FIM2005ロードレース世界選手権(MotoGP)シリーズ第15戦
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランドサーキット(4,448m)
■観客動員数:43,402人
■決勝日:10月16日(日曜日)
■天気:晴れ
■気温:16℃
FIM2005ロードレース世界選手権シリーズ第15戦「オーストラリア グランプリ」が、オーストラリア フィリップアイランドサーキットで開幕し、10月16日(日)に開催された決勝レースで、Hondaは125cc/250ccの両クラスを制覇、1961年にスペインで挙げた初勝利以来、WGP通算600勝を達成した。
第1レースの125ccクラス決勝では、ポールポジョンスタートのトーマス・ルティ選手(スイス Elit Grand Prix)が1ラップ目からからトップに立ち安定したレース運びでレースを制し、599勝目を挙げ、通算600勝に残り1勝とした。600勝目のかかった250ccクラス決勝では、ダニエル・ペドロサ選手(スペイン Telefonica Movistar Honda 250)が0.027秒差で接戦を制し見事に優勝。これにより2年連続の250ccクラスシリーズチャンピオンを獲得した。Honda勢はこの日の2レースを制し、ロードレース世界選手権シリーズ通算600勝を達成した。
1959年に初めてマン島TTレースに出場したHondaは、健闘良くチーム賞を受賞。翌1960年からは、マン島TTレースと世界選手権にエントリー、優勝こそなかったが250ccクラスにおいてメーカー・ランキング2位を獲得した。1961年のロードレース世界選手権開幕戦となるスペイングランプリにおいて、Hondaは125ccクラスでトム・フィリス選手(RC143)が優勝。Hondaにとって記念すべきロードレース世界選手権の1勝目を記録した。第2戦の西ドイツ・グランプリでは、RC162を駆る高橋国光選手が優勝を飾り、Hondaとして250ccクラス初優勝を挙げ、この年ロードレース世界選手権挑戦2年目にして、2つのクラスでライダーとメーカーのダブル・チャンピオンを獲得した。以降1966年には50ccクラスから500ccクラスまで5クラスを完全制覇という記録を打ち立て、1967年シーズン終了後、活動を一時休止するまでの7年間で通算138勝と、ライダーズ・チャンピオン16回、マニファクチャラーズ・チャンピオン18回を獲得している。
11年間の休止期間を挟み、Hondaは1979年より再びNR500で、ロードレース世界選手権シリーズに新たなチャレンジをスタートさせた。1982年にHonda初の2ストロークグランプリマシンNS500で3勝、その後、1985年には500ccクラス8勝と250ccクラス9勝を挙げ、500cc・250ccのダブル・チャンピオンを獲得している。
そして、2001年の開幕戦である鈴鹿サーキットで開催された「ワールドグランプリ・ジャパン」において、125cc/250cc/500ccの3クラスで優勝をする完全制覇を成し遂げ、記念すべき500勝を母国日本で達成。その500勝以来順調に勝利数を積み上げ、今回600勝を達成した。
休止期間も含め46年間に及ぶレース活動は、本大会で、50ccクラス13勝、125ccクラス162勝、250ccクラス196勝、350ccクラス35勝、500ccクラス156勝 そしてMotoGPクラス38勝、合計600勝を達成した。この間に57回のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。マニュファクチャラーズ・タイトルでは、特に500ccクラスにおいて、1994年から1999年まで6年連続マニファクチャラーズ・タイトル獲得、また250ccクラスでは、1985年から1999年までの15年間に11回ものタイトル獲得という記録を打ち立てている。また、5年連続チャンピオンを獲得したミック・ドゥーハン、500ccとMotoGPクラスの両方でチャンピオンを獲得したバレンティーノ・ロッシなど、22名のシリーズチャンピオンを輩出している。 |