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第3戦 フランスGP
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フランス Round 3
French GP
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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
コメント
リザルト
  Moto GP
  1 ジベルノー
  2 チェカ
  3 ビアッジ
  250cc
  1 ペドロサ
  2 デ・ピュニエ
  3 エリアス
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ
  2 ロカテッリ
  3 ロレンゾ
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ジベルノー 66
  2 ビアッジ 56
  3 ロッシ 51
  250cc
  1 デ・ピュニエ 60
  2 ペドロサ 50
  3 ニエト 34
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 63
  2 ロカテッリ 48
  3 ストーナー 35
  Moto GP
  1 Honda 70
  2 ヤマハ 58
  3 ドゥカティ 22
  250cc
  1 Honda 75
  2 アプリリア 60
  3 ヤマハ 8
  125cc
  1 アプリリア 65
  2 Honda 63
  3 KTM 37
  ポイント一覧
第3戦 フランスGP
ジベルノーが2連勝、3位ビアッジで3戦連続表彰台を達成

5月16日(日) ・決勝
サーキット:ル・マン・サーキット 観客:7万5560人(3日間13万6645人) 天候:快晴 気温:24℃ コースコンディション:ドライ

 第3戦フランスGPの決勝は3年ぶりの快晴となり、すべての決勝レースがドライコンディションで行われた。MotoGPクラスは、PPスタートのセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が前戦スペインGPから2連勝を達成。3位にはマックス・ビアッジ(Camel Honda)が入り、優勝したジベルノーとともに3戦連続表彰台に立つ快進撃となった。5位コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)、7位アレックス・バロス(Repsol Honda Team)、9位玉田誠(Camel Honda)とHonda勢5人がトップ10入りを果たし、コースアウトで遅れたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)も、最後は11位でフィニッシュした。

 3年ぶりのドライコンディション。過去2年間、雨にたたられたル・マンだったが、今年は雲ひとつない青空の絶好のコンディション。最高気温もレースウィークを通じて最高の24℃を記録した。コース上の戦いも、予想通り白熱したものとなり、スタンドを埋め尽くした7万5000人のファンを喜ばせた。その中で、今大会もレースの主導権を握ったのは、予選から好調な走りを見せたHondaのライダーたちだった。

 ホールショットを奪ったのは、予選2番手のカルロス・チェカ(ヤマハ)。昨年の南アフリカGP以来、約1年ぶりのPPスタートとなったジベルノーは、スタートこそやや出遅れたが、1コーナーでは早くも2番手につけた。その後方にビアッジ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と続き、この3戦、MotoGPクラスで接戦を演じてきたライバルたちが、スタートから熱い火花を散らすこととなった。

 オープニングラップは、チェカがトップ、2番手にジベルノー。その後方では、ロッシがビアッジを交わし3番手に浮上した。1周目から激しいポジション争いとなったが、パッシングポイントの少ないル・マンだけに、2周目以降は、こう着状態が続くことになった。

 その中で、チェカとジベルノーが、じわじわと後続を引き離す。そして2人の戦いになった12周目、ヘアピンからの立ち上がりでジベルノーがチェカを交わしトップに浮上。予選から素晴らしい走りを見せていたジベルノーが、中盤になってもレースの主導権を握る快走を披露した。以後、一度もトップの座を譲ることなく、28周のレースでジベルノーは真っ先にチェッカーを受けた。これでフランスGPでの2連勝と、自身初となるシリーズ2連勝の同時達成といううれしい優勝となった。

 その後方では、2番手を走るチェカをビアッジとロッシが追い上げる。終盤は、3台による2位争いへと発展するが、周回遅れがからむ難しいレースの中でチェカが2位でフィニッシュ。ロッシの追撃を振り切ったビアッジが3位を獲得した。Honda勢は、2戦連続表彰台独占こそ果たせなかったが、優勝、3位という素晴らしい成績で第3戦を締めくくった。

 トップグループ4台の後方では、エドワーズとマルコ・メランドリ(ヤマハ)が激しくポジションを入れ替える熱い戦いを演じ、終盤にペースを上げたエドワーズが5位でフィニッシュ。序盤で大きく出遅れたバロスは、激しい追い上げを見せて7位でゴール。また、玉田誠も9位と、5台のHonda勢がトップ10でチェッカーを受けた。ヘイデンは9番手前後を走行していたが、中盤に痛恨のコースアウトを喫し、その影響で11位に終わった。しかし、Honda勢は表彰台に2人の選手が立ち、6人全員が完走と、ル・マンに集まったファンを喜ばせた。

 250ccクラスは、PPスタートのダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が好スタートを切って、ポール・トゥ・ウィン。ペドロサは、開幕南アフリカGPで250ccクラス史上最年少優勝記録を打ち立てているが、今回は2位に約8秒の大差をつける独走優勝。昨年の125cc優勝に続き、フランスGPでの2連勝を達成した。予選から復調を感じさせていたトニー・エリアス(Fortuna Honda)は、今季初表彰台となる3位を獲得。そのエリアスと激しく戦った青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)が今季最高位の4位と、250ccクラスもHonda勢が素晴らしい走りを見せた。

 125ccクラスは、R.ロカテリ(アプリリア)とのマッチレースを制したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が、PPスタートから今季2勝目を飾った。ドヴィッツィオーゾは弱冠18歳。開幕戦南アフリカGPで初優勝を飾り、その勢いに乗って早くも2勝目を達成した。

 これでHonda勢は、昨年のオーストラリアGP以来、4戦ぶりに3クラス制覇を果たした。

コメント  

セテ・ジベルノー(MotoGP 優勝)
「今日の優勝は、信じられない気持ちだ。素晴らしい仕事をしてくれたチームみんなに感謝している。世界で一番のチームにいるから、今日は勝てたんだと思う。今年は、自分自身も期待し、そして周囲からも期待されているシーズンだが、Hondaとミシュランは信じられないくらい助けてくれている。今日は熱が38℃くらいあって、レース終盤はすごくきつかったけれど、それが原因だなんて言われたくなかった。それに、最初の数ラップでタイヤの選択がベストじゃなかったことに気づいた。しかし、チェカの後をついてどんな走りなのかを見て、彼を抜くことができた。今日はハードなレースだったし、集中することができた。いいリズムで走ることもできた。シーズン初めに2勝というのは最高だ。僕もまだまだいけるし、バイクもまだまだ良くなる。これからもっと進歩することを確信しているよ」

マックス・ビアッジ(MotoGP 3位)
「今日のレースは本当に厳しい戦いだった。今回は、リアにハードコンパウンドのタイヤを選択したので、序盤にペースを上げることができなかった。しかし、その選択は決して間違ってはいなかった。中盤からは確実にチェカとの差を詰めることができたからね。しかし、今日のチェカはスキがなかったし、彼のバイクは安定していた。いくつかのコーナーでは自分の方が速かったけれど、ちょっとアグレッシブに走ると、すぐにウィリーしてだめだった。でも、今日のレースには満足している。最終ラップは、周回遅れのライダーがいて、チェカにトライすることができなかった。次のムジェロでは、優勝争いすることをイタリアのファンだけでなくみんなに約束するよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 5位)
「今日は気温が上がって問題が出てしまった。予選は良かったけれど、レースでは思うように走れなかった。シーズン前のテストで感触の良かった2002年のスーパーバイク用のサスを使っているんだけれど、いい結果につながらなかった。次のムジェロでは、いいセッティングを見つけて、レースに挑みたい」

アレックス・バロス(MotoGP 7位)
「グリッドについてから、シグナルが変わるまで長く感じた。そのために、クラッチミートがスムーズにできなかったし、スタートでポジションをかなり落としてしまった。しかも、1周目に転倒しそうになって、それからは、かなり集中しなければならなかった。今日は、カピロッシを抜くのが大変だったし、抜いたときには、すでに前とのギャップが開き過ぎていた。それで、長い間単独で走らなければならなかった。今日の結果には決して満足はしていないけれど、13位から7位にまで上がれたことはうれしい。今週はマシンのセッティングを詰め切れなかったのがすべてだったし、それがレース結果に表れている。トップグループは34秒台でラップしていたのに、僕のベストラップは35秒1だった。もっとコンペティティブにならないといけない」

玉田誠(MotoGP 9位)
「予選ではフロントに問題を抱えていたが、決勝では、フロントよりもリアに問題が出てしまった。コーナーの立ち上がりでスピニングが激しくて、思うようにペースを上げることができなかった。スタート直後の多重クラッシュの影響で大きく遅れて、その後、前にいたベイリスを抜けなくて苦労したこともあるけれど、不完全燃焼の一日だった。今年は、決勝レースになると、なぜか、セッティングが決まらない状態になる。もっとたくさんテストして、ベストな状態を見つけたい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 11位)
「今日の結果には、本当にがっかりしている。自分のライディングを含めて、すべてがうまくいかなかった感じだ。レースでは、いいスタートが切れたけれど、1周目の競り合いの中で順位を落としてしまった。それで焦ってしまって、ダートに飛び出してしまった。そこからは、追い上げることに専念することにした。今日の結果は、チームに対して申し訳なく思っている。みんな本当によくやってくれていたのに、すべては自分の失敗のせいだからね。でも、この失敗で何かを学んだと思うし、次につなげていきたい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 優勝)
「今日は、優勝争いには加われるけれど、正直言って勝つのは難しいだろうと思っていた。しかし、スタートしてみたら、すごくいいリズムで乗ることができた。後ろとの差も少しずつ開いていったし、それでタイヤも温存することができたからね。今日の優勝は、前回のヘレスで転倒していたこともあって、本当にうれしい。チームは最高に仕事をしてくれた。バイクも最高の状態だった。これからも、今回のようなレースができたらうれしい」

青山博一(250cc 4位)
「今日は表彰台に立てそうだったし、4位に終わって残念だった。でも、開幕戦から納得のいくレースができていないし、今日の4位は、やっとレースをしたという気持ちになれた。ここは初めて経験するサーキットで、序盤はペースをつかめなかった。それで、エリアスの後ろについて走ろうと決めたのだが、彼のペースが上がらなくて前に出たときにタイヤを使いすぎた。エリアスが最後に抜きに来るのはわかっていたのだが、抜き返すことができなかった。3位になれればもっと良かったけれど、今日のレースには納得している」

立川章次 HRC監督
「MotoGPのスタートでロッシ選手がエンストをしたのだが、その後のスタート進行について、今日のロッシ選手のスタート進行は明らかにルール違反だということを指摘しておきたい。スタート進行前にエンストがあった場合、メカニックの補助は1人と決められているし、今回は4人のメカニックが作業にあたった。しかも、今回のケースでは、ロッシ選手は最後尾からスタートしなければならないはずだ。これらの問題をクリアにしてもらいたいし、FIMスチュワードには、厳正なレース進行を求めたい。今日のレースについては、125、250、MotoGPクラスともに優勝することができたし、MotoGPでは、ジベルノーとビアッジが素晴らしいレースをしてくれた。勝因は、たゆまぬ開発陣のサポートのたまものであり、ライダーもそのサポートでやる気を出してくれたと感じている。次戦に向けて、これからも全力を尽くしていきたい」


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決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 44:22.750
2 7 C.チェカ ヤマハ M +1.671
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +1.908
4 46 V.ロッシ ヤマハ M +4.272
5 45 コーリン・エドワーズ Honda M +15.755
6 33 M.メランドリ ヤマハ M +18.225
7 4 アレックス・バロス Honda M +27.656
8 12 T.ベイリス ドゥカティ M +31.530
9 6 玉田誠 Honda B +33.164
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +39.512
11 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +47.625
12 10 Ke.ロバーツ スズキ B +1:12.140
13 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +1:23.391
14 11 R.シャウス ドゥカティ M +1lap
15 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D +1lap
16 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +1lap
17 9 青木宣篤 プロトンKR D +1lap
RT 56 中野真矢 カワサキ B +12laps
RT 35 C.バーンズ ハリスWCM D +14laps
RT 66 A.ホフマン カワサキ B +23laps
RT 17 阿部典史 ヤマハ M DNF
RT 21 J.ホプキンス スズキ B DNF
RT 50 N.ホジソン ドゥカティ M DNF
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 26 ダニエル・ペドロサ Honda 43:03.338
2 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +7.711
3 24 トニー・エリアス Honda +19.233
4 73 青山博一 Honda +20.427
5 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +21.175
6 14 A.ウェスト アプリリア +24.269
7 10 F.ニエト アプリリア +38.537
8 21 F.バッタイーニ アプリリア +39.827
9 6 A.デボン Honda +42.589
10 11 J.オリーブ アプリリア +47.541
RT 2 ロベルト・ロルフォ Honda +22laps
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 41:26.747
2 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.594
3 48 J.ロレンゾ デルビ +6.680
4 6 M.ジャンサンティ アプリリア +9.662
5 3 H.バルベラ アプリリア +10.178
6 36 M.カリオ KTM +20.698
7 22 P.ニエト アプリリア +20.967
8 27 C.ストーナー KTM +21.158
9 19 A.バウチスト アプリリア +21.645
10 21 S.イエンクナー アプリリア +23.080
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