■ダニ・ペドロサ選手(MotoGP
優勝)
「今週は、ほとんどパーフェクトだった。どのセッションも良かった。決勝も、スタートが良くて、マルコ(メランドリ選手)をパスしようと、序盤からプッシュした。しかし、簡単ではなかった。抜こうとしたときに、止まりきれず、マルコにぶつかりそうになった。思わず、『どいてくれ〜』と叫んでしまうほどで、あたらなくて、ラッキーだった。どう避けたのか、自分でも覚えていない。それからまた追い上げたが、勝てて、本当に嬉しい。イングランドのファンも喜んでくれたと思う。今回は、天気も良かったしね。いまはまだ、チャンピオンシップのことは考えていない。今年の目標ではないし、これからも経験を積みながら、ベストを尽くしていきたい」
■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 3位)
「今日は信じられない一日だった。2週間前のアクシデントを考えれば、今日の3位という結果には、本当に満足している。序盤は、全力を尽くしたし、いつも通りに走ることができた。コース前半は、いろいろ考えながら走らなければならなかったが、走っているうちにいい感じになった。2位を逃したことは残念だが、バレンティーノ(ロッシ選手)とのバトルは最高だった。たぶん、ファンも喜んでくれたと思う」
■ケーシー・ストーナー(MotoGP 4位)
「もっといい結果を望んでいたが、果たすことができなかった。予選の2日間、完璧なセットアップだったが、予選でうまくいかなかったように、レースも同じだった。前にメランドリ選手がいて、後ろにロバーツJr.選手とロッシ選手がいたとき、リアがスピニングして、うまく走れなかった。ブレーキングでもハードに攻められず、それでメランドリ選手に離され、ロッシ選手にも抜かれ、4位に終わってしまった」
■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7位)
「本当に難しいレースだったし、うまくいかなかった。ウエットだった朝のウオームアップはいい感じだったが、雨のために、新しいことは何もできなかった。だから、今日は雨のレースになればいいと思った。金曜日に新しいパーツのテストで時間を費やした。昨日は、いくらか前進したが、午後はちょっとした電気系のトラブルもあった。すべて言い訳になってしまうけれど、最低ラインにも届かなかった。追い上げているときにミスもした。シケインをまっすぐに行ってしまい、落ち込んだけれど、必至に追い上げた。今週はうまく行かなかったけれど、次のザクセンリンクに向けて得たものもある。チーム全員が頑張ってくれた。次のレースは、また、いいレースをするよ」
■玉田誠選手(MotoGP 11位)
「今日は決勝に向けて、車体のセッティングを変えた。他のHondaライダーと似たようなセッティングにした。今までは、自分の乗り方にバイクのセッティングを合わせようとしたが、なかなかいい状態が見つからず、苦労してきた。今回も予選では、なかなかいい状態にならなかった。それで、今日の決勝からは、バイクのセッティングに、自分を合わせていこうと決めた。それもあって、今日は、ペースを上げることができなかった。しかし、これが新たなスタートになった。最初の数戦は苦労すると思うが、何とかして、いい走りを取り戻したい」
■田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日のダニ(ペドロサ選手)はすべてをコントロールし、見事なワンマンショーを演じてくれた。途中マルコ(メランドリ選手)を抜く時にヒヤッとする場面があったが、それは今回のダニにとってはご愛嬌だったようだ。カタロニアGPではフロントをすくわれて転倒し、リタイアを喫し悔しい思いをしたが、彼はそうした事をすべて乗り越えてくる。なんともすごいMotoGPルーキーだ。一方のニッキー(ヘイデン選手)だが、今週はテクニカルなトラブルもあり、彼本来の速さとリズムに乗り切れなかった。しかし次のレースではそんな思いをさせるつもりはないし、彼も同じ失敗は繰り返さない。ドイツGPを期待していて欲しい。ともかくRepsol
Honda Teamとしては2連勝。このムードをこれからも維持していくつもりだ」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc 6位)
「今日のロレンゾ選手は速かった。自分も、スタートから全力を尽くしたし、最終コーナーのハードブレーキングでフロントから転んでしまった。すぐにチャンピオンシップのことを考えて再スタートしたが、トップから大きく遅れた。ハンドルとステップにダメージがあり、復帰してから数周は、慎重に走った。チャンピオンシップでは首位だが、ロレンゾ選手と差はなくなってしまった」
■高橋裕紀選手(250cc 7位)
「厳しいレースだった。予選まで、いいフィーリングにならなかたったし、いいリズムで走ることができなかった。それで、朝のウオームアップで大きくセッティングを変えてみた。それでも、あまり変わらなかった。レース中、乗り方もいろいろトライしたが、ペースを上げることはできなかった。いいリズムで走れなかったので、ミスも多く、遅れてしまった。悔しいレースだった」
■青山周平選手(250cc 13位)
「ここは、Hondaとアプリリアの速いポイントが、はっきりとわかれるサーキットだ。ロカテッリ選手とバルベラ選手のアプリリア勢2人と、ずっと4位争いしていたが、コース前半で追いついて、後半で離されるという展開だった。バックストレートに出る上りの右コーナーで転んでしまった。今日はスタートも良かったし、4位争いもできた。フランスで表彰台に立ってから、悔しいレースが続いていたので、最後まで走りたかった。もう少しでチェッカーを受けられたのに、残念だった」 |