今大会も優勝できるかどうかはわかりませんが、初日からしっかり走り込みたいです。このサーキットは、みんなテストを行っているのでとても速いと思います。最初からいいポジションにいたいです。そして日曜日にどんなバトルができるかを考えたいです。タイトルのことを考えるには早すぎますが、ここまで良い結果を残せたことはチャンピオン争いに大いに役に立ちます。トムが一番の脅威です。ここまで彼はいい走りをしてきました。彼は常に僕のすぐ後ろにいるので、チャンピオン争いでは最大のライバルです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「開幕から3戦連続で表彰台に立つことができました。悪くない結果です。特にCOTAは過去にいつも問題があったところなので、とてもうれしいです。冬のトレーニングがかなりよかったことと、チーフメカニックのジルとうまくやれている証拠です。彼は経験が豊富なので、いつもいい解決策を見つけてくれます。しかし、へレスはまた違う戦いが待ち受けています。金曜日の午前中から一生懸命取り組んで、完ぺきなセットアップを見つけなければなりません。この調子で引き続きがんばりたいです。フランキー(モルビデリ)が今年すべてのレースで優勝することはないと思うし、僕も優勝したいです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合3位)
「COTAはアルゼンチンほどうまくはいきませんでしたが、新しいマシンで戦うシーズンなので、いいときと悪いときがあることは分かっています。今週のへレスはウインターテストでもよかったし、いいベースのセッティングがあります。ただ、それはほかのみんなにとっても同じことです。へレスは特別な雰囲気があり、すばらしいサーキットです。ヨーロッパラウンドは家からも遠くないので、いつも興奮します」

中上貴晶(Moto2 総合4位)
「序盤3戦の遠征を終えて、いよいよヨーロッパラウンドが始まります。ヘレスはウインターテストでも好調だったので、それを結果につなげたいです。3戦を終えて2度の表彰台と、ここまではまずまずの結果です。さらに勢いに乗るためにもモルビデリの連勝を自分が阻止できるようにがんばります」

長島哲太(Moto2 ノーポイント)
「ヘレスはCEV(FIM CEVレプソルインターナショナル選手権)でも走り込みをしているサーキットなので、開幕からの3戦と比べても、気持ち的に少し余裕があります。特に前回のアメリカではフラストレーションのたまるレースになってしまったので、今回はさらに気持ちを高ぶらせて、いい結果に結びつくように全力を尽くしたいです」

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