round 12

September 3 2010, PRACTICE:13:55-(local)/20:55-(JST)
MotoGP G.P. APEROL DI SAN MARINO E DELLA RIVIERA DI RIMINI
第12戦 サンマリノGP

ペドロサ1番手、ドヴィツィオーゾ2番手と
Repsol Honda Teamの2人が好調なスタートを切る

2週連続の開催となったサンマリノGPのフリー走行は、前戦インディアナポリスGPで今季3勝目を挙げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク。2番手には、ホームGPに闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾが続き、Repsol Honda Teamの2人が好調なスタートを切った。3番手にはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、4番手にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)9番手。ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)12番手。マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)13番手、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)15番手だった。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一

先週のインディアナポリスGPで今季3勝目を挙げて意気上がるペドロサが、2週連続の開催となったミサノで快速ラップを刻んだ。最初のスティントで1分35秒台に入れると、それから細かな調整を繰り返し、最後のスティントでは1分34秒台を連発。チームメートで2番手のドヴィツィオーゾに0.612秒差、3番手のロレンソに0.672秒差とライバルを圧倒する速さを見せつけた。昨年の大会は3位。2007年にミサノにグランプリが復帰して以来、優勝のないHonda勢だが、今大会はペドロサの2連勝と今季4勝目に期待が膨らむ。

ドヴィツィオーゾも2番手と好調なスタートを切った。セッション開始から中盤までは、1分36秒台のラップタイムでセッティングを行っていたが、フロントのフィーリングが改善されたことでセッション終盤に1分35秒台にタイムを短縮。地元ファンの声援の中で2番手と好スタートを切った。2日目の予選では、今季2回目のフロントローと最高峰クラス初PPを狙う意気込み。ペドロサとともに、2日目以降の走行でも、主役を務めることになりそうだ。

9番手のメランドリも、インディアナポリスGPの不調を脱する走りを披露して、2日目に期待をつないだ。この日は、セッション開始からチェッカーまで順調にセットアップを進めて26ラップを消化。ホームGPでの好調なスタートに表情も明るかった。チームメートのシモンチェリは、いくつか異なるセッティングにトライ、セットアップに集中していたために13番手に終わったが、2日目の巻き返しに自信を見せた。

前戦インディアナポリスで苦戦したデ・ピュニエは、今大会は初日12番手とまずまずのスタートを切った。右回りのミサノは、完治していない左足への影響も少なく、2日目の巻き返しが期待される。ケガから復帰2戦目となる青山は15番手だったが、異なるセッティングにトライし、いいポイントを見つけたことで明るい表情だった。

1-2番手という最高の結果で初日を締めくくったRepsol Honda Teamの両選手は、2日目もこのポジションをキープすることを目標に予選に挑む。その他のHonda勢も大幅にポジションアップを狙う意気込みだ。

Moto2クラスは、JIR Moto2から代役出場のアレックス・デ・アンジェリスがトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に13台という接戦となり、富沢祥也(Technomag-CIP)が3番手、総合首位のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が5番手。高橋裕紀(Tech 3 Racing)22番手。前戦インディアナポリスGPで負傷欠場のウラジミール・イワノフの代役として出場の山口辰也(Gresini Racing Moto2)は、初めてのマシン、初めてのサーキットという厳しい条件の中で36番手だった。今大会も出場予定だった手島雄介(JIR Moto2)は、インディアナポリスGPの転倒により、体調が不十分だったため欠場することになった。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)「今日はいいスタートが切れて、すごくうれしい。前戦インディアナポリスで優勝した後だったし、その調子をキープするのはとても重要なことだからね。今日はいくつかのパートでライバルよりもいい走りができた。しかし、明日は彼らもタイムを上げてくるので、さらにタイムを出せるようにしなくてはいけない。今日は、ベストタイムもアベレージもよかった。アンドレアもいいタイムをマークしていた。これはマシンが仕上がってきている証拠で、チームにとっては、いい状態だと思う。このサーキットはコース序盤にタイトなコーナーが続くので、いいグリッドを得ることがとても大事になる。今日の結果に油断せず、明日も全力でセットアップしていきたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 2番手)「今日はいい走りができたし、2番手で終われたことに満足している。しかし、今日のダニはとても速くて、彼に0.6秒も遅れてしまった。明日は、この差を縮めなくてはいけない。セッション終盤、タイヤを交換すればタイムを上げられる自信はあったので、明日がとても楽しみだ。みんなグリップを引き出すために全力を尽くしていた。自分はフロントがいまいちだったが、後半にかけていい状態を見つけることができた。まだ完全じゃないので、明日も引き続きフロントの安定性を高めるために集中したい」

青山博一(MotoGP 15番手)「先週のインディアナポリスGPよりは、少しだけど腰の状態はいいように感じた。しかし、インディアナポリスと同じで、ここも体力的に厳しいサーキットだ。タイトなコーナーの切り返しが続くハードなコースなので、2戦連続で厳しいレースになると思う。今日は、インディアナポリスとちょっと違うセットアップと、これまでと同じセットアップにトライした。新しいセットアップは、フィーリングはよくないが、タイムはよかった。どこでタイムを稼ぎ、ロスしているのかを分析して明日に備えたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「Repsol Honda Teamとしては、ようやく、バイクとライダーの状態がうまくかみ合うようになってきた。後半戦のスタートになったチェコGPから大きな仕様変更はなく、毎戦、レース仕様のセットアップに集中してきたが、マシンの仕上がりに合わせてライダーの走りもレベルアップしてきている。前戦インディアナポリスGPは、コンディションが厳しくてライダーに過酷なレースとなった。優勝したペドロサも相当厳しかったようで、今大会もそういうレースになるかも知れないので、とにかく乗りやすいバイクに仕上げられればいいと思っている。厳しいレースになることは間違いないが、今大会も優勝、そして前回果たせなかった2人そろっての表彰台を目標にがんばりたい」

富沢祥也(Moto2 3番手)「ブルノと同じようにいいスタートを切ることができた。インディアナポリスは路面コンディションが悪くて、ブルノとまったく違うフィーリングだったが、今回はブルノと同じ状態に戻った。前回の転倒の影響はなく、ケガをした右手の状態も思ったよりは悪くなかった。明日もレースに向けてセットアップに集中したい。今回は、チェコと同じような状態なのでいい走りができると思う。決勝でミスやトラブルがないようにしたい」

高橋裕紀(Moto2 22番手)「今日はいいリズムで走ることができなかった。イギリスGP、アメリカGPのように路面にギャップがあるコースでは、ブレーキングでギャップに乗ると激しく振られてしまう。ミサノもコーナーの入り口にギャップがあって、慎重に入らないといけなかった。そのためコーナリングスピードも遅く、全体的にタイムをロスしている。セッション終盤にリアサスペンションのダンパーを調整して少し乗りやすくなり、22番手まで順位を上げられた。ちょっとの調整でセッティングが大きく変わったので、明日はいいポイントを見つけたい」

山口辰也(Moto2 36番手)「急きょ決まった参戦で、木曜日の夜にミサノに到着した。金曜日の午前中はブリーフィングなどがあってバタバタと時間が過ぎて、緊張する間もなくフリー走行に挑むことになった。今日は初めてのバイク、初めてのコースということで苦労することは分かっていたが、特にコース前半のスローセクションで苦労した。終盤にコースアウトしてグラベルで軽く転んでしまった。コース後半はまずまずだったと思う。コースに慣れたとも言えない状態なので、明日も走り込みを重点的にやっていきたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
126ダニ・ペドロサHonda1:34.772
24アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.612
399J.ロレンソヤマハ+0.672
446V.ロッシヤマハ+0.767
55C.エドワーズヤマハ+1.062
611B.スピーズヤマハ+1.120
769N.ヘイデンドゥカティ+1.256
827C.ストーナードゥカティ+1.300
933マルコ・メランドリHonda+1.354
1065L.カピロッシスズキ+1.505
1140H.バルベラドゥカティ+1.521
1214ランディ・デ・ピュニエHonda+1.682
1358マルコ・シモンチェリHonda+1.761
1441A.エスパルガロドゥカティ+1.944
157青山博一Honda+2.229
1636M.カリオドゥカティ+2.925
1719A.バウティスタスズキ+3.128

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
115アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI1:40.064
260フリアン・シモンSUTER+0.147
348富沢祥也SUTER+0.310
471クラウディオ・コルティSUTER+0.353
524トニー・エリアスMORIWAKI+0.424
675マティア・パシーニSUTER +0.429
755ヘクトル・ファウベルSUTER+0.500
816ジュール・クルーゼルSUTER+0.522
93シモーネ・コルシMOTOBI+0.543
102ガボール・タルマクシSPEED UP+0.650
1129アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.680
1245スコット・レディングSUTER+0.704
1325アレックス・バルドリーニI.C.P.+0.799
1470フェルッチオ・ランボルギーニSUTER+1.042
1565ステファン・ブラドルSUTER+1.086
1668ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+1.252
1719ザビエル・シメオンMORIWAKI+1.298
1835ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.316
1944ロベルト・ロルフォSUTER+1.324
2077ドミニク・エージャーターSUTER+1.349
2114ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.366
2272高橋裕紀TECH 3+1.408
2380アクセル・ポンスPONS KALEX+1.444
2440セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.541
2552ルーカス・ペセックMORIWAKI+1.585
2663マイク・ディ・ミリオSUTER+1.720
2712トーマス・ルティMORIWAKI+1.735
2856マイケル・ランセダーSUTER+1.745
2939ロベルティーノ・ピエトリSUTER+1.808
3053バレンティン・ドゥビーズADV+1.897
3117カレル・アブラハムFTR+2.187
324リチャード・カルダスBIMOTA+2.217
3388ヤニック・グエラMORIWAKI+2.819
345ホアン・オリベ FTR +3.172
3559ニッコロ・カネパ BIMOTA +3.228
3699山口辰也MORIWAKI+3.398
3795マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+3.514
389ケニー・ノイズPROMOHARRIS+3.579
398アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+4.989

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140N.テロールアプリリア1:44.229
293M.マルケスデルビ+0.252
344P.エスパルガロデルビ+0.477
47E.バスケスデルビ+0.778
511S.コルテセデルビ+0.860
612E.ラバトアプリリア+1.201
738B.スミスアプリリア+1.209
871小山知良アプリリア+1.650
999D.ウェッブアプリリア+1.658
1035R.クルメンナッハアプリリア+1.693